【デザイン本から学ぶ】 デザインのミカタ / デザイン研究所
こんにちは。フリーランスデザイナーのAIMY(エイミー)です。
私は複業としてデザインのお仕事を行なっていて、独学で学んでいます。
ある時、お仕事のお付き合いでデザイン会社の社長さんと一緒にお仕事をすることになったのですが…
「全然だめ。」(実際はもっと丁寧に、的確にご指摘いただきました)
全然ダメダメでした。フォントの選定やデザインイメージ、そもそもなぜこのテイストにしたのかの言語化が弱いことなど、コテンパンにやられました…。
めちゃくちゃ、ありがたい。そう思いました。
そこで、独学にせよ、ちゃんと正しい知識を身につけようと思い、本を読んで学ぼうと決意。
ただ読むだけでは頭に残らないタイプなので、学んだことを1つ2つだけでもnoteに言語化して残して、自分の身につけていこうと思っています。
葉を見て、木を見て、森を見て
デザインにおける共通点探しを積み重ねる、という訓練なのだとこの言葉を認識しています。
まずはデザインを意識して見た際のポイント・特徴を発見することが『葉を見ること』。
次に、なぜそこにその要素を入れたのか、このデザインになっているのかの背景を想像して言語化することが『木を見ること』。
最後に、他にも同じような要素が組み込まれているデザインを見て、法則を見つけることが『森を見ること』。
森に辿り着くまでは長いものの、その積み重ねの先に自然と森が現れるのかと思います。
[ 実践編 ] 読み終わってみたので…
実際に世の中に出ているデザインを3つほど持ってきて、気づいた点を言語化する練習をここでしてみようと思います。
素材はいつもお世話になっているPinterestで目についたものをピックアップしてみます。
せっかくなので、いろんな媒体、いろんなテイストをまずはそれぞれ見て(葉を見る)、言語化して(木を見る)、全然違うテイストの中にある共通点を探して(森を見る)みようと思います。
❶ポスター / 万年筆 / 落ち着いたテイスト
〈気づき〉
写真のフレームが万年筆のペン先のようになっていて商品を表している
フレームの内側にドロッピングシャドウが使われていて、その効果で背景自体が紙のように見える。つまり紙とペンを使う人生ってことを伝えたいのかな?
万年筆の画像は背景が切り抜かれているから、商品自体の存在感を強く感じられる
右側の文言、手描き文字と明朝のフォントの2種類が使い分けされている。手書きの方が目立つようになっているから、手書きの部分がこのポスターで伝えたいメッセージングなのかな?
右側の文言が、珍しく右揃えになっている。左側の手書きのコピーが左に寄っているからバランスを整える、安定感を出すために敢えて右揃えになっているのかも
❷チラシ / 展示会 / 爽やか・ポップなテイスト
〈気づき〉
上下が対象になっている構成で、2つの要素を同じ割合でPRしている
真ん中に太めの帯が入っていて、訴求したい内容(展示会の内容/展示会名称)が一眼で伝わるようになっている
金魚・ペンギンに共通する「水」感が伝わるように、帯部分や地名が入ったフレームが波波になっていて、且つ海等で見るような水の泡からできる白い線で囲っている
エリア・期間・ギャラリー名が上下で対象に配置されていて、安定感が出ている
写真展であることを伝えるために、写真をダイナミックに使った構成
❸Webデザインバナー / デザイン素材 / イラスト使用
〈気づき〉
背景は白(FFFFFF)ではなく少しグレー掛かった白を使用している
周囲に統一感のあるテイスト・トーンのイラストを入れており、目を惹きつける目的と、統一感から「プロ向け」という意図を感じる(ような気がする)
誘導したい部分(続きはブログ記事〜〜)は黒背景に白文字で目立たせている
中央揃えで全体的に安定感がある
文字サイズ・色味は違えど、文字はおそらくすべて同じフォントを使用している。そのため全体として同じテイストとしての統一感がある
見えた共通点とは?
文字組みの配置が中央揃えであればそれだけで安定感がある中、右揃え左揃えでも左右でバランスをとって配置されていると安定感に繋がりそう
一番伝えたいメッセージングは、他の文字組みに比べてかなり大きめの文字サイズにしていることが多い
無彩色を除いて3色程度でどのデザインも構成しているため色味の統一感が出ている。また色のトーン自体も合わせていると思う。
デザインを見る、から言語化できるように
どのデザインにも必ず意図があり、その意図を言語化できることが、「伝わるデザイン」を作れるデザイナーになる第一歩になると感じています。
まずは、すでにプロの方が作ったデザインを自分なりに言語化をすることが『インプット』になり、知識が1から10になってくると、自分がデザインを手がける時のアウトプットっとして知識を活かせるフェーズになるのではと感じることができました。
とっても勉強にもなりつつ、ノンデザの方でも見て楽しめる構成になっている本なのでぜひ読んでみてください!!
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