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【追悼】松本零士先生:メーテルのストレングスについての考察

月曜日に松本零士先生の訃報を知りました。
まずは先生のご冥福をお祈り申し上げます。

先生の作品には大きな影響を受けました。
子どもの頃はご多分にもれず?、宇宙飛行士になって宇宙を駆けたいと思ったことも!
SF小説が好きになり、ハインラインやブラッドベリ、星新一の作品に出会えたのも先生のおかげでした(全く興味を示さない息子をみてわかりました涙)。

『銀河鉄道999』のキャラクターであるメーテルをはじめ、先生の作品の中で描かれる女性は、強く優しく凛として美しく、私の理想となりました。
以前自分のロールモデルとなる人物を書き出すワークでも、メーテルの名を挙げたほどです。
十代のころはどちらかというとエメラルダス(行方不明の恋人?を探して一人で自由に宇宙を旅するめちゃくちゃ強くてクールな女海賊)に感情移入していました。
残念ながら、二人のようにはなりませんでしたが、どちらも今でも好きなキャラクターです。

でも、この数日頭の中で「SAYONARA」(『さよなら銀河鉄道999アンドロメダ終着駅』エンディング曲 歌:メアリー・マックレガー)がエンドレスで流れている中、ふとメーテルと自分との共通点に気付きました。

ついでにメーテルのストレングス(34タイプの資質から、自分や他人を理解するツール)について考察してみたいと思います。

1.「責任感」の資質


「責任感」の資質とは、一度やると言ったことは自分のことは後回しにしてでも必ずやる資質です
で、いや絶対メーテルって「責任感」1位でしょう!?

メーテルは自分の役割に対する責任を全うしようと、「歯を食いしばって」活動していました。しかも母親が築いた機械化帝国を支える表の役割と、相反してその転覆を図る裏の役割を持つという、難しい立場でした。
そのために、何年も(何十年も?)地球とアンドロメダを往復し、つらい役目をしていたのでした。

私は最初にストレングスファインダーを受けた時は、「責任感」の資質が1位でした。
その時は、この資質と上手く付き合えず苦しかったです。
何年も仕事への責任感が優先順位の1位になり、家庭や自分の人生や健康さえが2の次3の次になっていました。
なんでこんなめんどくさい資質が1位なんだと心当たりが全くなかったのですが、メーテルからの影響だったに違いありません⁈
でも今はこの資質を理解し上手くつきあえるようになったので、現在8位となり、ほどほどに利用しています。

今ならメーテルに聞いてみたいです。
「何も制約がなかったら、何をしたい?」

そういえば、「男は一度言ったことは。。。」というセリフは、松本先生のキャラクターがよく言っていたと強く印象に残っています。
ハーロックかな。
「責任感」は先生が持つ資質でもあるのかもしれませんね。

2.「信念」の資質


メーテルには「信念」の資質もトップ5にありそうですね。
(私は15位なので影響なし?)

「信念」の資質は、その人の中核となる強い価値観があり、それを実現することが人生の目標となるそうです。
メーテルの母親が築いた機械化帝国は、機械化で永遠の命を実現し、死の悲しみや苦しみから人々を開放するといいつつも、その帝国は人の魂をエネルギーとする設定で、メーテルはこれは許せないと父親や仲間と何年も準備して転覆を図るんですね。
メーテルの信念、「限りある生命こそ尊い」といった感じでしょうか。
『銀河鉄道999』のテーマでもあります。
きっと松本先生の信念だったのではと思います。

そういえば松本先生の漫画には「信念」という言葉が良く出てきます。
自分が「信じるもののために戦う」キャラクターたち、鉄郎はもとよりハーロックやトチロー、サブキャラたちにも多いです。
そんなキャラクターを通じて松本先生が伝えたかったこと、他にもたくさんあったはず。もう一度マンガを読み返してみたいと思います。

3.「成長促進」の資質


メーテルは他にも「成長促進」の資質も持っていそうです。

鉄郎への気持ちは男女の愛情ではなく、母親の愛情でもなく、なんだろうこれはと当時は思っていました。
が、これって、「成長促進」の資質からくるのではないでしょうか。

「成長促進」の資質を持つ人は、他人の持つ可能性を見抜き、目覚めさせ、小さな進歩の兆候を見逃さず、そこから充足感を得ます。

メーテルはもともと任務として、芯の強い人材をリクルーティングしていました。鉄郎以前にも何人もの少年をリクルーティングし、片道1年かけて機械化母星へ送り届けているという設定です。
いやこれ、「成長促進」の資質がないとやってられないですよね。

また、『銀河鉄道999』は少年が大人へと成長する物語としても語られますが、メーテルはその成長を見守り導くメンターとして設定されたキャラクターだったのでしょう。であれば、成長の様を愛おしいと思う「成長促進」の資質を持たせても不思議ではないですね。

私が「成長促進」持ち(最初はトップ5内、今は9位)なのでそう思うのかもしれませんが。
この愛情、何か名前がないのかな。「成長促進愛」だとイマイチですね。


松本先生への追悼文を書くつもりでしたが、すっかりストレングスの話になってしまいました。
ストレングスコーチの皆さんならどう作品を読むか、お話を聴いてみたいです。

また、コアな松本先生のファンの皆さん、かなり昔の記憶を元に書きましたし、文章力もないため、粗相がありましたら広い心でご容赦くださいますようお願いします。

最後に松本先生、ありがとうございました。安らかに旅立ってください。

長くなりましたが、ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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