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【ヲタキネマ日誌:3】※ネタバレ注意:劇場版シティーハンター天使の涙

どうもコウノです。

似たり寄ったりな年齢の関西圏の方はお分かりかと思いますが、それはそれは大昔、まだ学生だった頃、日曜日の昼12:00~13:00の読売テレビで放送される番組と言えば、ルパン三世とシティーハンターの再放送やったんですよ。

30分×2本を毎週、ルパン三世を第1話から最終話まで順に放送した後、翌週からはシティーハンターが1~′91まで放送されて、またルパン三世になる……という、ワルサーP38とコルトパイソンの無限ループ。

今思えば何じゃこりゃ、という番組構成だった気もしますが、あの時間にお昼ご飯にサッポロ一番やら母が作るべちゃっとした焼き飯を食べるのがちょっとした楽しみだったんですよね。

何でそんな思い出話をしているかというと、今回コラボが凄かったんですよ。
まずね、キャッツアイとのコラボ。まあこれはね、作者一緒やし、前作でも出てたから、最早違和感もないというか。

前作にて三姉妹が喫茶キャッツアイのオーナーと判明

続いてタマ↓とのコラボ。

何で?え、タマってサンライズやっけ?
……ちゃうな、いやほんまに何で?しかもほんまに一瞬。
あれか、世代的にクスッとさせる感じなんかな?

で、ルパン三世(と次元)が出ました。しかも香ちゃんと面識あるみたいな体で。
ちなみに何故か前作観るまで、シティーハンターはサンライズではなくトムスエンタテインメントやと勘違いしていた私。あの時の私なら「トムス繋がりか!」とか言ったでしょうが、

いや、何で!?!?!?

二次創作ばっちこいな人間ですが、別ジャンル同士のクロスオーバー物は苦手。例えば北条司繋がり、る~みっく、CLAMP、TYPE-MOONなど、作者一緒繋がりのコラボは大好きだし、プリキュアとか戦隊物の劇場版みたいなオールスター物も好き。

クロスオーバーは「作画タッチちゃうねんから、無茶すんなよ」と言いたくなっちゃう。
(とか言いつつ、ルパン三世と名探偵コナンのクロスオーバーは違和感を覚えながらも何やかんやで何度かずつは視聴しましたが)。

ただ、ルパン三世は「日曜12:00」繋がりという同じジャンル扱いなんですよ、私にとっては。なので前情報ないままに観たのでビックリはしているけど、ある意味感動をも覚えてしまって。
あーあー、制作陣はこれを狙ってやったんだろうなー、完敗だわ。

今作

さて本題。いよいよシティーハンターの最後のラスボス、海原神登場。んでサブタイトルが「天使の涙」。
となるとさあ、原作コミックス履修済の身としては、ミック・エンジェル↓が出ると思うやん?

最終章には欠かせないキャラのはずのミック

でもその姿はなく、いつものように「XYZ→美女の依頼にもっこり→🔨」というお馴染みの展開。後で気付いたんですが、今回のは原作最終章の前日譚のような立ち位置のようで。あー成程。

今回のマドンナ役アンジーは、海原神を父と呼び、冴羽獠を暗殺しに来た系。cv沢城みゆき。海外実写版で香役だった人。この唸るキャスティングがさあ。制作陣めぇ(褒めてる)

原作ではお馴染みのドラッグ・エンジェルダストの改良版であるアダムを巡って敵と戦う、ざっくり言うとそんな粗筋。

ただ、アンジーの正体が海原神が率いる組織ユニオン・テオーペの優秀な傭兵で、「アダムなんてなくったって、冴羽獠を倒して海原神に認めて貰いたい!」って獠にコルトパイソンを向ける……

パパっ娘か!

いやそんな可愛いモンじゃなかったけども。何なら戦闘シーンはPSYCHO-PASSでも観てるんかと思う程に激しい肉弾戦。
獠の勝ち、かと思ったその時、海原神にアダムを無理矢理投与されるアンジー。ぼかしてFGO風に表現すると「毎ターンHP最大値に回復」「毎ターンNP100%チャージ」「毎ターン攻撃力を100%アップ」「毎ターン防御力アップ」の状態。

但し「毎ターン混乱を付与(デメリット)」……

アダムを投与されたくなかったアンジーは、なけなしの自我で「トドメを刺してくれ」と懇願しつつ、願ってもないのに獠への攻撃を身体がやめない。
そんなアンジーに獠は……(続きは劇場でご確認下さい)


前作が「コッテコテのシティーハンター」だったのに対して、今作は原作の最終章へ向かう為の作品。なので獠と香のラブなのかラブじゃないのか何とも言えないあの強い絆ネタは少なくて、原作初期のようなハードボイルド感満載でした。まあこれはこれで。

んでTM NETWORKの「Get Wild」がエンディングテーマなのは言うまでもないとして、オープニングテーマはTM NETWORKの新曲。
隙あらばナンパしにいく獠が自宅マンションで大人しくしてると思いきや、出会い系アプリで美女探し。喫茶キャッツアイでパンケーキフェアを考えてる、とか、配膳ロボットがいたり。
キャスト陣もいつメン。三姉妹の愛役の坂本千夏さんの声とか久しぶりに聞いたわ。

お馴染みの「あの頃俺達が憧れたシティーハンターの世界」はそのままに、ちゃんと令和としての小ネタも入れてアップデートされてる。

個人的には嬉しくもあり、「ああ、今は令和なのか、それだけ私も歳を取ったのか」と切なくもあり。

ところでこの先最終章が劇場版になるとして、ガラス越しの獠と香のキスシーンとか……やっぱやるのかな……記憶が間違ってなければ、原作唯一の2人のキスシーンだったはずなんだが。
キスと言えば、原作がそんな感じのまだるっこさで結局最後の最後までリアルにキスさせなかったというのに、アニメオリジナルでは裏切るようにあっさりキスシーンがあって。
でも名作と名高いし、私も強烈に覚えてる。
久しぶりに観たいな……


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