開発ストーリー#1 美しい空中棚 AIR SHELFができるまで
壁を傷つけずに、好きな高さに美しい空中棚を取り付けられる「AIR SHELF(エアシェルフ)」。 このnoteでは、AIR SHELFができるまでのブランドストーリーを具体的に発信していきます。 2024年2月29日の発売に向けて、美しい空中棚がどうやってできたのか?を楽しみながらお待ちいただければ幸いです。
みなさん、こんにちは。
AIR SHELFのブランドマネージャーを担当している大川と申します。
このnoteでは、平安伸銅工業とTakramのコラボレーションブランドである「AIR SHELF(エアシェルフ)」がどのようにしてできたのかについて、平安伸銅工業に所属する私の視点から読者の皆さんにお伝えしていければと思います。
会社のご紹介
平安伸銅工業は、大阪に本社を置く日用品・インテリアメーカーです。伸銅という名前がついていますが、主力製品は収納の便利アイテムである「つっぱり棒」です。つっぱり技術を転用し最近では、作るインテリアブランド「LABRICO(ラブリコ)」や、一本の線からはじまる新しい暮らしを提案する「DRAW A LINE(ドローアライン)」などのブランドも運営しています。
一方、Takramは、世界を舞台に活躍するデザイン・イノベーション・ファームです。MoMAパーマネントコレクション、グッドデザイン賞金賞、iF Design Award、Red Dot Design Awardなど国内外での受賞歴が多数あり、プロダクトからサービス、ブランドから事業まで、デザインの力でイノベーションを生み出し続けています。
noteを書いたわけ
さて、今回のnote執筆の動機は、以下の2点になります。
ブランドを広く知っていただき、仲間を作りたい
新規事業・新ブランドを立ち上げるのに、何をする必要があるのかの一例を共有したい
一つ目は言わずもがなですが、新しいブランドの発表になるので、なるべく多くの方にAIR SHELFの魅力をお伝えしたいという理由からです。また、今回のブランドは2社によるコラボレーションブランドです。複数の企業が協創して価値を作り出す背景を世の中に共有して、もっと世の中にコラボレーションが増えてほしいという願いもあります。そして、よければ、AIR SHELFブランドに共感してくださった方にコラボレーションをしていただき、さらなる価値を一緒に作りだせたらと思っています。
二つ目は少し特殊な動機かもしれません。私(大川)自身、プロジェクトが立ち上がった1年半前は事業立ち上げの経験がなく、ブランドづくりをどのように行えばいいかも分かりませんでした。記事や書籍で勉強はしたものの、「具体で」どのように進めればいいか分からず、無駄な動きも多くあったように思います。そこで、Takramさんに伴走いただきながら進めてきたブランド創造のプロセスを共有することで、同じモヤモヤを持つ方の参考になればと思いました。結果的には、仲間づくりに繋がり、一緒に価値創造することができれば一番嬉しいですが、今回のノウハウ共有が誰かの役に立って、価値あるブランドが少しでもたくさん生まれたらいいな、と思っています。
連載の構成
大まかにですが、以下の形で連載を行えればと思っています。
#1 美しい空中棚 AIR SHELFができるまで
#2 ブランドはビジョン・ミッションからはじめよう
#3 ブランドづくりは仲間づくり
#4 day1(or day0)からコンセプトもアイデアも考える
#5 取り組むべきアイデアを決める「モノサシ」
#6 コンセプトを磨き上げるユーザーヒアリング
#7 不確実性を小さくするためのコンセプトテスト
#8 ミッション=スタンス -BRANDのDNAづくり-
#9 ブランドネーム-名はすべてを体現する-
#10 ブランド・アイデンティティを表現するロゴ
#11 感動体験を演出するパッケージとリーフレット
#12 世界観を表現するフォトディレクション
#13 AIR SHELFのこれから
※毎週水曜日更新予定
AIR SHELFとは、どんなブランドか?
次回からは、ブランドの立ち上げ背景に関する経緯をお伝えさせていただきます。が、その前に。
AIR SHELFがどのようなブランドなのかご紹介させてください。
AIR SHELFは、壁付シェルフと置き型シェルフのトレードオフを解消した、壁を傷つけることなく美しい空中棚を設置できるシェルフシステムです。
これまでのシェルフは、床置きで収納力はあるが圧迫感を生みやすいもの、スッキリとした見た目だが壁に固定が必要なものなど、収納力とスッキリさを手軽に両立する選択肢がありませんでした。しかし、AIR SHELFは、Pillar(柱)を天井と床でつっぱり、後付けでShelf(棚板)をつけることができます。ネジや釘で壁を傷つけないので、賃貸でも使用でき、床面積も圧迫しないので、お部屋も狭くなりません。
また、Shelf(棚板)の高さや数は、住居に合わせて組み替えられるので、引っ越しやライフステージの変化によって買い替える必要がなく、暮らしの変化にも長く寄り添います。(棚板1枚あたりの耐荷重は10kg)
加えて、アクセサリーパーツを取り付けることができる構成になっており、絵画やカバンを吊るせるHook(フック)、本の横倒れを防ぐBookEnd(ブックエンド)や電源タップを隠して収納できるCover(カバー)などのアクセサリーも用意しています。棚板やアクセサリーの種類は、今後も拡張予定です。
もう一つの特徴として、電気製品の配線を隠せる独自の溝形状を採用しています。スピーカーや照明、タブレットなど、増え続ける生活家電によって発生する配線ノイズを極力隠せるように設計しました。
棚の高さは無段階に調整が可能で、シェルフを2本連結して必要な収納量を確保することもできます。現在の暮らしに必要な機能性を担保しながらも、賃貸住宅や壁の種類にとらわれることなく、スッキリした住空間を実現するシェルフシステムです。
発売は2024年2月29日を予定しています。
発売まで少し時間がありますので、これから順次公開させていただくブランド開発ストーリーを楽しみながら、待っていただければと思います。
それでは、次回は「#2 ブランドはビジョン・ミッションからはじめよう」をご共有いたします。
お知らせ
①同時にInstagramも開始しています。
ブランドに関する最新の情報はこちらをメインにご共有していきますので、ぜひフォローしてください。
https://www.instagram.com/airshelf.official/
②東京TIERS GALLERY(表参道)にて、AIR SHELFを実際に見て触れるポップアップを開催します。
20日の夜には、竹内香予子(平安伸銅工業代表取締役)と、田川欣哉氏(Takram代表)によるトークイベントも開催予定です。同日お昼には、AIR SHELFのプロダクトデザイナーと、気鋭のインテリア・スタイリストによるトークイベントも予定しています。
ブランドづくりに関わったメンバーも会期中、在廊していますのでぜひお気軽に遊びに来てください。
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