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皇位継承

皇室典範改正の話が出ているが、一般の人達は、皇室典範のことをよく知らずに議論している

①象徴天皇制

象徴天皇制だから、世論を反映し、女性天皇が可能になるように皇室典範を改正すべきだという意見が、よくネットには出ている。

だが、国会だけでは皇室典範は改正できないのだ。皇室典範は皇室会議で結論を得て、それを国会が承認するという手続きを踏むことになっている。他の法律とは扱いが異なるのである。

皇室会議には皇族代表が2名出席するが、秋篠宮様と華子様であり、天皇も皇后も出席しない。これでは秋篠宮様が反対するような皇室典範改正は難しい。

②女性皇族

今回の改正案では、女性皇族が婚姻後も皇室に留まるという案が出ている。これなら佳子様がご結婚後も皇族でいられるので、皇室会議で秋篠宮様の賛成が得られて、改正が可能だろう。

③皇嗣

秋篠宮様は皇嗣となっているが、皇室典範第3条で、皇嗣に精神もしくは身体の不治の重患もしくは重大な事故があるとき、皇位継承の順位が変わるとあり、これによると、秋篠宮様に重病や重い事故がないかぎり、次の天皇は秋篠宮様以外にはないことになる。

また皇室典範第4条で、天皇が崩じたときは皇嗣が直ちに即位するとあり、天皇が秋篠宮様より長生きしないと、秋篠宮家に皇位継承が行われる。 

④女性宮家

女性宮家新設は女系天皇につながるとして、与党は導入する気がない。女性皇族が婚姻後も皇室に留まるだけだと、婿や子供は皇族でないことになり、家族内で身分の相違ができることを批判する声がある。だが、女性宮家新設に賛成の意見は50%という調査があり、一般の人達は、あまり女性宮家導入に積極的ではない。

⑤旧皇族の復帰

旧皇族を皇室に戻す案も出ており、内閣法制局は旧皇族が養子として皇族に復帰するのは合憲であるという見解を昨年、出した。だが、国民の理解が得られかという不安があるとも言われている。

⑥結論


 今回は、女性皇族本人が結婚後も、皇室に留まる案だけを導入するのが、一番、無難であり、そうなると予測する。これだと、女性天皇や女系天皇の議論は先送りになるが、現在の内閣には、これ以上のことはできないだろう。

お読みいただきありがとうございました。

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