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ジェンダーのはなし

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男性とか女性とかではなく、ひとりの人間としてじぶんがありたい姿を選べる世の中になっていってほしい。個人的な思いを書きます。
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2021年5月の記事一覧

「女の子は親の世話をするべき」という呪縛を解いてくれたのは、親世代である居酒屋の大将だった

「将来親が歳をとったら、女性である私が世話をしなくてはいけない」「そのために、学校を卒業したら地元で就職をしないといけない」 そんなふうに考える女性は、令和のいまでも少なからずいると思います。 かくいう私も、20歳頃まではそう思っていました。 生み育ててくれた親なので、兄弟の誰かが近くで見ていないといけない。お父さんは、知らないひとではなく身内である私に世話をしてほしいと言っている。兄弟で女の子はひとりなので、私が世話をしないといけないんだ。 そうやって、じぶんに呪縛

女性は髪が長くあるべきだと呪いをかけていたのはじぶんだった

営業職をしていた頃、周りは男性ばかりで、女性営業は私しかいない時期があった。 クライアントも男性が多く、女性が重宝されることに気づいていた私は、組織の”女性性”をじぶんが担わないといけないと張り切っていた。 結果、別に誰からも要望されていないのに、髪はロングで毎日スカートを履くこと、やわらかい化粧で女性らしさを出すことをじぶんに義務づけていた。 ”女性らしくあること”の押し付け その後、私のチームに若い女の子が入社してきた。当時の私には、彼女は”未成熟”なように見えた。