十分詩 やるせない

むらぐもを抜けて一人になると
だんたん心臓が締めつけられてきて
どこか焦りとか苦しさとか
やりきれない辛さが顔を出す

このやるせなさを訴えたくても
どうにかして伝えたくても、伝えたくても
でも、伝わらない
分かってくれない
この重みを、苦しさを、辛さを

いろんなひとも、同じような状況に
なったことはあるんだろう、でも
わたしのはそれらとは違う
明らかにぼんやりした確信がある

すべてを壊して夜になってしまいたい
そう思うときもある、
でも
……

どうにかしてこの気持ちを
この気持ちを投げ捨てたい
でっかいごみ箱の中に
全力をこめてぶち落としたい、
でも
……

どうしたらいいのかわからない、でも
迷っているとよけいにやるせない、
でも
……



っていう孤独

#詩 #ひとこと #現代詩


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