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kazu3hd
「好き」だから極めるのか、極めるから「好き」なのか
人生でこれまで一度も成功していないことが、僕にはある。それは、ルービックキューブ。
何がどうなって全面の色が揃うのかが全く理解できない。1面揃えるのもできないのに、6面なんて神技だと思っている。
8歳の息子がテレビに映しているYouTubeで、とにかくルービックキューブの動画をあげ続けているYouTuberがいた。本人ができるのはもちろん、海外で数秒で組み上げた人の映像を紹介したりして、作られている動画の全てがルービックキューブ尽くしなのだ。
「ねぇ、この人のチャンネル登録者数ってどのくらいなの?」
息子に聞いてみると、観ていた動画を止めて調べて教えてくれた。
「10万人だね」
なんと!
ルービックキューブのみで、10万もの人を魅了しているわけだ。
「すげーな…」
素直にそう思った。
物はなんでもいい。何か1つ、人に誇れるくらいとことん突き詰めれば得意技になる。今更ながらそれを学んだ気がした。そして、そこに絶対必要なものはそれが「好き」だという気持ち。
好きだからやる。
それを努力だとも思わずに夢中になれること。
…って、言うのは簡単なんだよなぁ。
色んな情報を見聞きして、理屈は分かっている。でも、道を知っているのと実際にその道を歩くのは違う。難しさには天と地ほどの差がある。
今からでも、できるものだろうか。
クルクルと回るルービックキューブを観ながら、ふとそんなことを考えていた。
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