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変わらないこと、諦めないことはもちろん大事。でも…

前回はこちら。

3/6〜12

今年度も終わりに近づいてきて、年度末の補習の時期になった。
進級に必要な点数が足りていない子たちが対象になるのだが、4年目になる今年も「一緒にやりきろう!」と言って最後まで付き合う。一緒に峠まで登ったんだから、下りも一緒、というやつだ。
この補習は自分の中では「生徒自身が、自分で変わるために必要な時間」だと考えている。ほとんど苦手な科目で落としていることになるのだが、中学校まではどんなに点数が悪くても、苦手でも進級できたのが、高校に入ると打って変わって進級できなくなる。つまり、自分の行動の結果がモロに返ってくる。

そうやって自身の環境が変わったことを、1年生の子たちは身をもって知ることになる。点数が足りないと補習を受けて追試を受けなければならない、進級も危ぶまれる、と。自由度が増えた分、自由と責任は表裏一体ということも学ぶ。

自分の環境も、4月からある程度変わる。
一番大きいのは、もう一度学生になるということ(っても通信課程の社会人学生だけどね)。前に書いたかもしれないが、高校の情報科の教員免許を取得するためだ。それで、公立の採用試験も情報科で受ける。
その通知が、今週無事に届いた。数学の免許をとった大学でもう一度学ぶことになった。その時とはある程度仕組みが変わっているみたいだけど、しっかり学びたいし、楽しんでいきたい。数学を教えるのが嫌だとかそういう意味ではなく、情報科の需要が高まることや、他の科目から数学科を見てみたい、ということもあるし、できることが増える、というのも単純に楽しみでもある。

環境を変えることも大事、とよくいうが、なかなかできないのも事実だ。
ある意味、これはそれの練習でもあるのかな、とも思っている。
プロレスラーの内藤哲也選手は、2018年の熊本での試合後にこう言った。「あのとき」というのは2016年に熊本で起きた震災のこと、これはその時の興行が中止になってから2年後の大会だった。

いまもあのときの傷を持っているかたがた、
たくさんいらっしゃると思いますが、だからこそ俺は言いたい。
変わらないこと、あきらめないことはもちろん大事。
でも、変わろうとする思い、変わろうとする覚悟、
そして、一歩踏み出す勇気も大事なんじゃないかなと思います。

「トランキーロ 内藤哲也自伝 EPISODIO3」より

これまで通りやってきたことを続けたり、諦めずに行動し続けたりするのも、今の自分を作り上げてきたことに違いはない。
ただ、このまま数学の先生だけを続けるのも、もっといえば私立、非常勤しかやらずに学校でのキャリアを全て見た、と言っちゃうのも怖い。やっぱり、どんなことも「変わり続ける」こと、いざという時は「変わろう」と思って行動を起こすことが大事だと改めて思わされた。
「自ら変わろう」とすることが、今いくつかのシチュエーションで自分の身に起きている。それらは「これまでの居心地の良かった場所から去る」ことだし、結構精神にダメージはくるけども、それを続けていかないと成長はない。

生徒たちも、追試に受かろうと必死に勉強しているし、変わろうとしている。そういう思いは、彼らの補習での取り組み方にしっかりと現れているし、その姿勢に真摯に応えていきたい。自分も、彼らも、自ら変わる春になるだろう。

〜〜〜

この日記もあと2週間で1年間の更新が終わりますが、これからも続けていこうかなーと思ってます。誰かのために書いてるというわけではなく、ただ自分の一週間分の浮かび上がった考えを整理するために書いているだけですが、何か得られたものがあれば嬉しいです。

これまでの振り返りはこちら。


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