東京ならではの Farm to Table
A premiere of “We Are What We Eat - A Delicious Solution” in Tokyo at University of Creativity - the most beautiful and delicious “Farm to Table” shared with Tokyo locals, along with the documentary film.
50 more screenings will follow in communities and at schools all over Japan!
アリスの映画『We Are What We Eat - 未来につなぐおいしい解決策』試写会の余韻がまだ続いています。
温かさに溢れたあの場が実現できたのは、東京ローカルな農家さんの一声からでした。
そんな Ome Farmの太田太さんの一声に心から賛同して、Cadotaの料理人、新井直行さんが動いてくれました。
結果は、言うまでもなく大成功。
東京試写会に参加してくれた皆さんの胃袋と心、どちらも、これ以上ないほどに鷲づかみにされていたように思います。
映画の内容については、ぜひこれから全国50ヵ所で行われる上映会に足を運んでいただきたいので触れません。
ここでは代わりに、映画の主題のひとつである “Farmers first (農家さんが一番)” へのオマージュとして、料理の試作のためにOme Farmに行って驚いたことをレポートしておきます。
1) 水:
森の湧水(!)で農業をしていた。甘くて丸く、おいしい水だった。
2) 土:
耕さず、命の総量を増やす農業=リジェネラティブ農業が土地に根付いていた。畝の周りがふかふかで、被覆作物は種を蒔かずとも自然と生えていた(そしてその土地のありようが、ボブさんの畑に酷似していた…!)
3) 野菜:
東京ドーム1つ分、4.4haもある農地で、40-50品目を育てていた。しかも野菜はすべて「固有種」。種取りまで行っている。
4)人:
そんな広大なで働いているスタッフは、たったの6人…!さぞ大変だろうと思うけれど、皆が誇りを持って自分の仕事をしていることが伝わってきた。皆で家族のように食卓を囲むまかない時間が大事にされていた。
5)蜂蜜
自然のまま、非加熱のハチミツもOme Farmの主力商品。蜂蜜が美味しいだけでなく、ミツバチたちが野菜の受粉にも一役買っていることは言うまでもない。
水なのか、土なのか、固有種だからか、そのすべてか。人参たち、そして畑でつまんだルッコラの味は驚くほど甘くて「ぎゅっ」としていました。
試写会では、そんなOme Farmの素材の味を生かす料理を普段から作っているCadotaの新井さんが人参づくしのフルコースを作ってくださったわけです。
それがどれだけ美味しかったか。
人参たちからどれだけ旨味と甘味を感じたか。
そして、それを食べて、農家さんの話を聞いてから映画を観た人たちが、どれだけいい顔をしていたか。
残念ながら、私は言い表す言葉を持ち合わせていません。
参加者の一人が(映画と料理の両方に触れてから)「こんなに価値観が揺さぶられた夜はない」と言ってくれたこと、
そして、私自身も(リゾットの金時人参の甘みに愛を感じてしまい)涙が出たことだけ、お伝えしておきます。
映画の随所で「Farmers First (農家が一番)」が語られるのを見つめるOme Farmオールスターズの背中が美しくて、アリスのこんな言葉を思い出しました。
本当に、そう思います。
生産者と学校の先生たちが尊敬され、
祝福される社会は、きっと明るい。
Ome Farmの皆さん、
Cadotaチームの皆さん、
素晴らしい会場を提供してくださったUniversity of Creativityの皆さん、
そして、映画づくりをクラウドファンディングで支えてくださった皆さん。
おかげさまで、最高の幕開けができました。
ありがとうございました!
(All photos at UoC by Ryoya Nishiguchi)
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