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まいにち

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2019年6月の記事一覧

「その人自身」と向き合える私で在りたい

「その人自身」と向き合える私で在りたい

今朝、篠田さんのnoteと、そのなかで紹介されていた記事を読んで思った。
わたしは男とか女とか、そういうものを取っ払って、目の前の「人間」を見たい。“女友達とは2人で飲みに行ってもいいけど、男友達はだめ”とか“女の子/男の子らしくしなさい”とか“飲み会に女呼ぼうぜ”とか。そういう数々の何気ない言葉にふれたとき、「人間」を見てほしい、その人自身に向けた言葉を選んで伝えてほしい、って思いが浮がびあがっ

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「役に立つ」って言葉について

「役に立つ」って言葉について

雨が降る。台風は、温帯低気圧に変わったらしい。
「役に立つ」って言葉があんまり得意じゃないという話をした。小さい頃は、将来何になりたいの?って質問に、「社会の役に立つ人になりたい」って答えていた。それって、今思えば全部だし、役に立つ/立たないのジャッジをくだすのは他者だと思っている。強い言葉を使うと、「役に立つから」と言って何かを「してあげる」という思想は傲慢だと思ってしまう。
だから、私は私のや

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決めなくてもいいや、って思えた金曜日

決めなくてもいいや、って思えた金曜日

これをやったら、意味のわからない世界が、想像できないものがみられる、そういう場所に行ける、って感覚が常にある。
わからないからやる、やるからどうとかじゃなくて。屁理屈なのかな、石川善樹さんが言っていた、砂場で遊ぶ子供みたいな感覚。

なぜ遊んでいるの?なんの目的を持って?という問いは無意味だ。これが何に効くのか、何のためにやるのか、その材料だけを集める人生はつまらない。わたしが見たいのは、よく分か

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片耳だけ貸してくれたイヤホンのあの曲

ひとりで聴くサカナクションは、ただテンションが上がる話題の新曲だけれど、好きな人の部屋で鼻歌混じりに聴こえるのは、同じ曲でも違って耳に届く。同じ部屋でひとりだらだらと準備をしながら爆音でかける大森靖子も好き。無意識に気を遣うのが癖になっていて、それはちょっとだけ嫌。でも酔っ払って記憶を飛ばさない限りは何も言えない、自分のことが可愛くて、予防線を張ってしまって格好悪いな。

いまの一瞬一瞬を切り取る

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時代に敬意を払う

時代に敬意を払う

雨の神保町が遠くできらきら光る。
最近知り合った気持ちよくお酒を飲む女の子から、プレゼントしてもらった写ルンですを片手に、何でもない道でシャッターを切る。iPhoneで撮って、すぐに見返したり加工したりできるのと違って、出来上がりがわからないから面白い。真っ暗で何も写っていないかもしれない、もうインスタントカメラで非日常を切り取る生活から随分離れてしまった。

その前の日は、久しぶりにプリクラを撮

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ぷかぷか、ゆらゆら

ぷかぷか、ゆらゆら

昨日と地続きの今日、雨が上がったら、底のほうに沈んでいた気持ちが浮上してきた。ぷかぷか、ゆらゆら、波はあって、あるのが私の当たり前で、それと付き合っていく方法を考えたほうが健康でいられる。
波の中で田中泰延さんの本を読んだ。笑って、そのあとに孤独を知っている人の文章に包まれるのは心地良いと思った。

書くことは孤独と向き合うための「手なぐさみ」なのかもしれない。孤独の本質とは、ひとりであるとい

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余白をもつということ

余白をもつということ

余白をもつということ。
きちんと、目の前の相手と今向き合う気持ちがありますよ、って伝えること。それは言葉にしなくても、何気ない態度で伝わると思うし、意識していない部分でも相手に届いてしまうと思っている。

居酒屋で向かい合った彼女の一言一句をきちんと聞きたいと思うこと、そのために必要な場所とか人とか空気をつくったり準備しようと心がけること。iPhoneが光ったり消えたりを繰り返している机では、話も

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紫陽花の青、芍薬の派手なピンク

紫陽花の青、芍薬の派手なピンク

身体が重い、もうなんにもしたくない。会社に行って色々整理するはずの日曜日が終わってしまおうとしている。雨が降りそうな天気のせいにできたらいいのに。ベッドに寝転がっている自分を、別の自分が責めている。身動きが取れなくて、自分の機嫌は自分でとるって決めたのに、よくわからない感情に支配されていて苦しい。

明日が来て、雨の月曜日でも寝て起きたらちゃんと回復することを祈るしかない。昨日、文房具屋さんの看板

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彼女の笑い声 あなたの低い声

彼女の笑い声 あなたの低い声

通勤しなくていいなら、中央線の民になりたい。ひとりでふらっと入って飲める煮込み屋、日本酒の種類が多い居酒屋。金曜日を迎えて、他の人から見たらどういうつながり?ってぱっと説明しづらいかもしれない関係性の友人たちと飲む。笑って、美味しいお酒を飲んで、知らない部分を知って、価値観の違いを面白がる。年齢はただの記号であって、根っこに敬意があれば、あとは一緒にいて楽しければそれでいいと思う。温泉とゲーセンが

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幸せのイメージは捉えた瞬間過去になる

幸せのイメージは捉えた瞬間過去になる

ぐるぐるもやもやする、読んだ言葉が頭のなかで鳴る。これは多分、一気に自分の時間を増やそうとして、充実しているけれどパンクしそう。まさに余裕がない、この状況を作り出した自分が踊らされている感覚で。

がむしゃらにやるしかなくて、いや、他にも方法はきっとあるけど今は欲張りたくなって、可処分時間は限られていて、睡眠時間を削って自滅して。

余裕のない自分のことが嫌いだ、じゃあ好きに転じるように行動しなよ

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楽しそうに笑って 誰でもロンリー

楽しそうに笑って 誰でもロンリー

「格差のまんなかに立っていたい」
昨日、一緒に飲んだ尊敬するヘルシーなお姉さんは、そう言って綺麗に、強い目をして笑う。
日比谷で待ち合わせをして、ゴジラさえもおしゃれに映るミッドタウン前で、久しぶりにプライベートで会う彼女は相変わらず美しい。彼女が世界で一番好きだという牡蠣が半額の看板を見て、新橋の高架下のオイスターバーに入る。予定を詰め込みすぎて寝不足が祟って、スリープモードになっていた感覚が、

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世界中のドアを叩いておどけてる

世界中のドアを叩いておどけてる

本日のBGMはYUKIです、「ポストに声を投げ入れて」からの「さよならバイスタンダー」が好き。元気になれる、二日酔いの朝の特効薬。
昨日は、月に一度の下町飲みで金町に行った。実家みたいな居酒屋で飲んで、食べて、料理が出てくるのをお待たせしてごめんねと次々にチーカマやえびせん、おせんべいが出てきた。餅太郎を知らなくて、一緒に飲んでいた東京が地元の女の子に驚かれる。話を聞くつもりがついつい喋りすぎてし

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あのときさいごに選んだ空の色 澄み切ったブルー

あのときさいごに選んだ空の色 澄み切ったブルー

夜の風が心地よい、かつて働いていた街はすっかり様変わりしている。当時過ごしたかった時間を取り戻すように、私は予定を詰め込んでしまう。

初めて行った串カツ田中で、レモンサワーを頼む。一緒に飲んでいる女の子のくるくると変わる表情を見ていると幸せな気持ちになる。彼女とその彼の話を聞いて、私も自分の話をして、違う部分を面白がって、知るのが楽しい。
たとえば同じように寂しさを抱えていることとか、その発散の

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海の向こうに何がある?

海の向こうに何がある?

クラムボンの「サラウンド」で無理やり体を起こす。眠たい目をこすりながらこの曲を聴いていると、覚醒するような気がする。
音楽の好みとか、最近聴いている曲とか、そういうものって割とプライベートに近い領域だと思う。
昨日、休日出勤してもくもくと作業していたときに、音楽の話をしていた。普段あまり深い話をする機会のないメンバーと一緒に、音楽どういうの聴きます?何が好き?みたいな話をして、AppleMusic

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