十分詩 exposure4

麻のような夜の瀬を
砂のように這うひとは
霞んだ月影をかすかに受けとめ
三月の雨の静けさを知る

いつしか、瀬を這うひとの前を
朝と夜のすきまが通り過ぎる

つめたい空がくすくすと笑うと
三月の雨と湿った落陽が
世界をあたたかく包む


わたしは三月の雨を浴びて
つらつらつらつら眠る

#詩 #ひとこと #現代詩


時間があったらexposureのすべてをまとめて一つの詩にしたい。忘れると思うけど。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?