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登録導線改修の話

はじめに

こんにちは!
エアークローゼットでデザイナーをしているsevenです。(1年ぶり2度目)
sevenは社内で呼ばれているニックネームです。

この記事は、airCloset Advent Calendar 2022の3日目です。
今回は、サービスを開始する際に必要な登録動線を改修する為に実施したABテストの話をしようと思います。

今回僕は、デザイナーとしてどんな設計、表現にしたらより快適で楽しみながらエアークローゼットを始めてもらえるのか?を他グループのメンバーとディスカッションしながら、デザインしました。

エアークローゼットの登録動線とは

エアークローゼットでは、サービス開始前に好みのお洋服の系統や身長などの情報をご登録いただいています。登録が完了すると診断結果としてお客様ごとにカルテが作成されます。
月額登録すると、作成されたカルテをもとに、初回のお洋服をスタイリストさんが選定してお客様のもとへ配送されています。


▲当時の登録導線の一部

改修に至った背景

非会員のお客様が、登録導線で質問項目が多いことで「面倒だ!」「難しい!」と思わないで質問が多くても「楽しい!」「どんな結果が出るんだろう?」のような期待感を持ってもらうことで、途中で離脱しないで会員登録をしていただけるものにしたい。
特にデザイナーとしては、ストレスなく快適に楽しみながら操作していただくにはどうしたらいいか?を考えていました。

当時の登録導線

結果こそ診断結果としてカルテが作成されるものの、質問に回答する設計自体は一般的なものになっていて、サービスを始める前の「高揚感」や「診断感」のようなものが薄く、ただ質問に答えるというようなものでした。

どんな登録導線にするか?

診断結果が出るまでに、長い登録導線を進んでいただく必要があるため今よりも「楽しく」より「快適」に進んでいただくにはどうしたらいいかを考えました。

様々な企業がweb上で提供している診断や占いを自分達で体験した結果、一問一答(1ページにつき1つの質問)でページが進んでいくような設計が、診断を受けているような感覚に近く、より期待感を持って貰えるのではないか?と考え一問一答形式で設計しました。

デザイン上の課題

課題1:質問数
お客様へお洋服を選定するためには、お客様の好みやお身体の情報が必要になります。なので必須の項目が普通のサービスよりも多く、ページ数や質問に対する選択肢が多いなかでどう表現するか?

課題2:お洋服画像は大きく見やすく
お客様の好みや傾向を把握するために20体のコーディネートを実写で見てもらい回答していただく必要があります。現状はその画像が小さく見づらいので、大きくしたいと思っていました。ページ数をなるべく減らしたいという中で20枚の画像をどのように見せるか?

課題3:簡単でサクサク進む
一問一答化にすることで既存の導線よりも質問数が大幅に増えました。増えた質問をいかにストレスなく回答できるようにするか?

課題へのアプローチとこだわりポイント

1.質問の順番
多い質問数の中で、全員に聞く必要がある質問と一部の人にだけ聞く質問を分けました。例えば「普段職場で着用しているお洋服」を聞く際には、事前に「職場での利用を希望しているか?」という質問をしました。
そうすることで、職場での利用を想定していないお客様には、後の職場利用を想定している質問を全てスキップすることができます。
また、質問の順番も変更しました。楽しく答えてもらえそうな質問や簡単に答えられる質問は前半部分に、細やかな質問はなるべく後半に持ってきました。

2.インタラクション
お洋服の画像を見ながら好みを聞く質問では、先にどんなコーディネートがあるのか見やすい様に、ボタンの操作だけでなく、直感的に操作できるフリック操作も可能にしました。また、その操作感はSNSなどを参考に何度もエンジニアと相談しながら微調整をしました。他の質問も同様にインタラクション部分はエンジニアと何度も相談、調整、検証を繰り返しました。

3.操作感でサクサク
職種や身長などの質問には、選択肢から選んだ際に自動で遷移する設計にしています。そうすることでお客様自身の操作を減らすことができます。また、ページごとにボタンの位置を統一することで同じ動作のまま迷いなくスムーズに進むことができます。

ABテストの結果

今回のABテストの結果は、優位差はありませんでした。
しかし、以前よりも、よりお客様のご要望、お好みを詳しく知るきっかけが作れた一方で、以前と変わらない操作感を担保できた結果の表れだと思い、嬉しかったです。

リリース

実際に出来上がったものはこちらになります。
もし興味を持ってくださる方がいましたらぜひ、触ってみてください。
「無料診断をはじめる」から診断を受けることができます。
自分に合ったお洋服の系統や好みの傾向がわかると思います。
airCloset

まとめ

結果として既存のものよりもいい結果が出ず、悔しくはありますが、
以前よりもいい操作感を担保しながら、よりお客様のことを知れる導線を作れたので、個人的には嬉しい成果だと思っています。
まだまだ課題も多いので、これからもよりお客様が楽しんで、
ワクワクしながらお答えできるデザインを目指して、頑張っていきます。

今回、他メンバーと密にコミュニケーションをとり、皆でどんなふうにしたらよりよいものになるのか?を徹底的に話しながら進めていました。
エンジニアリングやマーケティング視点の意見を取り入れながら作業することで、以前よりもデザイナーとしての知見が深まったと思っています。

エアークローゼットでは大小関係なく常に色々なプロジェクトが動いています。手をあげれば関わりたい領域にチャレンジすることができる環境なので積極的に自分のスキルを磨くことができます。
もし、興味がありましたらこちらもご覧ください。
リクルートサイト

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
明日以降もairCloset Advent Calendar 2022は続くので
よろしければそちらもお読みいただければと思います。