ひと皿の宇宙

野菜と果物の王国に暮らしています。食べもののこと、田舎暮らしのこと。

ひと皿の宇宙

野菜と果物の王国に暮らしています。食べもののこと、田舎暮らしのこと。

最近の記事

母の適当

母親の適当ほど、適当なものはない。 先に言っておくが、これは褒め言葉である。 私の母は家族のために毎日毎日ご飯を作ってくれた。私の家族は3人姉弟、父、母、祖父母で、一番多いときで7人家族だった。 大学時代ひとり暮らしを始めた私は、毎日の家事の大変さを知り、母親の有り難みを痛感した(その後社会人になり父親の有り難みを知ることになる) 今となっては、適当に家事もこなせるように、なったが(自分の分だけだが)料理はなかなかそうもいかない。 ある日、天ぷらを揚げている母に聞いた

    • バスの中で

      新潟行きの高速バスで、私は窓側の席に座っていた。次のバス停で、真面目そうな若い男性が隣に座ってきた。 「すみません、隣いいですか?」 この時勢で、私はてっきり隣には人が乗らないと思っていたので、隣の席に荷物を置いてた。慌てて膝の上に荷物を置き「あ、すみません、どうぞ」と彼に言い、彼は私のすぐ隣に座った。 友達へのお土産や、一泊用の荷物があった私は、座席上の棚に荷物を置き直したり、バタバタとしていたが、ひとしきり終わって、 「ああ、コーヒー飲みながらワッフル食べたりした