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葉山のひじき、つないでいくこと

5月初旬、海のもの、旬のものが大好きな #逗子うみのこ スタッフ一同で、葉山の漁師、畠山晶ちゃんのひじき作業を手伝いに行ってきました。朝4時起き、自転車20分で真名瀬漁港。爽快な朝のはじまりです。

海の中で揺れているひじきは、緑〜薄茶色。
それを収穫して、洗い、鉄鍋で釜茹ですると、よく知ったあの黒、ひじき色になります。

歯ごたえが残るよう、固めに釜茹でしたひじきは、洗い、冷やし、貝やら虫やらを取りのぞいて出荷。

乾燥ひじきはもう少し柔らかく煮て、洗い、冷やし、さらに天日で1.5日干してからの出荷です。

で、釜揚げ直後のひじきを味見したら…
お、お、美味しい〜!!!

今朝は7人で乗り込んだから1時間半くらいの作業で終わったけど、普段は晶ちゃん、朝5時から10時過ぎまで、一人でこのすべての工程をやっています。

カゴいっぱいのひじきを運ぶのも、バケツの水を入れ替えるのも、大きな天日干しの布を広げるのだって、一人だと重労働です。

波が高いと収穫に出れず、風が強いと干せないから、自然のリズムから目が離せない。

漁師さんって、大変な仕事だなー。
陸でも海でも、生産者と作業させてもらうたびに思うのは、彼らがいてくれるから美味しいものが食べられるということ。
感謝してもしきれません。

農家さんも、漁師さんも、酪農家さんも、日本では減り続けています。
きちんと対価が支払われないと、当然、後継者が続かないわけで。でも、生産者がいなくなったら、人の食べるものがなくなっちゃう。また、自然が壊れても、人の食べるものがなくなっちゃう。

「オーガニック野菜は、高い」?
「鉄鍋で釜茹でして、手作業で天日干ししたひじきは、高い」?

私は決してお金持ちじゃないけれど、ぜんぜん、高くないと思うのです。

グルメ志向のお取り寄せ食材は、皆が買えるものじゃないけれど、自然を壊さずに育てられた新鮮な野菜、乱獲ではない美味しい魚、旬の海藻は、もっとちゃんとした金額で買い支えられていいと思います。

自然を守りながら食べ物を届けるって、ものすごく真っ当な職業!
早起きして手伝いをしたら、美味しいひじきはもちろん、なんだか誇らしい気持ちまで持ち帰らせてもらいました。

天然ひじきは減り続けていて、それを大事に加工して食べ手に届ける漁師も減っている。

どちらも、どうかこのまま続いていってほしいと願わずにいられません。

だからやっぱり、
願うだけじゃなく食べて応援。

今日のお昼は、ひじき・刻みネギ・鰹節・ポン酢醤油をたっぷり乗せたご飯だな!

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