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本日、職務質問されました

普段は朝刊の新聞配達をしていて、毎日午前1時頃に家を出て自転車で配達所へ向かうのですが、世間的には人が出歩く時間帯ではないため、たびたび夜間パトロール中のお巡りさんと遭遇しては、職務質問に足を止められております。

その都度、自転車の防犯登録ナンバーと名前を控えられ、お巡りさんの持っている無線機でどこかの指令センターと確認のやり取りが行われているのですが、もしその指令センターのデータベースに私の照会履歴などが残っていたら、きっと「またこいつか…」と呆れられているかも知れません。


お巡りさんは大抵2人ずつパトカーに乗ってパトロールされていて、少し強面で威圧的な雰囲気の方と、話し方が丁寧で物腰の柔らかい方、飴と鞭という訳ではありませんが、お互いタイプの違う方同士がコンビとなって巡回されていることが多い印象です。

やはり職務質問の際に、声を掛けられて素直に応じる人もいれば、不快に思って拒否反応を示す人も当然いると思うので、この場合はAさん、あの場合はBさん、と役割分担するために違うタイプの人同士で組んでいるのではないかと思われます。

こちらも一応は善良な一般市民のつもりではいるのですが、不審に思われてはいけないと意識すればするほど、やましいことも無いのについうろたえてしまうのが人間の性です。今では大分慣れてきましたが、初めて職務質問された時は、気が動転するほどショックを受けました。


「はい、そこの自転車止まって下さーい、今からどちらに行かれるんですか?」

「えーと…(進行方向を指差したまま、内心パニックで次の言葉が出てこない)」


「今持っている、そのカバンの中身を見せてもらえるかな?」

「あっ…あああ…(どうぞ見てくださいと堂々と言えば良いものを、ショックで頭が回らない)」


一人がカバンをチェックしている間に、もう一人が例のセンターと連絡を取っている

無線〈 確認OKでーす♪


「ライトもしっかり点いてるし、すぐに止まれたからブレーキも利いてるようだね。ベルはちゃんと鳴るのかな?」

「えっ!?(ベルなんて普段鳴らしたこと無いから、もし知らない間に壊れていたら…)」

ベル〈 チリンチリン~♪(と結局お巡りさんが鳴らした)

「ちゃんと鳴るじゃないか。この辺りの夜道は危ないから、くれぐれも気を付けてね!」


…その当時は、パトカーに止められると悪い事をしていないのに捕まってしまうんじゃないかと凄く怖かったことを思い出しますが、実はこうして多くの人々が寝静まっている夜中でも、人知れずお巡りさんがパトロールしてくれている、そのお陰で幾つもの犯罪が未然に防がれている事を思えば、警察の皆さんには本当に感謝しかありません。

ただ、もしもひとつだけお願いできるなら、どうか私への職務質問だけは、もう勘弁して下さい…。

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