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続けてること


日記、陶芸、身体を動かすこと、などなど。

どれも10年以上、なかには20年以上続いているものもあります。

自分では最初から長く続けるつもりなどなく、気付いたら続いてた、続いちゃったというものがほとんど。

物事を始める時はテンションが高く、張り切ってしまうものです。その勢い、キープ出来るのが理想なんですが、突っ走って自爆するパターンもありました。

盛り上がりすぎて周りが見えなくなってしまう。ふと気付いて立ち止まると、始めた時の気持ちがわからなくなり迷子になっていた、なんてケースも。

過去の経験をふまえて、本来やりたかったことを見失わないよう、過度な期待をせず長い目で見てスタートを切るようにしています。


わたしの場合、飽きる時は早いけど、一度「いい!」と思うとしばらくそれを続けたくなるタイプなのかもしれません。
「それまだやってるの?」と言われることも少なくはありません。

「続けてること」に共通して言えるのは、シンプルに「好き」な要素があるから。あとは「新たな発見」があるから。「新たな発見に気付く」という方が正しいかな。わたしにとって、その気付きポイントが次に続くサインのようです。


今回は、続けていることのなかから『日記』について、書いてみます。


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わりと長めの記事になりました。
年末でお忙しいと思うので、お時間ある時にお読みください〜

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わたしは、20代前半に母を病気で亡くしています。亡くなった翌年から始められる日記帳を、叔母からプレゼントされたのがきっかけで、日記を書き始めました。日記を書くなんて子供の頃以来なので、続けられるか不安でした。

日記帳をもらって、まずその大きさにビックリしました。分厚い冊子… これが日記帳?

日記帳と聞くと、手帳サイズとかA4サイズの一年ものを想像してしまいます。

いただいたのは『8年誌』というものでした。(当時は8年誌。同じメーカーで現在は10年誌に変わっています。)

1月1日のページを開くと、8年分の1月1日が並んでいる、というものです。
1日4行なので、書き忘れたとしても一週間か二週間くらいならなんとか思い出せます。

続くかな?4行ならいけるかな。
4行という短さ加減がとてもよく、順調に書いていけました。

叔母からのプレゼント、続けないと申し訳ないなぁという気持ちもあったので、はじめの頃は毎日きちんと書く時間を作っていました。(今は何日かまとめて書くことが多いです。日記なのに)
食べ物のことばかり書いていましたね。

日記を書き始めて気付いたことがあったんです。わたしって、字を書くことが好きだったんだなぁって。紙もペンも書くことも、好き。

書を習っていたわけでもなく、漢字検定を持ってるわけでもなく、読書が趣味というわけでもなく、ただ書くということが好きなだけ。

字にすると、自分の思うことがはっきり見えてくるんです。

文字を入力するのではなく、ペンを持って紙に書きたい。書くと頭に入る。記憶に残る。細かいことを書き残しておくと、読み返したときその情景が目に浮かぶ。いいこともそうでないことも、いっぱい書いてきました。

字を書くことによって、気持ちがスッキリするんです。
そんな風に思う人っているのかな。
ときどき思います。

わたしは人前でなかなか怒れない性格で、会社員の頃はかなり悩んでいました。中堅社員になると上と下に挟まれ、嫌でも怒らなければいけない場面が出てきます。感情を表に出しすぎてもいけませんが、出せなさすぎるのも困ったものです。
私生活でも、嫌なことは我慢しがちで、限界になって爆発してしまうなんてことがありました。よくないですよね。

爆発前に、適度に噴火させておかないと身体にもよくない。言いたいことを文字にして読み返すと落ち着いてくるんで、書きたいことが山のようにあったときは何ページにも渡ってなぐり書きです。荒々しい字で、後で見て笑えます。あのとき熱かったなぁーって。と同時に、わたしって暗いコなのかしらと思ってみたり。


日記を書いてみて、文字を書くことが好きだったことに気付き「続けられる」から「続けたい」と気持ちが変わっていきました。

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この日記帳には、日にちごとのページの他に余白のページがあって、4行で収まらない時はこちらに追記出来るようになっています。
ここ5年10年は身の回りに変化があり、日々書きたいことが山のようにあったので、余白のページはあっという間に埋まっていきました。

この、メモっぽい日記は意外と役に立つので、これからも続けていくつもりです。
どこに行った、誰と会った、それだけでもじゅうぶん。何を買った、何を始めた、もちろんnoteのことも書いています。

ただ書くことが好きなだけでなく、そこから得るものがたくさんある。自分にとってプラスになるから続けてこられたんだと思います。
義務感だけで日記を書き続けるとしたら、きっと挫折していました。

パラパラっと昔のページをめくってみると、眠い時に書いたものは筆圧が薄く途中から読めなくなってしまったり、カラフルなペンで書いている部分もあって、字だけ見ても面白いです。

いいことがあった時は、いちいち事細かに書いていますね。少しでも思い出せるように、小さなことでも忘れないようにしたかったんだろうなって。そこは自分でも「よく書いた」と思います。

感動したライブ、みんなでさわいだ音楽フェス、ひとりで行ったツアー。
他にも趣味のこと、旅先での出来事、家族のことなどなど。今年は仕事のことよりお笑いのことが多かったかな。読み返すと脳内に、静止画ではなく動画が流れます。

悲しい時は泣きながら書いて、涙で日記が滲んでしまうこともありました。4行では収まらず、はみ出して次の年のエリアまで進出してることもあります。


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自分に向けて、書いています。
忘れたくないこと、覚えておきたいこと、人に言いたくても言えなかったことなどを書いておく。4行のスペースに。


仕事が忙しかった頃、毎日毎日あっという間に過ぎて、なんだったんだろうと思いながら1年、また1年。自分に変化はなくても、周りが変わっていくことで時の経つのを実感することもありました。

それでも日記を書いていると、その頃の生活を思い出せます。何もなかったらなかったなりのことを書けばいいし、おいしかったものがあったらそれを書けばいい。ハードルは低く、日記というよりメモですね。

少しのメモでも、毎日書いているとそれなりに過ごせているんだなと実感します。もし何も書き残していなかったら、忙しかった何年間かは、本当になんだったんだろうって思っていたかもしれません。


最近の日記は、昔に比べて書き方がテキトーになってきているので、改めないといけませんが。それでも書き続けていると、気付くことがたくさんあります。
同じ日付の1年前の出来事が、すぐ上の欄に書いてあるので「去年の今頃はこんなことしてたんだ」って。
書いておいてよかったと思うことは、人にあげたプレゼント。あげた側は意外と忘れてることが多いんですよね。同じ人に同じものをあげないように、日記に書くのを忘れても、写真とかメモを残すようにしています。


最初に「8年誌」を手にしたとき、これを書き終えたら同じものを買いたいと思うだなんて、考えてもいませんでした。といいますか、そもそも書き終えられるのか?途中で投げ出しちゃうんじゃないか?ってギモンはありましたが。無事書き終え、次の日記帳を買い、何年、十何年、何十年とこの先続くことになろうとは。


始めてみたら意外と続くことって、あるんだな。そんなことに気付きます。
なにごとも、やってみないとわからないものですね。


最後までお読みいただきありがとうございます♪


またお会いできたら嬉しく思います(^^)




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