真実知死

世の中には、⑦つの真実がある。

そのすべての真実の知ってしまった人は「真実知死」にいたるという。

これは名誉ある死で、誰しもが憧れる死に方だ。

実際に真実知死で死んでいったものは一人もいないかもしれないし、多数、存在しているのかもしれない。
その死に方は「驚きすぎて呼吸が止まってしまうことが原因による窒息死」であるといわれている。⑦つすべての真実を知ったその瞬間、「はっ」と驚きすぎて、死ぬのだ。
だから誰にもわかりやしない。ただの窒息死か、真実を知ったことによる窒息死か、なんて。

でも多くの人は信じている。

例えば、伝説の冒険家のアンデラー。
彼は誰も踏み入れなかった太鼓の森に最初に足を踏み入れた人物であるといわれている。
彼は森から帰還した数日後、死んだ。当時の記録には、口や目を大きく見開き、椅子に腰掛けたまま亡くなっていたらしい。

その他にも有名なのは海賊のジョン・マイン、世界的ロック・スターのヘムジャン、政治家のバッヘル・・・

名誉ある真実知死を遂げたと、語り継がれる人物は幾人かはいる。
本当かどうかは知らないけれど。

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