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おはようございます!ランニングコーチの大野です。

以前、駒沢大学駅伝監督の著書を読みました。
大八木監督といえば、
「男だろ!」
と選手を鼓舞する指導が有名ですよね。

僕自身もそのイメージがあったのですが、最近の大八木監督は指導方法を変えているとのこと。
今日は著書にて学んだことを少しばかり紹介しようかと思います。

それではいってみましょう!

やればできる

平成の常勝軍団として駒澤大学を導いてきた大八木監督。
「男だろ!」という言葉で選手を鼓舞し。熱意のある監督として有名です。

しかし、それが通用したのは平成までだったそうです。
駒沢大学は2000年代から箱根駅伝4連覇を成し遂げ、2008年にも優勝し平成の常勝軍団と呼ばれるようになります。
しかし、2008年以降2021年まで実に13年間優勝することができませんでした。
今までは監督が絶対的象徴としてトップダウンの指導でも選手は伸びて勝つことができたが、2010年代に入りそれが通用しなくなったそうです。
なぜ通用しなくなったのか。それは、社会的背景(いじめやパワハラなどの認知)、情報社会などで価値観の変化が大きいと予想してます。

そうした時代の背景から、2010年代後半に大八木監督は選手の自発的行動を促すために「やればできる」といった声掛けに変更させたそうです。
すると選手の行動が変わり、また強い駒澤へと変化を遂げ、2021年に優勝します。

例えるなら「勉強しろ」という言葉ほど嫌な言葉はないですよね。
この言葉で自発的に楽しく勉強できた人はいません。
しかし、「一緒に勉強しようか」「あなたならできるよ」という言葉ならちょっと勉強を頑張ってみようと思いますよね。

これはランニングも一緒で、【走らされる】のと【走る】では全く違います。

素直さ

著書の中では、それでも伸び悩む子はいるし、背中を向ける子もいると書いてありました。
そんな中で、伸びる子の特徴は「素直」だそうです。
とにかく素直な子は、競技に対して真摯に向き合えるし吸収が早い。
なおかつ、向上心も持っているためどんどん伸びる。

これは、私自身も激しく同意しています。
自身の教室の参加者を指導していて、素直な方はどんどん伸びます。
とにかく自発的に質問をされますし、わからないことがあればすぐに聞いてきます。
そして言ったことは真面目に取り組みます。
こういった方は、ぐんぐんタイムも伸びていますね。

凝り固まった常識人間になるな

私自身いろんなランナーを見ているのですが、凝り固まった常識にとらわれている人は伸び悩んでいる印象です。
なぜなら、今までやってだめな方法はいくらやってもだめだからです。
考えることをやめると成長は止まってしまいます。
例えば
「サブ3するには月間300kmは走るべき」
「〇〇なフォームはよくない。」
「あのシューズは〇〇だからだめ」
といった考えは非常に危険です。
自身の可能性を狭めるだけで何もいいことがありません。
このような考えになると挑戦しなくなるし成長の機会がどんどんなくなります。

まとめ

本日は大八木監督の著書「やればできる」から参考になった部分を紹介しました。少しでも参考になったでしょうか。
気になった方は実際に本書を手にとって見てください。
それではまた!

余談

僕は、大八木監督を指導者としてとても尊敬しています。
なぜなら、あんなに熱意を持ってる方はなかなかいないからです。
学生に真っ直ぐにぶつかっている姿はカッコいいなと。

僕の高校時代の顧問の先生も同じでした。
決して真面目な生徒ではなかった僕をちゃんと怒ってくれました。
怒るといっても罵倒や暴言ではなく、「なぜこの行為がいけないのか」、「今後どうするべきだろうか」を説いてもらいます。
正しく真っ直ぐに怒ってくれる先生は僕の人生の中でこの先生しか会ったことがなく本当に感謝をしています。
(本気でやってはいけないことをやったときはヘッドバットがありました(笑)もちろん僕も何回もヘッドバット受けました。)
強豪校ではない学校のこの悪ガキを北信越まで連れて行ってくれたのも、社会人になってもマラソンをやろうと思ったのも高校時代の顧問の教えのおかげです。
今後も卒業生として恥ずかしくない結果を出していきたいですね。

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