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The Beatles 『 Rubber Soul 』歌詞の訳




1.  Drive My Car  

何になりたいんだって、ある女の子に聞いたんだ、
たら、見てわかんない? 
ゆうめいになりたいのよ、映画スターもいいな、
でも、当面、あなたと何かしましょうか。 

そうね、わたしの自動車運転しなさいな、 
そう、わたしはスターになるんだからさ。
ね、運転しなさいな、もしかして、わたしあなたに恋するかも。 

僕は将来を嘱望されているんだよって、言ったんだ、
たら、でしょうね、って。
働きづめで小銭を貯めるのも、とっても結構ね、
でも、もっと楽しい時を見せてあげられるわよ。 

ほら、わたしの自動車運転しなさい、
ほんとよ、わたしはスターになるの、
ね、運転しなさい、もしかして、わたしあなたを好きになるかも。 
ビビー、ビビー、

それじゃあ、今すぐ出発しようかって、言ったんだ、
たら、ちょっと待って、これ言わなくちゃ、
クルマはないのよ、それがなやみの種なの、
でも、運転手は見つけたわ、それが手始めね。

さあ、クルマを出して! 






2.  Norwegian Wood (This Bird Has Flown). 

ぼく、ある日、メエ( 女枝 )さんに会った。
そうじゃなくって、メエさんがぼくに会った。
メエさん、自分のヘアをぼくに見せた。
( おや、ちょっといっぱいすぎないか、ノルウェイの樹の香( きのか ) )

メエさん、ぼくに泊まっててと頼んだ。
それで、どこでも座るように案内した。
それで、ぼくは見回した。
でも、椅子は一脚もなかった。

ぼく、じゅうたんに座って、神妙にして、
メエさんのお饗応をうけた。
ぼくたち二人は二時まで話した。その時、メエさんは言った。
「寝る時間」

メエさん、朝は仕事、とぼくに言った。
そうして、笑い出した。
ぼく、仕事はない、とメエさんに言った。
ぼく、ノロノロと風呂に行った、そのまま寝た。

ぼくが目が覚めた時、ぼくはひとりになっていた。
鳥は飛んでいってしまっていた。
それで、ぼくは火を点けた。
( おや、ちょっといっぱいすぎないか、どこでもない国の樹の香 )  







3.  You Won't See Me   

ぼくがきみに電話すると、話し中。 
もうたくさん、きみは年甲斐もないよ。 
めったに見つけられない時間を逃してしまった。
きみはぼくに会わないつもりなのでは、と思うと、
ぼくは気が気でないんだ。
きみはぼくに会わないつもりなの。 

ぼくはきみが、いったいどうして、隠れたがっているのかわからない。 
それで、ぼくはきみに連絡も取れないんだ、手立てが無いんだもの。 
ぼくは、じっと待ってるつもりはないよ、言いたいのは一言だけだけど。 
きみはぼくに会わないつもりなのでは、と思うと、 
ぼくは気も漫ろになり勝ちなんだ。 
きみはぼくに会わないつもりなの。 

時々、きみはぼくの話しを聞こうとさえしない。 
ぼくの何が悪かったかわかってたら、心配も解決したのかも。 

たった二三日だけれど、その二三日は涙に明暮れているんだ。 
きみのいないこの二三日は、二三年に感じているんだ。 
きみが行ってしまってからの時間、そんなに長く、ぼくは感じてるんだ。 
きみはぼくに会わないつもりなのでは、と思うと、
ぼくは何も手に付かない。
きみはぼくに会わないつもりなの。   







4.  Nowhere Man   

あれはもうまるっきり行き詰まった男だな、
八方塞がりの土壷にはまって、
使いようのない曲を書いてる、誰も聴かないのに。 

方法論の一つも持たずに、
どうしたいかも分からないままでいる。
どうも、ぼくやきみに似てはしないだろうか? 

「やあ、煮詰まり君、聞いてくれるかい、
何を見落としているか、君は分かってないんだよ。
煮詰まり君、世の中は君の思い通りなんて、大間違いさ。」

あれはもうまるっきりの盲人だな、
望むものしか見ないんだ。
「煮詰まり君、ぼくたちがまるっきり見えないのかい?」 

「煮詰まり君、大丈夫だよ、
ちょっと休むといいよ、急ぐ必要もないから、
そのままにして置こう、そうしたら、
誰かが来て、助けてくれるものだから。」  







5.  Think for Yourself   

僕は、一言で言えるな、二言かもしれないけど、 
目を瞑れば、いいものが手に入るって、 
君は言い続けているんだけどね、 
あれはみんなどれもこれも、 
嘘さ。 

君はしたい様にすればいい、 
向かっているところへ行けばいいんだ、 
でも、君一人だけで考えるんだよ、 
だって、僕はもう君と一緒にはいないつもりだからね。 

僕はもう君からはずっと離れて進んで行ってしまったよ、 
君はいまだに分からない様だけれども、君の 
頭の中にあるのは人生の廃墟なんだ、 
僕には分かる、君の精神は偽物だよ、 
もっと酷いことになるよ。 

君の思考が曖昧模糊なのは分かっているけど、それでも、 
今の君がしていることが自分の為かどうか、
もう少し考えてみるといいよ、 
まだ未来には間に合うから、時間はあるんだから、 
君がしなければならないことを考え直すといいよ。 

君はしたい様にすればいい、 
向かっているところへ行けばいいんだ、 
でも、君一人だけで考えるんだよ、 
だって、僕はもう君と一緒にはいないつもりだからね。







6.  The Word   

不揃いの合唱隊が歌う: 
あの言葉を唱えてご覧、すると、君はしがらみから抜るだろう、 
あの言葉を唱えてご覧、すると、君は私と同じ様になるだろう、 
あの言葉を唱えてご覧、そう、その言葉を私はずっと考えている、 
耳にしたことはないのかい? その言葉は、「愛」なんだ。 

天から聞こえる啓示:
本当にすばらいい言葉、陽光そのものの言葉、 
その言葉は、「愛」。 

「愛」の伝道師が語る: 
若い頃には、私は、この言葉の価値を低く見ていたんだ、
けれど今では身に染みて分かる、価値のある言葉なんだ。
どこへ行ってもこの言葉を耳にするし、これまで読んだことのある本、
それが高尚な本でも低俗な本でも出ていて、価値が分からなかったんだ。 
けれどやっと、漠然と直感していたことが正しいと気が付いたんだ、 
私は、これから、全世界の人々に光を示そうと思っているんだ。  

不揃いの合唱隊が歌う: 
あの言葉を唱える機会を自分から作り出すんだ、 
あの言葉にはそうするしかないんだよ、 
あの言葉を唱えてご覧、そう、その言葉を私はずっと考えている、 
君もそうだ、ただ一つの言葉「愛」を考えているんだ。







7.  Michelle   

ねえミシェル聞いて、「マヴェエラ」、
この言葉って、君にぴったりだよ、
ミシェル、ねえ、そうだろう、 

ねえミシェル聞いて、「マヴェエラ」、 
「ソレモン キィヴォントゥレ ヴィアンサンブレ、 
トゥレヴィア・ンサンブレ」。 

僕は君を愛している、愛している、僕が君を愛している、 
これが僕の言いたいことの全部だよ、 
他の言葉は思い浮かばないんだ、 
君がわかるって思える一言を言うとしたら、この言葉だ。 

ねえミシェル聞いて、「マヴェエラ」、 
「ソレモン キィヴォントゥレ ヴィアンサンブレ、 
トゥレヴィア・ンサンブレ」。 

どうしても、どうしても、僕は君にわかって貰わなくちゃ、
どうしても君にわかって貰わなくちゃならない、 
ああ、君が僕にとってどう言う人かをわかって貰わなくっちゃ。 
君が僕の気持ちをわかって呉れると望みをもって、言うんだ、 

「僕は君を愛している」って。 

僕は君に居てほしい、居てほしい、君が居てほしいんだ、 
君はもう知っていると僕は思っているんだ、 
僕はなんとかわかって貰えるチャンスを得られる筈だよ、 
それまで言い続けよう、 

「僕は君を愛している」って、 
そうしたら、君はきっとわかって呉れるだろうから。 







8.  What Goes On   

君の感じ方では、どう言う事態が進行中なの、 
君が考えるところでは、進行中のこの事態はどう言うことなの? 
こんなに邪険に振り回して、君は 
僕を破ってバラバラにしようとしているよ。 
君の考え方では、どう言う事態が進行中なの? 

いつだったか、僕は他の街へ通じる道をとぼとぼ歩いていた、
そしたら、君が目に入った、
でも、あの男が一緒だとわかると、僕は、 
展望がパタンと折り畳まれて閉じてしまったと思う他なかったよ。 
説明して貰えるだろうか、君の様な娘がこんなに簡単に 
嘘を吐ける理由を。 

僕が君にあった今日の朝、
「歳月は…」と言っても、そのまま滞ってる様に思てたけど、 
もう、「歳月」は流れ出している、 
僕は見えてなかったんだと痛感してるよ。 
説明して貰えるだろうか、君の様な娘がこんなに簡単に 
嘘を吐ける理由を。 

君の感じ方では、どう言う事態が進行中なの? 

僕は君以外の人のことは考えもしなかったのに、
それなのに、君って言う人は…、 
僕のことを、ちゃんと名前のある人間だ 
とも思わなかったんだね。 
説明して貰えるだろうか、僕の心臓を破って、死んでいく僕を観察する 
つもりだったのなら、その理由を。   







9.  Girl   

誰かいないかな、僕の話しを聞いてみようかと思っている人いないかな、 
ぜんぶ、僕のところに居座ってるにょ性の話しなんだけど、 
それは、男にどこまでも自分を悲しまさせたいと思わせるにょ性なんだ、
そうなったって、一日だっけ後悔はしないだろうね。 

そんなにょ性。 

僕はずっと考えているんだ、どうにか彼女を置き去りにしようとした時の 
彼女、その時の僕を見上げて泣き出す彼女のことを。 
そうして、彼女は地球を僕にくれると言い出す、それを僕は信じてしまう、 
今話していると、なぜだか分からなくなるけどね。 

恋人たちが側にいる時は、彼女は、僕を恋人の序列の最下段に置くんだよ、
自分はただの熱愛者の一人だって思わされるんだ。 
「貴女は魅力的です。」なんて言うと、 
疾うからわかってたと言う素振りをするんだ。至って平静なんだよ。 

彼女は幼い時に、「艱難辛苦は天国の喜びへ通じる」と教えられたのかな、
それに、「男と言うものは楽な余生を得ようと骨を折るもの」と
世間で言われているのを聞いて、それがどう言うことだかわかったのかな、 
男が死んでしまっても、それでも、それで良かったと思っているのかな。 







10.  I'm Looking Through You   

ぼくはね、くまなく、きみを見つめ回しているところなんだけど、 
肝心のきみはどこなんだ? 
ぼくはね、もうね、きみをすっかりわかったと思ってたんだけど、 
ぼくが知ってったのってなんなんだ?   

きみは見た目違いはないけど、
きみは変わってしまっている。 
きみを見つめ回しているんだけど、 
きみはきみと同じ人ではないんだ。 

きみのね、くちびる、ずっと動いてはいるんだけど、 
肝心のぼくには聞き取れない、 
きみのね、こわね、それはぼくを安心はさせるけど、 
言っていることがなんだか分からないんだ。 

きみの話し方違いはない様だけど、それは、 
ぼくが遣り取りを覚えてしまってるから。 
きみを見つめ回しているんだけど、 
きみはきみと同じ人ではないんだ。 

わけ、わけを教えてほしいよ、ぼくにちゃんと向き合ってくれないの、 
こいにはやっかいな面があるんだよ、たった一晩で消えてしまうんだ。 

きみはね、どうやら、ぼくへの評価は同じままなんだ、 
肝心の基準は以前のものなんだ、 
きみはね、それはね、以前はぼくよりも偉かったもの、 
でも、今はもう違うんだ。 

きみにひとつ違いがある、きみはあっちへ行ってしまっているんだ、 
きみを探し回しているんだけど、きみはどこにも見当たらないんだ。 







11.  In My Life   

ソネット形式にして 


これまで生きていて、なんどもなんども思い出してしまう、そんな所がいくつか、 
もう変わってしまっていると言うのに、それに、そのままの所もいくつか、 
とは言っても、その一部は無くなっていて一部が残っているだけだけれど。 
そんな所のどこにも、思い出がある、 
恋人と過ごしたり、友人と過ごしたりした所、今でも脳裏に浮かんで来る、 
鬼籍の人もいる、存命の人もいる、これまで生きてきて 
知り合った人たち、その誰もを愛おしく思っている。 
そんな人たちはたくさんいるのだけれど、 
君をその中の一人になぞらえようとは思わない、 
君との恋はまったく新しいものだと考えているから、 
これまでの人たちとの思い出は、君との恋を説明出来ないんだ。 
もちろん、これまで生きてきて、行ったことのある所、知り合った人々、 
それらへの愛情は無くならないし、なんども立ち止まっては、 
思いを馳せるだろうけれど、生きていくこれからは、君を愛するんだ。 






12.  Wait   

今度は長期間に亘った、でも今、帰途に着いた所、 
ずっと隔絶の地にいて、どれ程、焦がれていたか。 

君の側へ帰るまでは待っていて欲しい、その時になれば、 
引き裂かれて流した涙を、二人とも、忘れるに違いない。 

君の心が破れているのなら、待たずに、捨てて行って欲しい、 
君の心がどうもなければ、もう少し待って、もう長くないから。 

君がわかって呉れているとは察しられる、
ずっと誠実でいたことを、できるだけ誠実でいたと。 

君はどうだろうか、もちろん、君を信じている、
だから、待っていて呉れると分かっているんだ。 






13.  If I Needed Someone   

ぼくが本きでじん生をともにするひとがひつようになっらねその時かんがえているのにきまっているのはひとりだけ君だよだれかいてほしいとおもうならねぼくにじ間をもっと増やせることができたらねその時ぼくがどうするかといえば君といっしょにすごすのにきまっているよぼくのこい人さんだれかにいてほしいとおもうならばね: 
君がとう場したのがもうちょっとまえだったらねこんなふうじゃあなかったかもねでもぼくが君にとんでもなくこいしているのは見てのとおりだよ: 
ぼくの部やのかべに君のでん話ばん号をきざみつけてほしんだよそれはねぼくからのでん話を君がうけとることになるからだよたぶんねぼくがだれきにいてほしいとおもったときにね。 






14.  Run for Your Life   

辛さで言えばさ、愛しの君、死顔を見る方を採るね、僕は、 
他の男と一緒のところを見るなんて、とても嫌だもの。 
「あなた、冷静になりなさい」とは愛しの君、 
「その時になってみないと、わたしは何処にいるのか知れやしないわ。」 

「すっ飛んで逃げれば。あなた、出来るかしらね。」とは愛しの君、 
「砂に頭を突っ込んでいればいいのよ。」 
他の男と一緒のところを目撃でもしようものなら、
僕はおしまいさ、愛しの君。 

ご承知だろうけど、僕は、しだらない、 
でも、嫉妬を被って生まれてきたんだ。 
「ああ、ねえ、わたしもね、あなたに順序を 
守らせようと、ずっと付いてはいられないのよ。」 

「いい、今回のことは教訓にするといいわ、 
あなた分かる、わたしの言ったことぜんぶよ。」
麗しの君、僕は一途なんだ、 
君の死顔を見る方がずっと楽なんだ。 

辛さで言えばさ、愛しの君、死顔を見る方を採るね、僕は、 
他の男と一緒のところを見るなんて、とても嫌だもの。 
「あなた、冷静になりなさい」とは愛しの君、「その時になってみないと、
あなたはわたしが何処にいるのか知れやしないわ。」   



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