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日ロ関係と日中関係
①1950年代
1950年〜1953年の朝鮮戦争で日ソ、日中関係ともに緊張したが、1953年のスターリンの死去後の雪解けと、1956年の日ソ共同宣言で日ソ関係は改善。
②1960年代
1960年の日米安全保障条約改定により、ソ連が「領土問題は白紙になった」と主張。日ソ関係は悪化。
③1970年代
1972年日中国交成立、1978年日中平和友好条約締結で日中関係は大きく改善。一方、ソ連は1979年、アフガニスタン介入。日ソ関係は緊張した。
③1980年代
1980年のモスクワ五輪を日本はボイコット。鄧小平が訪日し日中関係は良好だった。しかし、1989年の天安門事件で、雲行きが怪しくなり始める。
ソ連に改革派のゴルバチョフ書記長が誕生し、日ソ関係に変化の兆しが現れた。
④1990年代
1991年、ソ連が崩壊。ロシア連邦の初代大統領のエリツィンは改革派で日ロ関係は改善した。
中国の江沢民主席の下、中国では反日教育が行われるようになる。
⑤2000年代
ロシアの大統領にプーチンが就任。北方領土交渉は行われていたが、進展はなし。中国の胡錦濤主席は反日ではなかったが、小泉首相が靖国神社を参拝したことで日中関係も進展しなかった。民主党政権は習近平を日本に招聘したが、日中関係は改善しなかった。
⑥2010年代
安倍首相が日ロ関係改善に動いた。一方、日中関係は悪化。
⑦2020年代
ロシアのウクライナ攻撃で日ロ関係が悪化。ソ連のアフガニスタン介入後のような状況となる。中国、ロシア双方と関係が悪化しているのは1960年代以来で、1970年代には日中関係改善に動いたことを考慮すると、2030年代には日中関係の改善を模索することになるかもしれない。
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