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今こそAIイラストや画像生成AIについて考えてみよう
はじめに
こんにちは、ノリで秘密結社を結成するもまだメンバーが僕だけという状態の蒼空大気です。
さてさて昨日久しぶりにラジオ形式の動画を投稿しました。
テーマはずばり昨年末辺りから急激に普及しようとしているAIイラストや画像生成AIについてです。
この動画ではAIイラストについてのネット上の論争(Twitterでは罵倒合戦になっている感もありますが)について僕なりに論点を整理してみようという想定で話しています。
AIイラストに関する論点
僕が見た所AIイラストに関する論点は
「著作権に関する問題とそうでない問題」に分けられると思っています。
少しややこしいのですが、著作権に関する問題にも階層があり、
・「AIのモデルに使われた膨大な学習データ」の問題と、よく話題になる
・「著作物のi2i(image to image)などの問題」と分けて考えてみました。
学習データというのはAIが画像を出力する際にその特徴を学習する必要があるのですが、AIのモデルによっては違法なサイトなどからもデータが収集されているのではないかというのが、昨年から既に言われているところです。
ただ学習データの問題に関しては画像生成だけの問題ではなくChatGPTなどの文章系のAIにも同様の問題があると言われています。一応日本の著作権法第30条の4の2号という項目で、機械学習については認められているようです。(ただしこれは権利者に不利益が及ばないというのが前提)
あくまで個人の感想ですが、この機械学習の問題はAIイラストや画像生成関連においては急所と呼べる部分で、この点が解決できれば後は使い方の問題という気がします。実際Adobeの「FireFly」など機械学習の著作権問題を解決して、商用使用を前提とした画像生成も現在開発が進んでいます
![](https://assets.st-note.com/img/1680178416854-KitMlSB3ty.jpg?width=800)
先ほど挙げたi2iの問題というのはまさにこの「使い方」に関するもので、
Twitterなどでやり玉にあげられるのが他人の著作物を直にAIに読み込ませて改変、それを自作発言するなどという(AIトレパクなどと呼ばれる)問題です。中にはこうして生成したAIイラストを著作者本人に送りつけるなどの悪質な嫌がらせなども起こっているそうで、世の中には随分と図太い人が居るものだと思う次第です。
こうした問題はこれから先もどんどん頻出するのではないかと思っていますし、その内現在の著作権法などでは対応しきれない事態になってしまうのでは?とも思っています。
著作権以外の問題
上で話したのは著作権がらみの問題ですが、それ以外にもAIには人間の感情と切り離せない問題もあったりします。
例えばAIiラストによって手描きでイラストを描く気力やイラストレーターさんの仕事が奪われるなどの問題です。もちろんこれらは法的に認められたAIの使用でも起こりうる問題となるでしょう。
AIの技術は輝かしくある一方で、違法か合法かに関係なく問題は発生すると考えています。使い方の問題に関して言うと、先日トランプ元大統領が逮捕されるというフェイク画像を制作しネットに公開した事で、画像生成AIのサイトから利用停止処分を受けたユーザーのニュースがありました
これはかなり極端な例ですが、著作権絡みの問題以外にもこうした悪意による画像生成などの利用が今後問題になると思われます。
場合によっては国家ぐるみで情報戦に利用されたりという話もすでに出ていますが、フェイク画像で特定の企業のイメージを失墜させる。写真で撮った一般人を犯罪と結びつける画像に改変するなどの行為が簡単に出来てしまう可能性がありそうです。
AIの規制がここしばらく話題になりそう
実にタイムリーなのですが、先日イーロンマスクを始めとした1000名近い専門家達がGPT-4以上のAIの開発を半年間停止するようにとの要望を提出したようです。AIは進化し続けますが、人類社会がAIを受け入れる準備が出来ていないという事のなのかもしれませんね。法整備などをする時間は確かに必要なのかもとは思います。
画像生成AIに関しても日本では現状法整備が全く追いついておらず、Twitter上は無法地帯と呼ぶ声すらあります。AIの性能がどんどん上がっていくでしょうし、僕は近いうちに何か大きな事件が起こってしまうのではないかと危惧しています。(それを契機に法整備が急がれるみたいなよくある展開も考えられますが)
今後ますます普及するであろう画像生成AI。
完全に問題が無くなる事はしばらくは無いでしょうが、うまく付き合っていきたいものではありますね。
最も機械音痴過ぎて画像生成AIどころかAIを全く使いこなせていない事の方に焦りを感じた方が良いのかもしれませんが・・・
それではまたいずれお会いしましょう
秘密結社-フィリステル-代表の蒼空大気でした。
流石にい次回の動画はAI以外の話題にします。
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