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胎動が…ない?緊急受診した話
33週6日目。
胎動が…ない?
お腹に全神経を集中させ、お腹をぽんぽん叩いて赤ちゃんの名前を呼びかけてみたり、お腹をゆすったりしてもしーーーーんと静か。
日によってテンションの差がやや激しい子だとは感じていたけれど、最近の我が子は動きも大きく元気だった。
ぼこんぼこん
ぐにゅ〜ん
ぐい〜ん
ぐりん
もにょもにょもにょ
いろんなバリエーションで動いてらっしゃる。頻度としては、主に一日中。気づけばいつも動いてる。
それが昨日の夜寝る前にちょっと動いてたのを最後に、夜中もいつもに比べたらずっと静か。
もしかしたら動いてたのかもしれないけど、少なくとも私は何も感じなかったし、明け方4〜5時ごろ目覚めてからも全然動きがない。
10回の胎動を感じるのにどれくらいの時間がかかるのかというカウント法を試してみると、むしろ不安は増大した。
7〜8時頃、かすかに動きがあったけど「微弱」とはこれかというレベル。
それでも、この子日によってムラがあるし…と思って掃除や洗濯や身支度をしたりと動き回って気を紛らわせながら様子を見た。
(そいえば今日から産休です)
いつもなら、私が動き回ってても赤ちゃんが動けばお腹が張るのでわかる。
し〜〜〜〜〜ん
し〜〜〜〜〜ん
お腹のどこを触ってもいる気配もない。
赤ちゃんの体に触れてる感じもない。
でもお腹が張ってるとかでもないのよね。
ただただ存在感が消えた感じ。
胎動の頻度も強さも、いつもを10としたら0.5くらい。
先週受けたばかりの分娩先病院のマタニティクラスでも、胎動については「胎動を感じなかったりいつもと変化があったら受診を!夜中に胎動なくて朝まで様子を見たら遅いパターンもある!」と教わっていた。
それで11時頃、意を決して病院に電話。
緊急性が高いこともあり得るから、すぐに来てくださいとのことだった。
40分くらいで着くと言ったらもっと早く来れないのかなと言われ、私もやばいのかなと気持ちがさらに焦った。
夫に一報入れ、慌てて着替えてGOアプリでタクシーを配車して急いで家を出た。
・・・・・・・・・・・
結論からいえば、なんの問題もなかった!
生きてるのはもちろん、特に弱ってるわけでもなさそうだった。
よかった!!
まず取り急ぎの心音チェック。
いつも通り元気。
次いでNST(ノンストレステスト)。
はじめて。問題なし。
心音って意外と速くなったりゆっくりになったり変化があるんだなと知った。
それから内診と超音波。
問題なし。
内診では助産師さんに代わり、前にエコー検査でハズレだった若いイケメン風の先生だった。
内診室に入った瞬間ゲっ!!!!嫌な予感しかないって思ったけど仕方ない…予約外外来だしな…
その先生、何がハズレってエコーみて「これはどの部位ですか?」って聞いても「足ですね」みたいな返事しかなくて。いや足のどこよ?
すっかり大きくなった赤ちゃんのエコーはまじでどの部位なのか素人にはわからないので、今日も「いま写ってるのはなんですか?」って聞いたら。「赤ちゃんです」って。
あほか?!
大阪人のボケなのか?!
赤ちゃんなのは分かりきってるわ!
くそっ
これだから若い男は…
絶対独身やろ。
坊主憎けりゃ袈裟まで憎いという心情で、イケメン風おしゃれパーマも気に食わなくなってくる。
イケメン風の若手医師は整形外科とか眼科とか歯科あたりであたりたい。
決して決して産婦人科ではあたりたくない。
内診中、先生がエコーの器具を当てたら赤ちゃんはそこを蹴り返したみたいで。
ニヤニヤしながら「今動いたのわかりましたか?心配なのわかりますけどちゃんと動いてますよ」って言ってきやがった。
(すみません、どんどん言葉遣いが悪くなってきて)
「心配なのわかりますけど」って男のお前に妊婦の気持ちの一体何がわかるんだー?!
私だってこれくらいで受診していいのかな…いつもの心配しすぎかな…神経質になりすぎかな…騒ぎ立てすぎかな……って思いを抱えながら来てる。
でも私の体のことじゃないから、適当にはできないじゃんか!
まだ生まれてない、姿も見えない赤ちゃんのことなわけで、その変化に気がつけるのは身籠ってる私しかいないのだ。
こっちは赤ちゃんの命の全責任を負っているという心境なんだぞ!夫の分まで一緒に。
しかも病院の指導に従って連絡しただけなんですけど〜〜〜!
なんでそんな嫌味言われなきゃなんないの〜〜〜!
え〜〜〜ん!
ちなみに助産師さんたちはみんな優しかった。
「ちょっとでも心配なら来てもらって安心した方がいいです」とか「胎動感じなくなったらまた連絡くださいね」とか。
この先生はもしかしたら、助産師さんたちの天使っぷりの引き立て役のためにいるのかもしれない。
途中からイケメン風医師への悪態に話がすり替わってしまったけど、とにかく赤ちゃんは元気だったし、今日のところは何も問題なかった。よかった。
受診料は保険適用外なので1万円もした。
行きのタクシー代と合わせて12600円の出費。
たかい。
でも子どもの命がかかってると思えば安いものかもしれない。
気持ちを切り替えるために、病院最寄駅のモスバーガーで昼食をとり、いまコーラを飲みながらこれを書いている。
川上未映子『きみは赤ちゃん』で出産前に最後にモスバーガーを食べたかったというエピソードを思い出したからだ。
夫や父を無駄に心配させた申し訳なさと、くだんの若手医師へのモヤモヤと、予定外の出費に心理的ダメージをくらった。
病院をあとにし、その後も赤ちゃんは相変わらず静かでおとなしくしている。たまにすこーしだけ動くけど、いつもに比べてだいぶ動きが弱い。
今日は静かにしたい日なんだね。
目に見えない以上、動きがないと元気かわかりようがないから病院に行ってよかったはずだ。
結果オーライ!と思うことにして、心理的ダメージはコーラと一緒に飲み干した。
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