乳がん経験のノート　抗がん剤FEC

2016年12月

抗がん剤FEC投与後　

とにかく吐き気が続き、

お腹がすくと、死にそうなぐらい空腹！という感覚になりました。

だけど食べると、消化しきれず、

体はすぐ出そうとします。

吐き気、嘔吐は有名な副作用。　と思っていても

『自分もそうなるのかなぁ。。。』

『やだなぁ。。。上からは出したくないなぁ』と、ひたすら吐き気と戦いました。

投与日の夕方頃に、

寝室で横になっていたら、激しい腹痛と吐き気に襲われ、私はお手洗いに駆け込みました。

下痢に、生理も来て、そして吐き気が止まりませんでした。

でも、嘔吐はしなかったので、私の中では、

『よし！吐かなかったぞ！下から出したぞ！』と

少し吐き気に勝ったつもりでいました。

そして体力の消耗も凄くて、歩けないぐらいフラフラでした。

翌日の２日目の朝、歯がズキンズキンと痛かった。

昔に治した歯が抗がん剤の影響で急に痛み出した。

慌てて歯医者さんへ行き、応急措置をして貰った後

、病院へ行き、白血球を守る注射を打ちに行きました。

２日目も体が重くてフラフラしていて、ゆっくりゆっくり歩いて行きました。

終わって家に帰り、母が私と娘が大好きな水餃子を作ってくれました。

大好きだったので、調子にのっていつものペースで食べていました。

すると食べ終わった時から激しい吐き気が続き、

でも吐きたくないので、頑張って耐えていました。

吐き気は夜中まで続き、腹痛と共にまたお手洗いに行きました。

もちろんその日も下から出すつもりでしたが、

体は上から出そう出そうとするので、気持ち悪くてお腹をマッサージして、下から出てこいと思いました。

すると胃も刺激されて下からも出るし、上からも出そうになり、だけど上からは出すまい。と必死に堪えていたら、ついに勢いづいた激しい吐き気が上がってきて、

流石に我慢できず、その時初めて嘔吐をしました。。。

『恥ずかしいなぁ、、、やだなぁ、、、』と思いつつ泣いていたら、主人が帰ってきて、そんな私の姿をみて

『そんだけ薬が効いてるってことだ。大丈夫だよ』といって、黙って私が吐いたものを片付けてくれて

私は心の中で、そんなこと(私の嘔吐物の片付け)をさせてしまって申し訳ない。と思いつつも

主人の愛を感じて、号泣してしまいました。

吐いた後は、脱力感が半端なく、ぐったりして動けませんでしたが、

吐き気はなくなり、とてもスッキリしたのを覚えています。

『吐きたい時は、吐き出した方がいいんだ』と、

変な意地を張って体に逆らわない方が楽なんだと気づきました。

それからは、ちゃんとした食事ではなく、単品の物を少しずつ食べてみました。

けれど、みかんを食べてはすぐ吐き、

きゅうりを食べてはまた吐き、吐くのも体力が消耗するので、どうせまた吐くなら、今のこの少ない体力を吐くことに使いたくないなと思い、辛い時は食べないようにして、飲み物だけにしようと思いました。

豆乳ココアを飲んだり、スムージを作ったりして飲みました。

固形ではない分、胃に負担が少ないので、吐き気は多少ありますが、全然楽でした。

２回目以降もそのやり方で、体の回復具合をみて、少しずつ食べるようにしました。

投与してから15日が経った頃、脱毛が始まりました。

朝、顔を洗う時

夜お風呂に入る前

髪の毛を触る度に手に絡まって落ちてきました。

髪の毛の量は多い方でしたが、一日で半分近くまで抜けてしまったように感じました。

髪の毛だけでなく、眉毛も、、、

全身の毛が抜けていきました。

２回目の投与から血管炎が出ました。

すごく、凄く、腕が痛かったです。

手首やひじを曲げられないほど痛かったです。

4年経った今も固い筋が残っています。

動悸

寝返りするだけで汗だくになりました。

味覚障害

味がなく、何を食べても美味しくなかったです。

でもキレートレモンは不思議と甘く感じ、美味しかったです。

上半身だけ筋肉痛

上半身だけがただただ痛かったです。

高熱

38度以上の熱が３日以上続きました。

貧血

立ち眩み、息切れと歩く時ふらふらしてて、ひどい時はゾンビみたいになっていた気がします。笑

不眠症

目は疲れてシパシパしているのに、脳が元気で眠れなかったです。

むくみ

顔がパンッパンでした。

爪の変化

足の親指の爪が半分浮いていました。

色素沈着

シミ、そばかす、ベロの一部が黒かったです。

FECは、私にとって結構辛かった薬でした。

投与してから１週目の最初の5日間は、主に吐き気が強く、体が重くてふらふらして、動けない日が続き、

6日目、7日目は少し動けるようになっていき、

2週目からは徐々に食べられるようになり、だんだんと体調も良くなっていきました。

そして3週目は、もう普通にお出かけができるくらいに回復し、食べ物も美味しく感じられて、

『普通に生活できるって幸せなことだったんだなぁ』と気づかされる期間でもありました。

これを20日間に1回

4コース投与しました。