十分詩 対流圏

対流圏の絶頂で
かなとこ雲が広がっている
それを見ている人びと
となりのぶち猫、わたし

あの雲の上になら
いつか乗れそうなのに。

いったいどれだけ寒いのだろう
いつたいどれだけ苦しいのだろう
それでもいつか雲に乗って
自由なふりで舞ってみたい


からんと晴れた冬空に
数枝の紅梅がほころぶ
また朝へ行く

#詩 #ひとこと #現代詩

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