投手ならば「WHIP」、打者ならば「RC27」で、その選手の価値・立ち位置を読み解ける。山崎福也の直近3年間のWHIPに照らせば、いわゆる「10勝10敗タイプ」として高い評価を与えてよいと自分は考えるが。
(←「10勝しても10敗する投手はいらない」のリンク添付。
なお後述で言及させて頂きますが、自分は「10勝10敗タイプは、それはそれで存在意義がある」という野球観です。)
実は、「FA行使を早々に表明」のときも、山崎福也のFAのことは、記事を書きかけていましたが、体調を崩したこともあり、一度はボツになってました。で、野球のWBCの開幕直前のとき以来、ですので「2023年3月4日」以来、実に「8か月ぶり」の野球のテーマのnote記事です。
で、今回のテーマ、「山崎福也のFAのこと」。何故書きたかったのかというと、
これを特に伝えたかったんですよね。感情論でならば、いくらでもいえますけど、いまは野球は「数値化」できるスポーツであることが浮き彫りになっていますし、とりわけ、
よく、投手だと「勝利数」や「防御率」を指標にする人間が多くて、確かにこれらは「1つの参考資料ではある」のです、ですけど勝利数や防御率は、「投手1人だけでは完結しない数字」なんですよね、これに対して「WHIP」は「被安打や与四死球は、投手個人の能力と密接にリンクし得る」、だから今回、自分は、山崎福也の価値を示す意味で「WHIP」を強調する視点で綴らせて頂きたかったのです。
「今季年俸が6000万円」「来季のFA1年目が32歳」。
これを考慮すれば、自分がGMならば、下記のようにします。
「4年契約×2億円」、確かに、「やや高い」といえるかもです。
ですけど、かつてとは異なり、「現実的に獲れるFA投手」は、「先発2~3番手」あるいは「10勝10敗タイプ」になってきます。実際、「FA市場に出る投手」は、先発の場合でだと「年に0人~2人程度」。
エース級の投手でだと「残留orMLB」になります。
そう、山崎福也の、これほどの争奪戦。「Cランクだから」も理由の1つでしょうけど、
そう、加藤だと「4年契約×4億円」でも元が取れる、でもこれが山崎だと「4年契約×2億円」、つまり「2億円と考えると確かに高値と映るかもだけど、加藤の半値で済むんでしょう?」と。で、
そう、「FAで獲れる良質の投手を獲れる絶好の機会だし、2年後の柳よりは安価で済む」こと。加えて、確かに「規定投球回到達はゼロ」だけど、直近3年間は「WHIPが1.20程度で安定」であり、「100球肩と割り切れば、年間を通して安定できる」こと。
球団側の目線に立てば、この解釈が成り立ちます。
今季、ロッテの吉井理人監督が、何回もこの趣旨のことを述べていたのが印象的ですけど、
佐々木のすごさは、いわば「見ればわかる」の域です。直近2年のWHIPは「0.80→0.75」で、「若くして既に異次元」です。ですけど一方で、「規定投球回到達の経験はゼロ」ですし、そもそも「間隔を考慮する必要が」ともいわれてます。
で、一方で、小島。2年目である2020年に先発に定着で、この翌年の2021年から「3年連続で規定投球回に到達」です。このうち今季を含めて「10勝到達が2回」あります。完投の経験は2021年の3回だけで、いわば「100球肩」のタイプであり、規定投球回到達してからの直近3年間のWHIPは「1.19→1.28→1.26」です。
平均すると「1.24」。そう、確かに「年間を通して計算できる」は小島の持ち味の1つです。ですけど実は、
そう、「小島≦山崎福也」です。これはもう、明確に出ています。
個人的には、「ロッテは水面下で実は接触している」のか、それとも「ガチで手を挙げていない」のか、とても興味深い感じですけど。そう、山崎福也がロッテにいけば、即「先発2番手」ですし、「開幕投手さえあり得る」といえますから。
で、山崎福也が何をより希望しているのかは、現時点でははっきりしていません。よくいわれているのは、
であることから、「セリーグの在京球団(=巨人、ヤクルト、横浜DeNA)の3球団のいずれかを希望?」といわれていますが。
個人的に、特に注目しているのが、「横浜DeNA」です。
横浜の場合、「今永のMLB行きがほぼ確定である(個人的には「菅野のような結末もゼロではない」と読んでいますが)」、「バウアーもMLB帰還の可能性がある(ただ、全く読めないが、MLBの球団フロントは「バウアーは存在自体が枠の無駄と考えている節がある」感じに映ってるが)」要素があります。尤も個人的には、バウアーは「諸刃の剣」と思っていて、現にバウアーが「中4日が基本型」になってから、実はチーム成績が悪化しています、そう、理由はシンプルで「他投手の登板リズムが狂うから」、その意味で、自分がGMならば、バウアーは「不要で即答」ではあるんですよね、勿論「1人の戦力としては、いると確かにプラスではある」んですけど。
ただ、「バウアーと他投手を共存させる方法はある」とも思ってます、そう、バウアーの登板リズムをあらかじめ
そう考えると、
そう、こうしてみると、
といえるんですよね。ですので自分は、あくまでも現時点でですけど、
と読んでいます。尤も結局は「どうなるか、見てみよう」ですが。
それと、この記事を書き上げようのタイミングで入ってきた記事ですけど、
代理人をつけることが、悪いとは思いません。ですけど、「自分自身の人生なのだから、自分自身で直接に交渉に臨むことが筋道でしょう」と、自分は強く思っているのです。ですので自分から見れば、「いや、むしろ当然でしょう」の価値観ですけど、この記事を拝読させて頂いて、
と強く感じます。
実は、日大三高時代から、好きな1人ですので、ですからなおさら、「応援したい」想いが強くて、今回こうしてnote記事の執筆に踏み切ったのは、これが正直大きいのです。
いずれにせよ、「どうなるか、見てみよう」ではありますけど、今回のnote記事が、山崎福也のFAのことを読み解くにあたっての1つの参考資料になりますと、とても嬉しいです。
【野球#5A】【エッセイ#24A】