十分詩 ただの詩

曇り空と
一粒の雨つぶ
ただ言うだけで
ひとつの詩になる

たいしたことないと
謳うものこそ
詩になっている

たいしたことあると
謳うものも
それは詩になる

そこでわたしは
この一面の曇り空と
そこから降るしづかな雨の
窓についた一粒を
ただの詩とする

蛍光灯が均等に照らす
窓の多くの雨粒の
ひとつを悲しみにもって詩にする


#詩 #ひとこと #現代詩

忙しくてあんまり更新できてませんでした。
exposureは……もうちょっとあとで笑

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