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メディア戦略家に学ぶ本質的な「読書術の最適解」読んだ本の内容を記憶し活用する方法
「本を読むことで満足してしまい内容について何も思い出せない」
「読んだ本の内容を自分の知識として活用できない」
本を読み終えてそれで終わり・・・なんとなく内容について覚えていても言葉にしようとすると思い出せない。一度読んだだけでは、私たちは本の内容を覚えていられません。そして覚えていないことは、自分の知識として使うこともできません。
「読んだ本の内容を自分の知識としていつでもひっぱり出せる」そんなことは超一流の読書家しかできない、と思っていませんか?
この記事ではアメリカのベストセラー作家でありメディア戦略家であるライアン・ホリディ氏の読書術についてご紹介します。彼の方法は、特にライターにとって非常に有益です。読んだ本の情報を自分の知識として記憶し、活用できれば質の高いライティングができるようになります。
参考動画/引用動画(850万以上回再生)
読書した内容を覚えておくためには能動的なプロセスが必要
本を読んだだけでは、得た知識がすぐに忘れられてしまうことが多いです。
19世紀の心理学者ヘルマン・エビングハウスが発見した「忘却曲線」によると新しいことを覚えたとき、1時間後には半分近くの内容を忘れることがわかっています。
20分後:42%を忘れる
1時間後:56%を忘れる
1日後:66%を忘れる
1週間後:75%を忘れる
1か月後:79%を忘れる
これを防ぐためには、能動的なプロセス(アクティブリーディング)が必要です。能動的に読書に取り組むことで、情報が脳にしっかりと定着し、後で思い出しやすくなります。
長期記憶に残すために必要な3つの要件
繰り返し使われる情報
最近使われた情報
意思決定のために必要な情報
上記3つの要件を備えたライアン式読書術を実践することで、読んだ本を記憶し、自分の知識として活用することができます。
ライアン式読書術とは
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ライアン式読書術の前提条件は「欲張りすぎないこと」
1つの本から学べることが1つや2つであったとしても、それが人生を変えるような内容であれば、本1冊に支払った値段に対して十分に元はとったと考えるべき。
「”この本を買って読んだけど、たった2つの人生を変えるポイントしか学べなかったな・・・” そんな風には考えないでしょう?」とライアン氏は笑います。(1冊でたくさんのことを覚えようとしない。本当に重要なポイントを最低1〜2つハイライトするつもりで行う)
ライアン式読書術3ステップ
【TakeNotes】紙の本を読みながら、好きな言葉、インスピレーションを受けた箇所にハイライト(マーカー)を引く(ページにポストイットを貼る)
【Revisit & Revise】本を読み終えたら、影響を受けた思考や情報、感動した箇所、ストーリーを情報カードに書き写す
【Categorize & File】テーマによって情報カードをカテゴライズする(本からの学びのデータベース)自分のもう一つの脳のように、いつでも使える情報の引出しを作るイメージ
このステップで特に重要だと感じたのはステップ2の情報をカードに書き写す作業です。情報を自分の中で消化するつもりで「この情報をどのように活用できそうか」自分の頭で考えながら行うのがポイントです。電子書籍にハイライトするだけでは、記憶に残すための「繰り返し使う」作業としては不十分なのです。この一見面倒臭いアウトプット作業こそが、記憶に残すカギとなります。
動画でライアンが強調していたのは「読書」を楽しむこと。この情報カードに書き写す作業でさえも楽しむことがポイントです。せっかちな私たちはYouTube動画やオーディオブックを1.5倍、2倍速で聞く傾向にあります。たとえ早く読むことができても何の情報も記憶に残らなければ意味がありません。「時間をかけて読書の面倒臭いプロセスを楽しむこと」は本の学びを自分の人生で使える情報とするために最も重要なポイントだと言えます。
ライアン式読書術のメリット
電子書籍やオーディオブックで読み流した時と比べて記憶に残しやすい
目の前の本に向き合いハイライトしながら読むことで頭に入りやすい
ハイライトした部分を再度情報カードに書き直す作業によって情報を消化した上で記憶できる
カテゴリーごとに整理することで、記憶を呼び起こしやすい
ライアン式読書術のデメリット
紙の書籍に書き込む必要がある(物が増える+書き込みがあるため売れない)
時間がかかる(通常よりも読むのに30~40%増のイメージ+カードへの書き写し)
なぜ電子書籍やオーディオブックではだめなのか?
電子書籍やオーディオブックで読書を楽しむことは可能。
けれど、読んだ本の内容を記憶に残したければ、紙の書籍に戻ることには大きなアドバンテージがあるとライアンは強調しています。
確かに、電子書籍でもハイライトは引けます。私も有料アプリを活用して、電子書籍のハイライトした箇所をNotionのデータベースに保存する機能を使っていました。
けれど電子書籍で『ハイライト→保存』しただけでは記憶に残らない、思い出せない状態のままでした。ハイライトした箇所はクラウド上に保存されているはずですが自分の脳に呼び起こすことができないのです。
「紙の書籍に線を引きながらハイライト箇所をもう一度情報カードに書き直す」作業は非常にアナログで手間のかかる泥臭い作業のように思えます。けれど実際にやってみると考えが変わりました。
私は本の断捨離をして「もう電子書籍しか買わない」と固く決めていました。けれどライアンの読書システムを知ってその考えを改めました。「電子書籍のメリットを手放してでも紙の書籍に向き合って目の前の本の世界にどっぷりつかることは非常に楽しい作業である」このライアンの考えに心から共感したのです。
私の提案は以下の通りです。
余暇として楽しむために読む軽い本:オーディオブック
学びのために読む難解な書籍・文学・専門書:紙の書籍
持ち歩きたいお気に入り書籍(紙の本のバックアップとして):電子書籍
本当に読みたい本は紙で買うと決めることで、読むべき本を厳選してチョイスするようになります。
海外インフルエンサーのPrince EAは、本物の専門家が書いた本を読むことを強く薦めています。
・3年後なりたい自分のイメージを明確化
・自分が読むべき分野 Top3の本をリスト化
・毎日本物の専門家が書いた本を読む
1ヶ月に1冊読んで自分の中に落とし込めれば、5年後その分野の専門家になっている
インプットする情報で私たちの思考が変わります。なりたい自分になるために今本当に読むべき本を厳選し、紙の本を手に入れましょう!
まとめ・本質的な読書の最適解「ライアン式読書術」
「読んだ本のハイライト部分を情報カードにアウトプットする」という一見ものすごく面倒臭いプロセスこそが読んだ本を記憶に残すための本質です。
私たちは効率性や生産性をあまりに重視するあまり、時間をかけてじっくり「本を楽しむ」ことの重要性を軽視しがちです。
1冊の本から1つか2つだけでもよいので本質的な学びを得るつもりでどっぷりと本の世界につかってみる。私もそんな読書をしたいと思います。
ライターの仕事は情報をわかりやすくまとめる作業であり、読者にとって役立つ情報を提供することです。ライアン式読書システムを使えば、読んだ本の内容を自分が一生使える知識としてライティングに活用できるでしょう!(ベストセラー作家であるライアンがよい成功モデルです)
ライアン式読書術に必要なアイテム
紙の本
マーカーペン
ふせん
情報カード
ライアン式読書術3ステップ
ハイライトしながら読む
情報カードに書き写す
テーマ別に分類する
Let’s Embrace and Enjoy the Time-Consuming Reading Process!
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