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The Beatles 『 Revolver 』歌詞の訳



1. Taxman  


お聞きなさい、理りを教えてあげよう、 
ここにあるものの内、一つは君のもの、 
   残りの十と九つはわたしの取り分なのだよ、 
何故と言うに、私は収税史だからね、 
そうなのだ、この私が収税士なのだよ。 

五パーセントは少なすぎると考えているのだろうがね、 
感謝しなさい、わたしは全部は持っていかないのだから、 
何と言っても、私は収税士だからね、 
そうなのだ、この私が収税士なのだよ。 

君が自動車を運転するとしよう、私は道路に税を掛けるのだ、 
君は今正に座ろうとしているのだが、私は椅子に税を掛ける、
君がひどく寒がっているとしよう、私は暖に税を掛けるのだ、 
それから、君が散歩に出るとしよう、足に税を掛ける積りだ。 

もうこれ以上は払いたくないと思っているのなら、 
(さあこちらが、ウィルソン首相!)
何の為に必要かを尋ねるのは無用だよ、 
(さあこちらが、ヒース議員!) 

さて、一つ、私からの忠告を死にゆく人々に手向けよう、
両瞼に置くペニー硬貨の申告をお忘れなく。 

皆さんが働いているのは、他でもない、私の為だとお忘れなく。   



2.  Eleanor Rigby  

孤立した民衆のその誰もにも注意を注ぐべきなのだ。 

結婚式を終えたばかりの教会で、 
米を拾うのを常としているエリナ・リグビー、
この女は自らの境遇に目を閉ざして生きている。 
戸の側に置いた壷の中にしまってある
「顔」を被り、窓辺に佇んでいるエリナ・リグビー、
ところで、それは誰の顔なのだ? 

孤立した民衆、 
彼らは、一体、何処の出なのだ? 
彼らは、一体、何処に棲むのだ? 

誰も聴かないだろう説教を
ひもすがら書いているマッケンジー神父、 
この神父をほとんど誰も訪れない。 
夜には、自分の靴下をかがっているのには注目される。 
誰も教会には来ないと言うのに、 
何を気に掛けると言うのだ? 

エリナ・リグビーと言う女、教会で死んだのだが、 
ただ名前だけを記された墓に葬られた、
誰も詣でない墓だ。 
墓場から歩いて戻りながら、 
手から泥を払うマッケンジー神父、 
誰一人、神父に救われたものはいない。 

孤立した民衆、 
そのひとり、ひとりは、どこから来たのだ? 
そのひとり、ひとりは、何者だったのだ? 




3. I'm Only Sleeping / I’m So Tired / I’ve Got A Feeling 


誰もに辛い一年があった、
誰もに嬉い一時があった。 
誰もが枕を濡らして寝たことがあった、 
誰もが輝く陽を顔に浴たことがあった。  

目を覚ますと、まだ朝早くて、 
ぼくは、頭を上げたけど、口は大きく開いたまま。 
夢の真っ只中、まだ途中で、 
ぼくが、潜り込んだベッドは、夢のせせらぎへ浮かび上がる、 
だから、おこさないで、ぼくを揺さぶらないで、 
そのままにしておいて、ぼくは寝てるだけだから。 

疲れている、私はずっと、瞬きする間も寝てないのだ、
疲れている、私の精神は、明滅状態になっているのだ。
どうだろう、立ち上がって、自分で飲み物を用意した方が良いのだろうか。
出来ない、とても出来ない。
疲れている、自分が何をすれば良いか、私はまるで分からない。
疲れている、私は全神経を君に向けているからだ。
どうだろう、君を呼べば良かったのだろうか、でも、
君がいつも何をするかは分かってるから。 

誰にも良い一年があった、 
誰にも髪が抜ける思いの時があった。 
誰もが緒を締めて勇み出た時があった。 
誰もが地団駄を踏んだ時があった。 

ぼくはなまけもの、とみんなは思っているみたい。 
ぼくはそれでいいんだ、みんなが可笑しい、とぼくは思うから、 
どこでもあんなスピードで走り回ってるなんて、 
いつか、そんな急がなくて良かった、と気づくよ、 
だから、ぼくの大事な一日を駄目にしないで、ぼくは夢の空なんだ、 
そんなこと言わなくても、ただ、ぼくは寝てるだけだから。 

世間が活動しているのを窓から目に留めて、 
よこたわって天井を見つめてね、眠くなるのを 
時間をかけて、ぼくは待つんだ。  

私は君に大袈裟に言っていると、君は言うが、 
私は至って真面目だ、この事態は私を害しているのだ。 
私が眠れないのを、思案を止められないのを、君は知っている、 
三週間になるのも、私が発狂しそうなのも、君は知っている。 
私が落ち着いた僅かの間に手に入れたものは、 
全て君に渡していることも、君は分かっている筈だ。 

誰にも良い一年があった、 
誰もに辛い一時があった。 
誰もが枕を濡らして寝たことがあった、 
誰もが輝く陽を顔に浴たことがあった。 
誰にも良い一年があった、
誰にも髪が抜ける思いの時があった。 
誰もが緒を締めて勇み出た時があった、 
誰もが地団駄を踏んだ時があった。   

世間が活動しているのを窓から目に留めて、 
ぼくは時間をかけて…

疲れている、私は急き立てられている様に感じる、 
それでもとても疲れている、タバコをもう一本吸いたい、 
吸ったら、ウォルター・ローリー卿を罵るのだ。 
本当に馬鹿な奴だ。  

そんな感じがする、 
そうしようと思う、
そんな感じがする。  




4. Love You To 

諸君を愛おしむのは 

 
どの一日もただ過ぎていくだけだ、それも早い、 
私が踵を返すと、そこは過去なのだ、 
諸君は私に標識を掛ける間もないだろう。 

諸君、私を愛おしんでくれ、それが出来る間に、 
間も無く、私は紛う方なく老人となる。 

一人の人間の存命の時間はあまりに短い、 
新しい命など買い与えられるわけはないのだ、 
ただ、諸君が既に持っている命、それがとても大切なのだ、私には。 

夜が明け日が暮れるまで和するとしよう、
あまたの歌を歌いながら和するとしよう、 

諸君を取り巻いて立っている輩、 
彼らは諸君を土中に埋ずめて身動き取れなくさせる積もりだ、 
彼らは彼ら自身の罪の中に諸君をすっかり埋ずめる積もりだ、 
諸君も直ぐにその意図がわかるだろう。 

私は諸君に和を作ってあげる用意がある、
諸君が私にそうして欲しいと望めば。 



5. Here, There And Everywhere  


バロネス・オルツイの『べにはこべ』の12章「一枚の紙片」の中の詩 

あちらだ、こちらだ  
 ぼくらはさがす、 
ここにお出でのフランス人は 
 のこるくまなく探してまわる。 
天にいなけりゃ - 地獄にか? 
 姿を消したる、べにはこべ    (村岡花子の訳) 




少しでも幸せに暮らしたい、僕は 
だから、恋人に「現存」して欲しいんだ。 

此岸では、過ぎ去る一年のその日その日を、僕は 
彼女の手の合図で変えている。 
誰も打ち消せない、特別なものがあるのだと、彼岸には。 

彼岸では、僕の両手で彼女の髪を搔き上げる、 
僕たち二人とも、そんなことがあれば素敵だと思う。 
そう「大切な人」が言うのに、彼女は「大切な人」がいることも分からない。 

彼女に「遍在」して欲しい、僕は、 
そばに彼女がいれば、煩いはなくなると分かっている。 
でも、彼女を愛するには、彼女が「遍在」しないと。

愛すると言うのは、共に生きると知ったから、 
二人、それぞれ、恋する相手は死なないと信じて、僕は 
彼女を見つめ続ける、僕がずっと彼岸にいれる様に願って。 

僕は彼岸にいようと決めた、 
「遍在」しようと、
此岸にも、彼岸にも、どこにでもいるんだ。 



6. Yellow Submarine 

あの町にね、ぼくがうまれた町だよ、
あの男がね、うみに漕ぎ出た男だよ、
住んでてね、ぼくらに一生の自分を、
海の底の土地での一生を話したよ。

「さて、
俺らは水の上を進んでいたわけさ、天道様を目印にな。
ところが、俺ら航海には未熟だったわけさ、酔って真青。
それでな、波間の下に暮らすことになったんだ。
腰抜けうみの底、疑い深いうみの底さ。

俺らはみな、黄色い海底に居るんだぜ、
波を透かして届く黄色の光の下、びくびくと。
俺らはみな、黄色の海底に居るんだぜ、
波を透かして届く黄色の光の下、ねたましく。

俺らの仲間は、みんな、出航したんだぜ。
その中のほとんどが、今、この海の下、隣りに住んでいる。
さて、楽団が演奏を始めたぞ!

だらしない生活をしてるたって、
俺らはみな、要るものはあるんだし、
そらは青いし、うみは緑。
黄色い海底ではそうなのさ。

俺らはみな、黄色い海底に居るんだぜ、
波を透かして届く黄色の光の下、びくびくと。
俺らはみな、黄色の海底に居るんだぜ、
波を透かして届く黄色の光の下、ねたましく。
」   




7. She Said She Said / My Mummy's Dead 

あのひとは言った。

言ったんだ、わたしはね死んでるのってどう言うのかわかってるの、
それだから、何がかなしいのかもわかってる、 
こう言って、ぼくなんか生まれてこなかった気にさせる。
だから、ぼくは答えた、これ全部をあなたのあたまにいれた奴って、 
そのせいで、ぼくはひどく取り乱してこまってる、 
ぼくが生まれてこなかった気にさせてるよ、あなたは。 

言ったんだ、わたしの言うことがわからないのね、 
ぼくは答えた、ちがう、ちがう、間違ってる、ぼくが子供の時には、 
なにもかもちゃんとしてたでしょ、ちゃんとしてたよね。 

言ったんだ、あなたは今わかっていることがわかっているんだ、
もう行かなくちゃって、ぼくは気がついたよ、 
だって、あなたはぼくなんか生まれてないって思いこませてしまうもの。  


かあちゃんはしんでる 

かあちゃんはしんでる、
それがぼくのあたまにははいってこない、 
もうずいぶんたつのに、 
かあちゃんはしんでる、 
くちにはだせない、
とってもいたいから、 
どうしたっていえない、
かあちゃんはしんでる。   




8. Good Day Sunshine 


晴れて陽光がいっぱい、
晴れて陽光がいっぱい、 
晴れて陽光がいっぱい、 

どうしても顔がほころびてしまう、お日様が覗いてくると、 
ほころばずにはおかない特別な理由があるから。 
とっておきの予感に上機嫌。 
恋しているし、いっぱいの陽光の日だから。 

晴れて陽光がいっぱい、 

二人はただ歩く、その間、お日様は照らし続けている、 
地面に足が触れるたびに、焼けてしまいそう。 

晴れて陽光がいっぱい、 

それから、二人は木陰に寝そべる、 
彼女に恋してる、それに、彼女も私に恋してる、 
彼女は満足してる、きょうの服はぴったり決まっていると分かっているから。 
彼女が私の恋人なんて、とても誇らしい。 

晴れて陽光がいっぱい。  




9. And Your Bird Can Sing  

(ストラヴィンスキーのオペラ『 Соловей / 夜鳴きうぐいす 』に重ねて)
 

陛下、私にも納得をさせて下さいませ、
陛下はお望みのものは既にみなお持ちだと言うことを、
それに、お持ちの鳥は歌うのですね、でも、
陛下は、私を捕まえておられない。

陛下は仰いました、七つの奇観は既にみなご覧になったと、
それに、お持ちの鳥は若いのですね。
でも、
陛下は、まだ、私をご覧ではありません。

もしも、ご自慢の財宝がその重さで、
陛下を圧し潰しそうになりましたら、
こちらに向いて下さい、
私は、少し離れたところに居りますから。

もしも、お持ちの鳥が声変わりをしたら、
陛下は、幻滅されるか知ら?
いえ、お気付きになるかもしれません、
少し離れたところにいる私に。

陛下は私に話して下さる、この世の音楽は既にみな聞いたのだと、
それに、陛下の鳥はスウィングするのだと。
でも、今は、私の声を陛下はお聴きになられない、
私を聴いては下さらない。   




10. For No One  

そう、思いもかけず突然に、君だけの一日がやってくる、
そして、彼女の心遣いがまだ残っているのに気が付くから、 
君は心を痛めるんだ。 
そう、彼女がもう君と一緒に居たくはないと言う日が来た。 

彼女は起き上がる、
彼女は化粧をする、
彼女は自分だけの都合に合わせるから、急ごうとはしない。
彼女はもう君と一緒に出掛けようとはしないんだ。 

君は彼女の瞳を覗き込むけれど、そこに愛の兆しは見えない、 
残っているのは涙、でも、それも君のためではないんだ。 
もっと長く続いて欲しい恋だったのに。 

そう、君は彼女に一緒に居て欲しいし、
それどころか、居ないと困るだろう。 
だから、彼女が君への愛情はもうなくなったと言っても、
君は信じない、君が居ないと彼女は困ると思っている。 

君は家に残る、 
彼女は出て行く、 
そして、彼女は他人にこう言う、「ずっと昔恋人がいたけど、もういなくなったわ。」
彼女はもう君がいなくても構わないんだ。 

切り替わる様に日付が変わる、 
君は切られた様に苦しむ、 
彼女が嘗て言ったことすべてを思い出し頭を一杯にするという日になるだろう。 
君は、彼女を忘れようとしないんだ。   





11. Doctor Robert / Good morning /Happiness is a warm  

その少女は、細かな事には捉われない子だ、 
どんどん、どんどん、どんどん。 
それに、触って来る掌はベルベットの様、 
窓ガラスの蜥蜴の様だと、有名だ。 
雑踏の中のあの男、ブーツの鋲には極彩色の 
反射が見える。 
目では欺きながら、手は、何かをしようと 
忙しなく動かしている。 
男の妻の跡が残っている石鹸が一つある、 
その妻は、男が食べた後ナショナルトラストに寄贈してしまっている。 


コケコッコー 
「彼を生き返らせる術はない、夫人を呼び寄せさせよう。 
夫人に掛ける言葉もない、ただ、お子さんは如何、としか、 
それに、貴女が責任負ってすることも何もない、としか。 
私には掛ける言葉もない、でも、それで十分だ。」 
聞こえて来る: 
「おはよう、おはよう、おはようさん、さん」 


「電話しなよ、カレシ、ロバート先生に電話しなって言ってんの
昼でも夜でも、いつでもいるよ、 
ロバート先生はね。 

ロバート先生ならね、アンタはね、 
新しい人間だって、他より良い人間だってわからせてくれるよ。 
なんでもしてくれるよ、ロバート先生はね。」   

留がないと僕はずり落ちる。 
落ちてバラバラだ、それで、山の手を出たんだ。 
留がないと僕は転がり落ちる。  

ニャーオ 
「仕事に行く途中、気分が塞いでしまうのは嫌だからと、 
家の方に向いてしまう、それからぶらぶら歩いて、結局町に出てしまうだろう。 
町ではすることは何もない、と言うのは分かり切っている。 
何処も閉まっている、まるで廃墟だ。 
会う人は皆んな、半睡状態なのだから。 
だから、一人ぼっち、通りに一人で立っていると言うことになる。」  

「アンタが具合悪ければ、よくしてくれるよ、 
特別のカップで飲み物をくれるんだよ、ローバート先生はね。 
アンタが信じて良いたったひとりの人だよ、ロバート先生って。 
求めている人誰でも助けるんだけど、 
ロバーット先生ほどうまくやっている人はいないよ。」 

「ほら、ほら、ぼら、気分が晴れて来たろ、 
アンタを良くしてくれるって、ロバート先生はね。」  

女子修道院長はドンより早く、
女子修道院長はドンより早く、 
女子修道院長は飛び出した、 
女子修道院長は飛び出した。  


ワンワン 
「暫くすると、微笑みが戻る、気分が冴えてくる。 
それで、古い学校に沿って少し歩こうかと思う様になる。 
何も変わってない、学校はそのままだ。 
私は言うべき言葉もない、それで十分だ。」 
聞こえてくる: 
「おはよう、おはよう、おはようさん、さん」  


「満ち足りた心は温かい銃にある。 
満ち足り心は温かい銃にある。」 

僕が相手を両手で取り押さえた時、 
僕の指は、相手の銃の引き金を感じ取るのだ。
僕は知っている、僕を傷付けようとしない者などいないのだ。 
何故と言うのに、心の安らぎは温かい銃にあるのだから。 
満ち足りた心は温かい銃にあるのだ。 
そうなのだ。   

ヒヒーン 
「皆んなが走り回っている、すると、もう五時なのだ。 
町の中は何処も暗くなり始める。 
会う人は皆んな元気一杯だ。 
お茶と『ミートザワイフ』の時間なのだ。」   

「カレシ、国民保険サービスが効くんだよ、 
ロバート先生のとこはね、 
お金は要らないの、一人で会うだけでいいんだよ、 
ロバート先生のとこはね。 

ロバート先生ならね、アンタはね、 
新しい人間だって、他より良い人間だってわからせてくれるよ。 
なんでもしてくれるよ、ロバート先生はね。」   

ガオー 
「時間を知りたがっている人たちは、ここに私がいて喜んでいる。 
郊外を観察していると、そわそわしだす、もう、調子が良くなっているのだ。
ショーに出掛けよう、彼女も来てると良いけれどと思う。 
私は言うべき言葉もない、それで十分だ。」 
聞こえてくる: 
「おはよう、おはよう、おはようさん、さん」  


ほら、ほら、ほら、気分が晴れてくる、 
おはよう、おはよう、おはよう、 
満ち足りた心は温かい銃。 





12. I Want To Tell You  

  
君たちに伝えたい、 
私の頭は言うべき命題で満ち溢れているから、 
君たちを前にすると、 
それらの言葉は退潮していく様に思えるのだが。 

どうにか君たちを惹き付けはしたが、 
たちまちに、私は引き摺り下ろされる標的になってしまう、 
それでも構いやしない、 
君たちに私へもう一度機会を与える様には出来るだろうから。 

私の人付きが悪く見えるとしたら、 
それは「我」なのだ、「魂の自己」ではないのだ、 
この分裂が私の存在を難しくしているのだ。 

君たちに伝えたい、 
途中で話しを止められた様だが、私には理由がわからない、 
それでも気にはしてない、私はいつまでも待てるのだから、 
私には時間はある。 

君たちを知り尽くしておけばと思うことはある、
そうすれば、君たちが理解できる様に 
私の思想を語ることもできるだろうにと思うのだ。 

構いやしない、
私には時間はある、私は悠久の存在なのだから。   





13. Got to Get You into My Life  

ぼくは入るバンドを探してた、それで、「Aトレイン」に乗ってみたんだ、
何が見つかるかなんて、まるで予想してなかったよ。 
いつもと違う道をとれば、もしかしたら、 
これまでになかった心持ちになるかも、と思っただけなんだけどね。 

わあ、そしたら、突然に君らを見つけたんだ、 
あれ、毎日君らがいなくっちゃ、 
って、前に言ったことあったっけ? 

君らは逃げたりしなかったし、その場にバタリと倒れたりもしなかった、 
わかっていたんだね、ぼくは君らを捕まえて置きたいだけだって。 
君らはずっと先に行ってしまってたわけだけど、わかっていたんだね、 
また会えるって、ぼくは前にそう言ってたから。 

そう、君らはぼくの側にいることになっていたんだ、 
そう、君らに聞き届けて欲しいんだ、 
ぼくらは毎日一緒にいるって。

君らはぼくの人生に入ってくる他ないんだ! 

君らと一緒になったら、ぼくは何になるだろう? 
何が出来るだろう? でも、ぼくはそちら側にいたいんだ。 
ぼくがバンドに合っていたら、ぼくは辞めたりしない積り、 
ぼくに演れたら、ぼくはそちら側の演り方はわかっているんだけど。 




14. Tomorrow Never Knows  

知覚を止めて陶然と落流に漂おう、
死んでしまいはしない、
思考を何もかも虚ろに放り込もう、
劃然として来はじめる。

そうすると、心の中の意味がわかるだろう、
そこにずっとあったんだ、
愛が満ちていて、その愛は誰にでも分け与えられている、
それが分かって来た。

死者を悼むのは、無知の所為か早とちりなのだろう、
それはたしかだ、
それでも、自分の夢の声音に耳を峙てるといい、
響いては来ないから。

さもなければ、仕舞いまで「外在」の競技をすることになる。
始まらないまま、終わってしまう。  






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 The Beatles 『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』歌詞の訳 →

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