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10Xで未経験からプロダクトマネジャーになるまでの話

こんにちは!
10Xでプロダクトマネジャーをしている濱坂 愛音(はまさか あいね)といいます。本記事は10Xアドベントカレンダー2022の12/24の記事です。

好きなスーパーはライフで特にビオラルのジンジャーシロップを重宝しています。炭酸で割ってもよし、お湯で割ってもよし。生姜がしっかり辛いタイプのやつなので、辛めのジンジャーエールが好きだけど液糖が入ってないのが飲みたい人におすすめです🫶(マニアック)

それでは、表題の「10Xで未経験からプロダクトマネジャーになるまでの話」をしようと思います。

0歳育児の真っ只中、10Xに入社した

2019年9月、私は前職の育休から復帰するような形で、10Xに入社しました。
きっかけは当時10Xが運営していた「タベリー」にユーザーとして感動し、純粋にどんな会社が作ったんだろうと興味をもったことです。
10Xの存在は知りませんでしたが、知れば知るほど代表矢本さんの考えや成し遂げたいことに共感し、ここで働きたい、このプロダクトに貢献したいという想いがむくむくと湧き上がってきました。

前職で200名→600名で上場のフェーズを経験していたため、もし次に転職するなら「自分の骨を埋められるほど共感でき、かつ立ち上げ期の会社」が良いと思っていました。
そのため、「自分の何が活かせるか」よりも「この会社で世に大きな変化を残せるか」が自分の軸になっていました。

ですが当時のキャリアは法人営業や新卒採用が中心で、すぐに活かせる経験がないことは明らかでした。
ただ、「なんでもやるからここで働かせてほしい」とまずはアルバイトで関わり始め、きっとできることがあるはずだとがむしゃらに仕事をし、なんとか正社員でオファーをいただくことができました。
0歳児がいながら、中々飛ばしていたなと思います。

家に帰ればこんな感じ

ただ、そこからの日々は決して甘くなく、「自分ができることは何か?」を日々問いながらも、チャレンジと失敗の繰り返しでした。
新規事業PoC、カスタマーサポート対応、N1インタビュー、Devアソシエイト、CS体制の立ち上げ…と気づけば2年が経っていました。

このあたりの詳細は、以前会社のブログでインタビューしていただきましたので貼っておきます。

CSで経験したこと

結果的に、入社後多くの時間を「CS(カスタマーサポート)」というポジションで仕事をすることになりました。そしてこれは、後述するプロダクトマネジャーへの挑戦に大きな意味をもちました。

CSとしてお客様の問題を解決しようと思うと、そもそもプロダクトの仕様をことこまかに知っている必要があります。10Xは開発のスピードがとても早く、今この瞬間のプロダクトがどういう状態なのかを把握するのはとても困難でした。
そのため、お客様対応を行いつつも常にアプリを触りながらエンジニアと会話し、いつ何がなぜリリースされたのか、されるのか、障害や不具合がおきたときは何が影響したのかなどを自分の言葉で理解する必要がありました。バグ修正依頼のチケットをきろうとしてもIssueがわかってないとゴールがうやむやなチケットになってしまいます。

また、一時的な解決ではなく、同様のお問い合わせが来ないようにしたいと強く感じていました。お問い合わせをしてくれるのは氷山の一角で、同じように困っているユーザーはその何倍もいるはずです。
今思い返すと、プロダクトに惚れて入社した10Xですので、自分の介在でプロダクトをよくしたい、プロダクトの向こうのユーザーに良い体験をしてほしいという強く気持ちがあったのだと思います。

また、上述したブログにもありますが、N1インタビューでは累計100名以上のお客様にお会いしました。
特に学びになったのは、自分と圧倒的に立場が違うケースです。都心以外にお住まいの方、日常的に車を使う方、高齢者の方、など。
Stailerは自分自身がユーザーになれるのが働く魅力のひとつですが、そこにばかり頼っていられません。自分の想像の世界で話をするのではなく、違うからこそN=1に会いたい。
そうやって日常のペインを目の当たりにさせてもらったことが、現在自分の意見の源になっていると思います。

約1人分のレポート。現在のN1体制は複数名チームです。


こうして自分がCSとして活動しているうちに、社内には優秀なメンバーが続々と入社し、会社もどんどんと強くなっていきました。


自分から「〇〇をやりたい」と言えるか

突然ですが皆さんは「この職種に挑戦したい、このチームに異動したい」と上申した経験はありますか?

私は今回までありません。言えないタイプでした。
もし言って「君には無理」と言われれば恥ずかしくてたまらないですし、そもそも周りから見て必要なら「やってみない?」と先に声がかかるはず…かからないということは不相応なんじゃ…などと思っており、失敗や負の結果を怖れる臆病なスタンスがありました。
※転職は、ダメならその後会う機会はないと思っていたので捨て身で飛び込めました。社内のほうがずっと、怖かったです。

プロダクトマネジャーは、正直やってみたい、挑戦したい仕事でした。
代表の矢本さんからは「濱坂さんはどんな専門性を身に付けたいの?」と昔から何度も聞かれていたのですが、ある日
「し、CSからプロダクトマネジャーになった人とかいるんですかねェ…?」とビビりながら質問したことがありました。スクエアカフェからの帰り道だったと思います。
「いるよ。結構多いんじゃないかな?」と矢本さんはフラットに答えてくれましたが、そうなんですねェみたいな曖昧な返事をし、自分の気持ちも濁していました。
10Xでプロダクトマネジャーをやりたいなんて、自分が口に出すのも恐れ多いと本気で思っていました。



ようやくチャレンジしたいと言えたのは、入社して2年半頃です。当時CSチームのマネジャーも兼務していたkeiさんから、
「aineさんの今後なりたい姿ってある?」と聞かれたときでした。
CSの業務を通して、自分もプロダクトマネジャーとしてバリューを出せるかもしれない、難しいかもしれないけど挑戦したいという気持ちが固まってきた頃でした。

職種変更プロセス

そうして私は3ヶ月間の「職種変更プロセス」に乗ることになりました。

もとい、当時の10Xにそんなプロセスはありませんでした。
なぜなら創業以来、ベテランメンバーが多く集まる10Xは社員が職種を変更するようなケースはなかったからです。

とはいえスタートアップ、現場で話を完結させシュッと決めてしまうこともできたかもしれません。
ですが、会社は強烈なスピードで公式の「職種変更プロセス」を作りました。このことは以下2つの大きな意味があったと感じます。

1.  社員の職種変更が、まわりのメンバーに説明できる状態になった
2. タイミングや個々人の関係性によらず、誰もが10Xで新しいチャレンジをしたいと手が挙げられるようになった

よく社内で10Xの持ち味として「誠実」という言葉が使われるのですが、本件はまさに会社の誠実さを感じました。この会社に入り、勇気を出してチャレンジしたいと言って本当に良かったと思いました。

職種変更プロセスは、最低3ヶ月のトライアル(兼任)期間があり、そこで認められた場合に原則採用活動と同様に「オファー」を受け、それを承諾することで決定します。
私の場合は2022年7月〜9月のトライアル期間を経て、無事プロダクトマネジャーのオファーをもらい、10月から正式に異動となりました。

職種変更が社内にお知らせされたSlack

きっかけをくれたkeiさん、快く受け入れてくれたuraさん
異動の希望を聞いた瞬間「いいじゃん!いけよ!」とムチャクチャ応援してくれたCSマネジャーのうーたん
爆速で職種変更プロセスを作ってくれたHRの松尾さん真鍋さん、サポートしてくれた津田さん、管掌役員の石川さん。一番最初にどうなっていきたい?と聞いてくれた矢本さん

新しいチャレンジの機会を、本当にありがとうございました。

美談のように書きましたがもちろん異動してからの方が大変で、メンバーに助けられつつ責任の重さに毎日ヒリヒリしています。
それでも、冒頭記述した10Xへの入社理由である「このプロダクトに貢献したい」という想いは、3年を経て現実に繋げられることができました。
やりたいことがやれている喜びをかみしめ、今後もがんばっていきたいと思います!

さいごに

10Xではさまざまな職種で採用を行っています!
中でも現在ビジネス職では特に女性メンバーを募集しています。
背景として10Xは自然に募集をしていると女性の候補者がどうしても少なくなってしまうことがありますが、会社としては女性メンバーにぜひもっと応募してほしいし、チームを多様にしていきたいと思っています。
なので少しでも気になったらぜひ募集要項を覗いてみてください!

明日はメリークリスマス!CSおがちゃんの記事です。お楽しみに!

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