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二つの「弔い」が交差する、消えない想いの懸け橋

4年前の2017年5月26日。この日は唯一無二のミクスチャーロックバンド Dragon Ashが、デビューから20年の時を経てミュージックステーション初出演という特別な日でした。
また、アイドルグループ 私立恵比寿中学にとっては、同年2月に急逝したメンバー松野莉奈さんの誕生日である「7月16日」の語呂合わせにもなっている新曲『なないろ』にて再出発を宣言した日でもありました。

 

Dragon Ashのメンバーで、2012年に早世した馬場育三さんの代わりとしてベースをサポートしていた RIZEのKenKenが、かつて私立恵比寿中学に楽曲提供をしていた縁もあって、Mステ出演前にDragon Ashの楽屋を訪れたエビ中メンバーとDAメンバーとの集合写真が、櫻井さんのTwitterにアップされました。一緒にエビ中ポーズを決めてくれた、コワモテお兄さん達の温かい優しさに感謝したことを覚えています。

Mステ本番のオープニング、復帰ステージの私立恵比寿中学は悲しみを乗り越えて笑顔で登場。さらに続いてDragon Ashの名前が呼ばれた時、なんとKjが真っ先にエビ中ポーズで登場してくれたのです。
この日が自らのバンドにとっても大きな節目であるのにも関わらず、私立恵比寿中学、ひいては松野さんへ、あのカリスマKjが想いを表してくれたことに感激しました。

この日の放送におけるラストアクトとなったDragon Ashの特別ライブステージ、KenKenのベースアンプの隣には、KenKenの親友であり、バンドの大黒柱だった馬場さんの生前の衣装が飾られていました。
心の中で生き続ける命と、人の想いの美しさ。ふたつの「弔い」が交差した夜、そして…

 

2021年7月16日。私立恵比寿中学メンバー、そして松野さんの親友である安本彩花さんが、悪性リンパ腫の寛解を経て、279日振りの復帰となりました。
「THE  FIRST TAKE」にて歌う楽曲は、松野さんの誕生日にちなんだ『なないろ』。想いの懸け橋は、こうして明日へと繋がってゆくのだと思います。

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