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芸術鑑賞からの気づき。息子と「印象派 モネからアメリカへ」を見る

3月の終わり、少し前だけど息子の希望から、「印象派 モネからアメリカへ -ウスター美術館所蔵-」を見に行ってきた。

そこから、少しして。息子が最近、こんな事をポロッと話してくれた。

「前のモネの絵を見に行った時、絵を見るときの楽しみ方を見つけたんだ!」と。

どんな楽しみ方か?聞くと……
【描かれた絵の景色から、その画家が見ていたであろう 実際の景色を想像してみる】
というものだそう。

なるほど〜それは面白そう!と思った。

〈 それを聞いて私の感じたこと 〉
絵での表現って「目に見えるもの × そこで自分が感じたこと」の表れなんだろうなって思って。
画家のフィルターを通した、その景色(=絵)を、きっと見させてもらっている私たち。実際の景色を想像することは、その画家のことを想像することでもあるなぁと。先日、ゴッホ・アライブにて私の感じたこととも繋がり、嬉しかった。

確かに。今回は珍しく、ひとつひとつの絵を、時間をかけて眺める息子の様子があったなぁ。


これまでの息子は美術館へ行きたがるけど、鑑賞スタイルはものすごく淡白。
サーーッと絵を眺めては、次々に進む。隣で私が解説など、少しでも読もうものなら、次行くよ!と引っ張られる。そんな感じだったのに。笑

だから今回の息子の様子に少し驚いた。その内側では、そんな発見をしていたのねー!

芸術鑑賞って、敷居高く感じたり、尻込みしちゃうこともあるけど……
楽しみ方は人それぞれ。きっと、もっと自由でいいんだよなぁ。


実はね、芸術鑑賞について、時代背景や作者のことなど予備知識を持って見た方が本当は楽しめるのかな?とかも思っていて。けどなかなか出来ない(子どもにもそうさせてあげられない)自分がいて。やや劣等感、力不足感があった。

でも、興味惹かれるものがあって、見て感じて。その中で、自分で楽しみ方を見出していく。その息子の姿を見て思った。


大人がお膳立てしないと、子どもは楽しめないんじゃないか?
そんな奢りが自分の中にあったかもしれないな〜ということ。


大人の私が出来ること。
色んな物事や人との出会いのキッカケづくりをすること。そこから、新たな興味が湧いたらまたそこへ繋ぐ環境づくりをすること。

それさえ出来たら、
自分に必要なことは自分で掴んでいく力が、子どもにはあるんじゃないか?

それをもっと、信じたい。そう思った。



(これ、なん度も思うのだけど。繰り返してはまた大人の奢りが湧いて出てくるので。また忘れないように、自戒を込めて……)




最後に、
今回初めて音声ガイドを付けての鑑賞を試してみた。

要らないって言われるかなぁ?と、息子に聞くと付けてみる!と。
これも、世界を広げるキッカケのひとつに、なるかも知れないし、ならないかも知れないし……笑

それによる効果みたいなことを考え出すと、つまらなくなる気もしていて。
効果があるからする、しない、の基準とはまた別次元で。

何か気になる!ってところからでも、いつもと違う選択を、楽しみながら試していってみたいな!と思った今回のトライ。

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