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世界初「ChatGPT-4o」搭載スマートグラス/AirPodsにカメラが付くらしい/生成AI時代にリーダーは不要!?/InstagramのAIラベルが「made with AI」から「AI info」に/AI動画が仕事に使えるレベルに/1分未満で3Dモデルが作れる生成AI/YouTube、AIで曲だけ消せる機能を提供【週刊AIのニュース 2024年7月8日号】

こんにちは。AIのある暮らしです。

2024年7月1日〜7月7日の「週刊AIのニュース」をお届けします。


【1】文章生成AIニュース

なぜCopilot活用はうまくいかないのか? 試してわかったChatGPTとの「決定的な」違い

多くの企業で導入が進むCopilot for Microsoft 365ですが、うまく活用できないという声も少なくありません。その理由は、プロンプト作成の難しさや生成AIの利用方法がまだ一般的に理解されていないことが一因です。

Copilotはプロンプトを作成せずとも簡単に利用でき、会議の要約やメールの要約、Word文書の編集支援などが可能です。この利便性を活用し、利用者が明確な目的を持って使うことで、その真価を発揮します。

ChatGPTを使ってメール作成を時短する具体的な方法:ChatGPT使いこなし術

メール作成には時間がかかりますが、ChatGPTを活用することで効率化できます。まず、ChatGPTにメールの下書きを依頼し、文脈を伝えることで、意図に合ったメールが作成されます。

ただし、再出力の必要がある場合もあります。そのため、プロンプトを整備し、カスタム指示機能を利用することで、さらにスムーズにメール作成が可能になります。具体的には、会議の要約やメールの要約、Word文書の編集支援が簡単に行えます。

Mac版ChatGPT、ユーザーとのやり取りをプレーンテキストで保存していた

Mac版の公式ChatGPTアプリがリリースされましたが、ユーザーとのやり取りがプレーンテキストで保存される重大なセキュリティホールが発見されました。この問題はすでに修正され、現在は暗号化が行われています。

開発者はこの脆弱性を発見し、簡単にユーザーデータを読み込むツールを開発して脆弱性を証明しました。OpenAIはこれに対応し、セキュリティ強化を行っています。

遅れてきたGemini for Google Workspaceができること、Copilotとの違いは?

Google WorkspaceにAIアシスタント機能を組み込んだ「Gemini for Google Workspace」が登場しました。最新の生成AIモデル「Gemini 1.5 Pro」を統合し、GmailやGoogle ドキュメントで実装されます。Google WorkspaceはMicrosoftのCopilotよりも安価で、クラウドデータを活用した効率的なAI機能が特徴です。今後、Google スライドやスプレッドシート、Google MeetなどにもAI機能が展開される予定です。

100万トークンのコンテキストウィンドウ、グーグル「Gemini1.5 Flash」 その実力とは?

Googleは、高速で狭い範囲の高頻度タスクに特化したマルチモーダルLLMモデル「Gemini 1.5 Flash」を発表しました。このモデルは、100万トークンのコンテキストウィンドウを持ち、速度と効率性を重視しながらもコストパフォーマンスが高いことが特徴です。ビジネスシーンでは、会話の要約、画像や動画へのキャプション付け、データ抽出などのタスクに活用が期待されています。

チャットAI「Claude」すごい新機能「Artifacts」の使い方、全部教えます

Anthropicは最新の大規模言語モデル「Claude 3.5 Sonnet」を発表し、新機能「Artifacts」と「Project」を追加しました。Artifactsは、画面を左右に分割し、左側でAIと対話しながら右側に生成物を表示することで、対話と制作物の分離を実現します。これにより、AIとの対話をよりスムーズに行いながら、効率的にコンテンツを作成できます。

マンガでわかる生成AI【第4話】生成AIを使ってデータ分析してみた

一人暮らしを始めたばかりの沙織が、日常や仕事で生成AIを使いこなす方法をマンガで解説します。第4話では、生成AIを使ったデータ分析がテーマで、クラウドのデータや表計算ソフトと連携し、データクレンジングやデータ分析の手助けを行います。生成AIを使うことで、効率的にデータを整理・分析し、仕事をスムーズに進めることができます。

Google検索も不要に? 検索AI「Perplexity」がスゴすぎてちょっと怖い

検索AI「Perplexity」は、最新のWeb情報を基に質問に答えるチャットbot型生成AIです。ChatGPTと似ていますが、検索に特化し、簡潔な回答を提供します。例えば、東京都知事選の最新状況や情報流出事件について正確に答え、自動で質問を深める提案も行います。誤情報が少なく、簡単な単語や箇条書きを使ってわかりやすくまとめるのが特徴です。

【2】画像・3Dモデル生成AIニュース

1分未満でテキストから3Dモデルが作れる生成AI「Meta 3D Gen」

Metaは、テキストプロンプトから1分未満で3Dモデルを生成するAI「Meta 3D Gen」を発表しました。この生成AIは、物理ベースレンダリング(PBR)をサポートし、高品質な3Dモデルとテクスチャを迅速に生成します。プロンプトに対する忠実度と視覚的品質に優れ、特に複雑なテキストプロンプトに対して高速での生成が可能です。

たった1枚の画像から高解像度の360度画像を生成する「Era3D」

Metaは、1枚の画像から高解像度の360度画像を生成する生成AI「Era3D」を発表しました。従来のマルチビュー手法の問題点を解消し、焦点距離と仰角を推定して形状の歪みをなくし、高効率な「row-wise attention」を使用して高速に高品質な3Dモデルを生成します。この技術により、わずか1分未満でリアルな照明効果を持つ3Dモデルを作成することが可能です。

Photoshopで「イチからAI画像を生成」できるようになった

Adobeは、Photoshopでユーザーがプログラムを離れることなく完全な画像を生成できる新機能を発表しました。

この機能は「Firefly Image 3」によって実現され、背景の生成、参照画像のアップロード、既存のAI画像の繰り返し生成が可能です。Photoshopベータ版を利用することで、ゼロから画像を生成し、細部の微調整や背景の変更などが簡単に行えます。

ファミマの「透かし入り画像」投稿で物議 ストックフォトのプレビュー利用、Adobeとファミマに聞いた

ファミリーマートの公式Xアカウントが、ウォーターマークが入ったストックフォトの画像を投稿し、物議を醸しました。ファミリーマートは著作権侵害には該当しないと主張していますが、Adobeの規約では、ウォーターマーク入り画像の一般公開は許可されていません。ファミリーマートは詳細についての回答を避けつつ、問題ないとの認識を示しています。

Adobeのサブスク「解約チラつかせると半額」にも批判 不公平な料金体系は続くのか

Adobeのサブスクリプションサービスで、解約手続きを進めると半額プランが提示されることに批判が集まっています。この手法は解約を試みた一部のユーザーには割引を提供しますが、知らないユーザーには高額な料金が課せられます。米司法省がAdobeを提訴しており、料金体系の透明性と公平性が求められています。

【3】動画・音楽生成AIニュース

またしてもリアルな動画生成AIが登場。「Runway Gen-3」月額12ドル(約1940円)から

動画生成サービスを展開するRunwayは、次世代動画生成モデル「Gen-3 Alpha」の一般提供を開始しました。このモデルは、プロンプトから動画を生成する「text to video」ツールで、画質や動きの一貫性が大幅に改善されています。利用には月額12ドル(約1940円)からの有料プランが必要で、生成できる動画の解像度は720p、長さは5秒と10秒から選べます。

AI動画の品質が仕事に使えるレベルになってきた

Luma AIが公開した動画生成AIサービス「Dream Machine」は、手軽に高品質な動画を生成できると話題です。無料で月30回まで試せることもあり、人気が急上昇しています。

生成される動画は5秒間ですが、プロンプトだけでなく画像を読み込ませて生成することで、より高品質な動画を作成可能です。ただし、高品質な動画を作成するためには多くの試行錯誤が必要です。

YouTube、動画から著作権を申し立てられた音楽だけ消せるクリエイター向けツール提供開始

YouTubeは、動画内のBGMにContent IDの申し立てがあった場合、BGMのみをミュートし会話や効果音を残す機能「Erase Song(日本では「曲のみミュートする」)」を導入しました。

この機能はAIアルゴリズムを使い、楽曲のみを識別して削除します。YouTube Studioの操作項目でミュートの開始時間と終了時間を設定でき、申し立ては自動的に消去されます。

【4】モバイルAIニュース

「Pixel 9」、AI新機能を含む「Google AI」を搭載か

Googleの次期スマートフォン「Pixel 9」シリーズに、AI機能群「Google AI」が搭載される予定です。新機能には、グループ写真に全員を含める「Add Me」や、クリエイティブアシスタント機能「Studio」が含まれます。また、「Pixel Screenshots」は、ユーザーが撮影したスクリーンショットをAIで分析し、後で検索できるようにメタデータを追加する機能です。これにより、「Apple Intelligence」と直接競合することになります。

世界で初めての「ChatGPT-4o」を搭載するスマートグラス、登場

「AirGo Vision」は、世界初のChatGPT-4oを搭載するスマートグラスです。このデバイスは、カメラとマイクを内蔵し、被写体の詳細をChatGPT-4oに伝える機能を持っています。

また、外国語の翻訳や読み上げ、道案内、ヘルスケア関連のトラッキングなど、多機能なスマートグラスとして活用できます。さらに、タッチセンサーとバッテリーが内蔵された着脱式のテンプルパーツを採用し、デザインの変更も可能です。

コンパクトながらもAI機能も活用可能 ASUS初のCopilot+PC『ASUS VivoBook S15』の使い心地を体験してみた

Microsoftが定義した「Copilot+PC」カテゴリに属するASUS VivoBook S15は、AIアシスタント「Copilot in Windows」を動かすのに十分な性能を持つPCです。このモデルは、Qualcomm Snapdragon X Eliteを採用し、Wi-Fi 7に対応しています。メモリは32GBと16GBの2モデルがあり、インターフェースも充実しています。AIを活用した各種機能や、軽量・コンパクトなデザインが特徴であり、エコにも配慮された製品です。

次世代AirPodsにはカメラが付くらしい、じゃあ何に使う?(ヒント:Vision Pro)

Appleのアナリスト、ミンチー・クオ氏によると、将来的なAirPodsにはカメラが搭載される予定です。このカメラは、空間オーディオのユーザー体験を向上させるため、Vision Proなどのヘッドセットと組み合わせて使用されます。例えば、ユーザーが特定の方向を注視すると、その方向の音を強調する機能が考えられています。カメラ付きのAirPodsは2026年までに生産が予想され、Appleのエコシステム内でのAI活用が期待されます。

M5をiPad ProとMacだけではなくApple独自AIサーバーに搭載と噂

Appleの次世代チップ「M5」は、2025年に量産が予定されており、新型MacやiPad Proだけでなく、Apple独自のAIサーバーにも搭載されると予想されています。現在、AppleのAIサーバーには「M2 Ultra」が使用されていますが、M5が導入されれば、これに代わり高い性能を発揮することが期待されています。

Google、Safariからの自社AI機能へのアクセスのブロックを検討していた

Googleは、iPhone上でSafariでのみ自社の「AI Overview」機能を無効にすることを検討していました。この動きは、Safariへの一極集中を緩和する狙いがあったとされていますが、最終的に見送られました。GoogleはSafariのデフォルト検索エンジン設定のためにAppleに巨額を支払っており、この関係性の変化を望んでいます。

【5】生成AI業界ニュース

アップルによって「生成AIの日常化」がついに始まった

AppleはWWDCで、独自のAIシステム「Apple Intelligence」を発表しました。GoogleやMicrosoftとは異なり、Appleは比較的狭い範囲でのアプローチを採用し、主にiPhone上で動作する低機能なAIモデルを導入します。このAIは、ユーザーの生活に深く入り込み、日常タスクの自動化を促進します。Apple Intelligenceは、メールの書き換えや通知の管理など、ユーザーの生活をサポートする機能を提供します。


生成AIの個人利用、日本は9%どまり 中国・米国と大差

総務省の2024年版情報通信白書によると、日本で生成AIを利用している個人はわずか9.1%で、中国(56.3%)、米国(46.3%)と大きな差があります。利用しない理由として「使い方がわからない」と「生活に必要ない」が多く、生成AIの具体的な利用は「調べもの」が最多でした。企業向けの利用も他国に比べて低く、利用推進には安全なルール整備が求められています。

生成AI時代にリーダーは不要? 岡田武史さんが元・松尾研のAI研究者と考えた

サッカー日本代表元監督の岡田武史さんとAI研究者の今井翔太さんが対談し、生成AI時代におけるリーダーの重要性について議論しました。

今井さんは、AIの進化により人間の知的能力を上回る時代が来るとしつつも、人間の役割は「人間らしさ」にあると強調します。岡田さんは、リーダーは決断力と人間的魅力が必要であり、共通の目標を掲げ、存在を認め合うことで強固なチームワークが生まれると述べています。

AIの活用進む中国の医療現場、「Apple Vision Pro」もオペ室で活躍

中国では、外科医が「Apple Vision Pro」を使用して手術を行う動画が話題となっています。北京大学人民病院のチームが、胸腔鏡を使った肺がん手術でこのデバイスを初めて活用しました。このデバイスは、デジタルコンテンツと現実世界をシームレスに統合し、手術中の医師に高解像度のストリーミング処理を提供します。また、5GとAI技術を組み合わせた手術支援ロボットの遠隔操作も成功しています。

【6】その他 SNS界隈のニュース

Z世代のTikTokトレンドと、新時代のタレント論

電通メディアイノベーションラボの天野彬氏とN.D.Promotionの金丸雄一氏が、Z世代のTikTokトレンドとタレント論について議論しました。Z世代は動画編集アプリ「CapCut」の普及により高い動画編集スキルを持ち、斬新な撮影手法を日常的に探求しています。また、自分の「好き」を極めるオタク気質な人が伸びやすく、新しい撮り方やコンテンツが生まれる場としてTikTokが重要な役割を果たしています。

就活生ユーザーの半数が「TikTok」動画がきっかけで企業に興味 うち4割が実際にエントリー

株式会社Utakataの調査によると、就活生の約8割がTikTokで企業の動画を見たことがあり、その半数が動画をきっかけに企業に興味を持っています。動画が企業の雰囲気や事業内容を伝える手段として効果的であり、就活生の4割が実際にエントリーに至っています。特に「実際に働いている人の雰囲気が分かる」点が好評です。

「Instagram」の新機能、見逃してない?投稿時に知っておきたい新作スタンプなどチェックポイント5つ

Instagramに新たに追加された5つの機能を紹介します。1. フィードやリールでも公開範囲を選択可能に。2. プロフィールに直接投稿できる。3. ノートに「いいね」がつけられる。4. リールのフォント機能がアップデート。5. ストーリーに4つの新作スタンプが登場。これらの機能により、よりクリエイティブで便利な投稿が可能になります。

「Instagram」などのAI生成投稿、ラベルが変更に--写真家らの批判受け

Metaは、AIツールで作成された投稿に付けるラベルを「Made with AI」から「AI info」に変更します。この変更は、AIによる改変がごくわずかでも「Made with AI」ラベルが付けられ、一部のアーティストから批判を受けたためです。新しいラベルは詳細情報を確認できるようになっており、特に偽情報の拡散を防ぐための措置として重要です。

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