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kyatapy
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窓が結露している。そのせいで、雪の積もった校庭がぼんやりして見える。厳しい寒さが嘘のような、教室の暖かさ。頭がぼーっとするほどの、間の抜けた空気。ふと、陽が差し込む。雲間から鋭く走り、私たちの目に一撃を加えようとする、まばゆい光。即座に使命を感じ、ほうきを置いて私はカーテンを引きに行く。しゃーっと、僅かな力によって、カーテンは、その襞を伸ばされる。黄色い大布は、私たちに外の景色を隠した。子どもたちは、外から隔離されたのだけど、誰もそのことに気づかない。この閉じられた、小さな世界は私を魅了した。この静かな高揚は私だけのもの。広い教室の中にある、私だけの王国。立て掛けたほうきを再び手に取った。
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