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仕事も子育ても何もしない、私の休み時間をつくる試み~週休三日制~

この夏、密かに始めたこと。それは週休三日制の導入。

息子と2人暮らし。土日の休みは、託児ができない日。

私にとっては、まったくもって休まらないどころか、むしろ体力使って疲れまくるし、体力的には通常業務の方が楽だ。
(PCの前から動かないから。)

土日の疲れを引きずって、だらっと仕事している風に時を過ごすぐらいなら、いっそ休んだ方がいいんじゃない?

そんな疑問が頭をよぎった2023年。
もっとフレキシブルに、効率よく、好きだと思える仕事だけして働くことを4月に決意。そして、実際に恐る恐る休んでみたのは2ヶ月後の6月だった。

初めての週休三日制で感じたのは罪悪感

私の休日をいつにするか?
疲れているのは、フルで働いた金曜日か子どもと走り回って疲労している月曜日。土日にくっつけた方がお得な気がするので、打ち合わせの状況をみて月か金のどちらかに設定することにした。

初めての週休三日制は月曜日に実施。ちょうど田植え直後だったので、午前は田んぼの除草をして、午後は好きに過ごすことにした。

周りに誰もいない田んぼにひとり。ただ無言でもくもくと除草する。自分のペースで動ける!快適!きもちいい!

作業を完了させた後、近くの温泉で汗をながしてのんびり。

正直、怠けているみたいでおちつかない。
体は休んでいても、心がそわそわ、どきどき。
罪悪感。

シングルマザー、フリーランス、資産なし。

『平日の昼間、こんなことしてていいの?』
『ふらふらしないで、まじめにコツコツはたらけ!』
自分の脳内にいる謎の組織「世間体」がでてきて『有罪!』と叫ぶ。

それでも、続けてやってみた。

だって、働いて家事して育児して、飲みにも行けず、5年以上休みなしって、ブラックすぎる。なんの罰ゲーム?って思ったし、何より心の奥から湧きでる「私が生きている時間はどこ?」って疑問にこたえられない状況に、息が苦しくなったから。

私は、おもいっきり、制限なく、生きていることを実感したい。
それなのに「私」が私の人生を感じる時間がないのはおかしい。

ひとは人生で様々な経験を楽しむために生きている。
それを味わう時間だって必要なはずだ。

ちゃんと休んで見えたこと

週1回の私だけの休日を作って実感したのは、私、仕事も人生も子育ても、しっかりやっているし、ちゃんと日々の暮らしを楽しんでいた、ってこと。
でも、それを感じられないほど、心身ともに疲れが蓄積していた。

『まるで、なにも、できてない』

そんな劣等感や焦燥感があったけど、客観的に見れば全然そんなことはなかった。ただ、成果を手に取って味わう時間をとっていなかった。
それだけのこと。

しっかり休むと、働きたくてうずうずしてくる。
息子のささいな言動に、ハッと息をのむほど感動できるようになる。
畑の雑草や空の美しさに、その場で動けなくなるほど圧倒される。

自分に与えた「母」「大人」「社会人」といった、フィルターなしで周りを見たら、世界はありのままでパワフルで、愛おしい景色に溢れていた。

そういうささやかな一瞬を逃さずに、まるっと受け止めるために必要なのが、休日という名の余白なんだよね。

いままでは、もう無理!って思ってから、ひとりの時間を確保していたけれど、限界になる前に休んでもいい。むしろ、いつも自分らしさを発揮するために、メンテナンス時間を定期的に取らないといけないと実感している。

予想外の効果と今後の野望

そして仕事量を減らしたことで予想外の発見があった。
一周まわって、今の仕事、ぜんぶ楽しい!って実感できて、とにかく働きたくてうずうずするという謎の事態に。

働く日数は減らしたのに、仕事がおもしろすぎて、キリの良いところまでやりたくって、夜とか土日に仕事したりしてる。いつでも好きなタイミングで働けるのもフリーランスのすてきなところ。
※ただし納期に余裕のある場合に限る。

その結果、労働時間が大きく変わっていないので、収入面でも大きな変化はなさそう。むしろ、いいアイデアがでて効率よくなった分、収入増えるんじゃない…?とポジティブな期待が持てるほど、精神的に安定している。

さらに今年の夏は、暑い時間を避けて、快適な朝と夜だけ働こうかと企み中。

謎の組織「世間体」が
『日本にいるくせにシエスタかよ』
とツッコミいれてるのが聞こえますが、聞こえないふりしているところ。

[後日談]
結局「シエスタ」は睡眠リズムが崩れて、私には向いてなかった。
来年はサマータイム導入(朝型にシフト)にチャレンジしたい。

仕事も家事も子育ても、とても大事で愛おしい。
でも、私自身のことも後回しにしない。
何かや誰かを犠牲にせず、雑に扱うことなく、丁寧に味わう。

大切なのは、自分の人生を自分でデザインすること。

家族が増えたり減ったりするのとともに
自分の役割も増えて、減って
さらに年齢を重ねて、体力もホルモン量も変わっているのに
ずーっと同じはたらき方、しなくてもいい。

誰もがオーダーメイドで自分の生き方を創っていい。

もっともっと
それぞれがしあわせな はたらき方 を 探求していい。

試行錯誤して、たくさん選択肢をみつけて、自由に組み合わせて生きていこう。


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