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32才 日々の書き留め

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32才 日々の書き留め

最近の記事

ひとは自分を映す鏡だから

社会人になって初めての上司の告別式だった。 46歳の若さでこの世を去ってしまった。 ここ数年ずっと闘病していたらしい。ぜんぜん知らなくて、現実を受け止め切れないまま式が終わってしまった。 勤めていた3年間、ほんとうにお世話になった。 飲み会で「休日は何してるんですか?」と尋ねたとき『子どもと妖怪ウォッチグッズに朝7時から並んでるよ』 と言われ、家族想いのやさしい方なんだなあと感じたことがなぜか今でもずっと残っていて、そんなお子さんがもう大学生になって、泣きながらお別れの

    • 読書と夏の生活日誌

      すきなひとは一人であるべきだけど、 大切なひとは何人いてもいい。 ある日ふと気付いて、心が軽くなった。大切なひとがいるというだけでロウソクが灯ったような気持ちになる。今日もしあわせだといいな、と相手を想うと自分の心まであたたかくなる。 仕事と勉強を両立できずパンク。そんな矢先にジムで顔を合わせる男性が勧めてくれた青山美智子の本たちを読んで『ああ、こうやって悩みながら進むことが生きてるってことなんだ』と納得して心にお日さまが戻ってきた。 あのときは先のことばかり考えて「今

      • 私とわたしの生活日誌

        書きたいと思っても書けない日、ばかりです。 充実しながらも心のどこかにモヤモヤがあって、それを言葉で表したいのに向き合うほど余裕がない。余裕。なんだかすごく薄れている気がする。 あたらしい生活が始まった。 6時に起きる。カーテンを開ける。掃除機をかけてシャワーを浴びる。コーヒーを淹れてトーストを焼く。レコードをかけていただきます。窓が大きくて風通しがよくて、遠くから小学生たちの明るい声が聞こえる今の部屋がすごくすき。 こんな朝をどれだけ求めていたかわからない。だから今

        • 自分のために生きてみたいの

          いろいろあった春だった。 いろいろで終わらないのがわたしだった。 発症率0.05%の病気を患い、緊急手術となり入院生活7日目。やっと意識が回復したので文章を書いている。半年後のわたしが今日より笑っていますように、と祈りながら。 丸の内線で倒れかけたわたしにおばあちゃんが優先席を譲ってくれて、初めての大学病院で迷っていたらお兄さんが声をかけてくれて、そのおかげですぐに診て頂けて、病名と状態を知って泣きながら両親に電話をするわたしの背中を看護婦さん達がさすってくれて、突然の面

        ひとは自分を映す鏡だから

        マガジン

        • 生活日誌
          2本

        記事

          4月から社会人大学生

          通信制大学の合格通知書が届いた。ひと安心! 4月から文学部の3年生になって、働きながら国語の教員免許を取りたいと思っている。

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          4月から社会人大学生

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          15回目の東京の春に

          風は冷たいのに日差しはあたたかい。 そんな2月の昼下がりが一年でいちばんすき。 ふくらみはじめた桜のつぼみを見つけると 今年も春がやってくるのねとうれしくなって イヤフォンからクラムボンと羊文学を流す。

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          15回目の東京の春に

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          眠れない夜にも意義はあって

          「ほんとは中学の先生になりたかったんだよね。でも受験が間に合わなくて」 31歳の今でも仕事について話すとき、ポツリと口にしてしまう。だから来春から通信制大学に2年間通って、教員免許を取ることを決めた。

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          眠れない夜にも意義はあって

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          新しいわたしのはじまり

          つらかったね。がんばったね。わたしくらい、わたしを励ましたっていい。この世界で本当に自分を支えることができるのは自分だけだもの。12年の長い永い夏休みが、やっと明けた。

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          新しいわたしのはじまり

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          本と人生の出会い

          この世界でいちばん古い記憶は、大きな本棚とメガネをかけて静かに本を読む気仙沼の祖父の姿。 「おじいちゃんみたいに本を読みたい!」と母に伝えると、当時住んでいた塩釜の図書館でたくさんの絵本を借りてきて読んでくれた。 ティモシーとサラ。フェリックスの手紙。ピーターラビット。淡い色の絵とやさしい物語は鮮明に思い出せる。今でも母と美術館へ行って楽しめるのは、その絵本たちのおかげかもしれない。

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          本と人生の出会い

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          こころに風景を贈るカフェ

          「あの橋、どこにつながってるんだろう?」 結婚して3年目の春。私たちは香川のちいさな美術館でコーヒーを飲んでいた。目の前には青い海とおおきな瀬戸大橋。夫に尋ねられるままスマホで地図を開く。

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          こころに風景を贈るカフェ

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          きょうは自分とデートの日

          仕事と家事のバランスがうまく取れない自分に悲しくなる日々。部署が変わっただけで休日も寝てばかり。これじゃだめだ!と思い立ち、久しぶりの平日休みに自分とデートをすることにした。 susuriのワンピースをまとって東横線へ。窓の外は青い空。耳元では中村佳穂。手元には村上春樹。なんて完ぺきなデート日和。

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          きょうは自分とデートの日

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          おかえり日常、ただいま東京

          この夏、海の町で一人暮らしをしていた。3年に1度の瀬戸内国際芸術祭でアートに溢れる島々を気ままに巡りたくて。

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          おかえり日常、ただいま東京

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          やさしい海の町でひとり暮らし

          やっと息を吸って吐く感覚が戻ってきた。見て見ぬふりをしようとしたけれど、自分の心はやっぱりごまかせなかった。

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          やさしい海の町でひとり暮らし

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          6月に愛した本と音楽たち

          『読む』と『聴く』を楽しんだ6月だった。noteはあまり書けなかったけれど、すてきな出会いに溢れていい日々だったなあと思う。自分のために、自分のペースで書く感覚が掴めていいかんじ。

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          6月に愛した本と音楽たち

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          レモン色の本と13才の夏

          「人生を変えた一冊は?」と訊かれたら「森絵都のカラフル」と答える。中学1年の夏に出会って17年。どれほど救われてきたことか。この本が人生になければ、今の私はきっといない。

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          レモン色の本と13才の夏

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          すこしの勇気と予期せぬ出会い

          夢をみた。ロンドンへ留学に行った友だちが出てきた。懐かしくなって8年ぶりに連絡してみたら、すぐに返事がきた。ちょうど5月に帰ってきたようで、仙台で会えることになった。夢ってすごい。なんだか今日はいい日になる予感がした。

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          すこしの勇気と予期せぬ出会い

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