十分詩 post exposure3

わたしはただ麻布を編み
朱華の順光を受ける
編み目から漏れる光は
わたしの目を潰す

朝の淵に行きたくて
流れに身を任せていても
結局浅瀬なのには変わりなくて
ただただ光だけ眩しかった

三月の雨を浴びたくて
つらつら眠ろうとしても
結局雨なんて降りやしなかったし
そもそも眠れなかった

こんなにたくさんいらないと思っても
こんなにたくさんつくばかりだった
こんなにたくさんいらない

それでもわたしは
麻のような夜の浅瀬を這い
朝の淵へとゆらゆら流れる
三月の雨を浴びて
つらつらつらつら眠り
湿った順光が差したら
ゆっくり目を開ける

#詩 #現代詩 #ひとこと


今年度中、4月1日までにexposure1からpost exposure3までをまとめた、真の(?)exposureをあげます
でもまた続きが出てくるかもしれない……


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