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教室の裏側~失敗こそが私の先生~4

 昨日は「話を聞いてもらう」ことの大切さについてお話ししましたが、今日は逆に「相手の話を聞くこと」についてお話ししたいと思います。子供の話を聞く、パートナーや同僚の話を聞く。これって簡単そうで、実はとても難しいんですよね。私も何度も失敗してきました。

ついつい自分の話をしてしまう…

 誰かと話をするとき、私はつい、自分の考えを話したくなってしまうことがあります。特に、たくさん調べて「これが正しい!」と思っている時ほど、相手の意見を受け入れず、「でもね…」と返してしまうことが多いです。自分の子供にもついそうしてしまうことがあり、今もその点は反省しています。

 教室でも同じです。たくさんの子供たちに「これが正しい」と思う方法を伝えても、必ずしも全員がうまくいくわけではありません。特に、保護者との話し合いでは、先生側としては「こうした方がいい」と思うことがあっても、それをうまく伝えるのが難しい時があります。

保護者との壁

 保護者との会話は特に苦手です。しかし、保護者として先生と話をするのも好きではありません。学校の先生から電話がかかってくると、親としては「何か悪いことがあったのかな?」と不安になってしまうものです。私も親としてその立場になると、「うちの子は悪くない!」とつい思ってしまうことがあります。

 この感覚は、教員である私でもそうですから、一般の保護者の方ならもっと強く感じるかもしれません。そのため、私たち教師は、保護者との話し合いでは「どうしたら話がスムーズに伝わるか」を常に考えないといけません。

なにかあったんじゃないの?

 私自身、何度も失敗して学んだことは「話を聞いてもらいたいなら、まず相手の話を聞くことが大切」ということです。いくらこちらが準備をして話したいことがあっても、相手の話をしっかり聞かない限り、信頼関係は築けません。保護者や子供たちも、自分の話を聞いてくれる相手にこそ心を開いてくれます。

 特に、子供が何か悪いことをしてしまった時でも、その背景には何か理由があるはずです。ただ「こうだからこうだよね」と決めつけずに、「あなたがこれをしたのは、なんかわけがあるんじゃないの?」と子供の気持ちをしっかり聞くことで、信頼関係を築くことができます。

「でも」

 これまでの経験を通して、私が学んだ最大のポイントは「相手と話す時に、絶対に『でも』を使わない」ということです。保護者や子供たちとの会話で、「でも」と言いたくなる場面は多々ありますが、それを避けることで相手との信頼関係が築きやすくなります。

「でもを使わない」って実はとても難しいです。ですが、信頼を得たい、協力してもらいたいと強く思う時こそ、この言葉を使わないように心がけています。これは私の失敗から学んだ教訓のひとつです。

裏側から

 話を聞いてもらうためには、まず相手の話をしっかり聞くことが大切です。特に保護者や子供たちとの関係では、準備をしっかりして話を進めることも大切ですが、それ以上に相手の気持ちに寄り添う姿勢が求められます。つまり、相手にはなにかわけがあるんじゃないかな・・・と想像することです。これを心に留めて、より良いコミュニケーションを目指していきたいと思っています。

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