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子どもの歯科治療自己負担ゼロ?!

私が住むオーストラリアでは、基本的な医療や義務教育は無料、もしくは最低限の支払いで受けられます。
例えば大学費用。これも親が負担するということはほぼなし。市民権があればHECS(Higher Education Contribution Scheme、高等教育貢献制度)という制度で、利息なしで大学の費用が借りられます。そして、返済は子どもが将来働いて一定の収入が得られるようになってから、税金の一部として支払います。


色々なサポートが充実しているオーストラリアの制度の中でも、最近すごいなーと関心したのが、子どもたちへの歯科治療に対するサポートがあることです。
歯科治療って、短期的には心身にあまり影響がないと後回しにされがち。でも、子どもの頃からしっかり治療して、口の健康を保つことは大人になってからの健康維持につながります。実際に、口内環境の悪化はアルツハイマ病や心臓との関連性があると示唆されています。


私が住むヴィクトリア州では、Smile Sqandという無料歯科検診、治療のプログラムが2023年から公立の小中学校の生徒向けに始まりました。無料で歯科検診、X-ray、その後の治療まで自己負担無しで受けらるようになりました。このプログラムは2023年12月現在、公立の学校に通う全生徒が対象になります。(メディケア不要)

その他、オーストラリア国内としては子供歯科給付制度(CDBS)があります。
CDBSは、オーストラリア政府が設けた特別なプログラムで、子供の歯の健康のための費用負担を軽減するための支援手段です。

  1. 対象者:2歳から17歳の子供が対象です。すべての子供が自動的にこの制度を利用できるわけではなく、家族が特定の政府給付(例えばファミリータックスベネフィットAなど)を受け取っている必要があります。

  2. 歯科治療のための給付金:このプログラムは、2年間にわたって特定の金額を歯科サービスに使用できるように給付金を提供します。この資金は、検診、クリーニング、詰め物、レントゲンなど、さまざまな歯科サービスに使用できます。ただし、矯正歯科や審美歯科は対象外。

  3. 給付金の使用:対象者であれば、直接お金を受け取るのではなく、歯医者さんがCDBSを使用できるかどうかを確認します。使用できる場合は、歯医者さんが治療を行い、政府がその費用を限度額まで支払います。

  4. 限度額内で追加費用なし:治療費が給付金の限度額を超えない限り、追加で支払う必要はありません。治療費が限度額を超えた場合は、その差額を支払う必要があります。

CDBSは政府が子供の歯科治療費用をカバーするために補充する「歯科治療の貯金口座」のようなもの。これにより、大きな歯科治療費のストレスなく、子供の歯を健康に保つことができます。

歯の健康って、メンタル面や健康にも大きな影響があると言われているので我が家ではかなり気を使っています。でも、ちゃんと磨いていても虫歯になることも。
今年はSmile Squadのおかげで、本来なら1本200ドル以上かかる虫歯治療に、一切費用がかからず大変助かりました。
来年から娘は私立の学校に行くので、Smile Squadが使えなくなる。歯磨きと健康的な食事にもっと気をつけて、できるだけ歯医者さんには頼らないようにしたいなー。

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