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《ドラマ》 最高の離婚は最高

特に何も思いつかない。こんな日もある。というか、最近は地味に忙しい。考えることは多いし、やることもある。地味にね。あー本が読みたいし、ドラマが観たい。

いつからだろう、坂元裕二作品を全部観たい!と思って、FODに登録して、最高の離婚 から同・級・生 まで、FODにあるものは、とりあえず全て観た。ちなみに最高の離婚はTVerで見かけるたびに観ているので、もう5回くらいは観ている。楽しくって、切なくって、好きなんだよね。


光生と結夏の掛け合いが好きで、物語の中で一生続いていてほしいと思ってしまう。書いて思ったけれど、結夏ってまさに結夏っていう感じのキャラクターだよね。明るくて夏みたい。

続いていてほしいけれど、それでも別れてしまうんだよね。寂しいけど、でも別れたからこそ分かることってあるよね。そして、別れても一緒に過ごした時間は、思い出は、積み重ねてきたものは消えない。


“そういうことを言ったら、そういうこと言ってたら、たいがいここにいる全員、誰も幸せになれないでしょ!?
そんなんじゃ、そんなんじゃあ、ファンキーでモンキーなファミリーズになれないよ!”

っていう光生のセリフも好き。全てはそういうことなんだと思う。ああだこうだ、そういうこと言ってたら、誰も幸せになれない。しかもそれを光生が熱く言うのが、すごく良いよね。


頭では分かっているのにできないということ、この世の中にはたくさんあると思うんだけど、画面のこちらから見ると原因は明白で、でも本人たちはそうやって頑張って生きていて、そういうことってあるよなあと思う。

一生懸命だからさ、二人とも心は優しいはずだからさ、二人がぶつかり合って上手くいかないことに、悲しくなってしまったり、でもポップに描かれているから笑えたりもするんだけど、本人たちにとっては死活問題なんだよね。

何回観ても、最終話の結夏の実家からのシーンが大好き。光生がジュリーの君をのせて を歌うときに結夏と目が合い一瞬時が止まるところ、見送りに来た結夏を思わず電車の中へ引き寄せてしまう光生、家まで帰るお金がなくなったからと、朝までかけて中目黒のアパートまで歩いて帰る二人。

切なくって、嬉しくって、やっぱり二人でいるのがいいよという気持ちになる。だけれど、楽しい一瞬を過ごすことと、日常生活を重ねることは違うんだろうな、その相性というものが。


最高の離婚 というタイトルって、その文字だけを見ると、観る人を選ぶのかな、とふと思った。ドロドロな展開が待っていそうとか、恋愛ものだとか思う人もいるかもしれない。全くないとは言わないけれど、でもそれだけじゃないよね。

灯里さんと諒さんの夫婦の話もそうだけど、みんな何かと戦いながら生きている。上手くできないことがあったとしても、トラウマがあったとしても、そういうものを抱えながらも、楽しいことにも目を向けて頑張っているんだよね、どんな個性のある人もいいよね、っていうことを肯定してくれるような、そんな優しさがあると思う。

“いろんな人がいて…だから面白いのよ、人生って”

って光生のおばあちゃんの亜以子さんも言っていた。私はあの物語の中には本当に悪い人はいないと思うから、一見悪いように見える人でも何かしら理由はあるから、存在自体の否定がないから、なんだか好きなんだよなあと思う。


Podcast「POP LIFE」で坂元裕二作品の話をしていた回があって、新しく作品を見るたびにそれを何度か聴いたんだけど、坂元裕二はいちばん光生に近いとご本人が言っていたという話をしていて、そうなんだ〜と思いながら最近は観ていた。ちなみに私はキャラクターの中では光生はかなり好きかも。瑛太が好きだということもあるけれどね。


ということで、FODの坂元作品を観て、Huluでも観て、あとはanoneを観たら、サブスクにある作品は完走する。あ、でもanoneはリアルタイムで観ていたから二回目だけどね。

そしたら、「脚本家 坂元裕二」という本を買って読むんだ〜楽しみ。そう考えたら早く読みたくなってきたから、ドラマを観進めようかな、という気分になってきた。忙しい。

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