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自分の感覚は、どう相手に伝わっているのか?感覚をどう伝えるか?

合気道の指導を始めて2年半が経ちました。毎週土曜日の夜が、ルーティンになって、指導するのも少しは小慣れてきた感じはあります。何よりも極寒の道場に通っていただいている会員の皆様に感謝です!

今回のテーマは永遠にわかるはずのないこと…「自分の技が相手にどう伝わっているのか?」という話です。実感できるはずもないのですが、相手にどう伝わったかを確かめたい衝動がいつもあるので書いてみます。答えはありませんので、予めご了承ください。

自分が受けた感覚はわかる!

当然のことですが、自分が技をかけられたとき、相手から伝わってくる力はは誰でもわかるはずです。それを的確に言葉にできるかは別として、「この人の技は凄く力まかせ」とか、「この人の技はふわっとしていて気持ちいい」、「この人は引っ張っている感じがする」など、感じたままですからね。

特に私の場合は、肌感覚が記憶に結構鮮明に残っていて、あの人の、あの感じを思い出すこともあります(これは人によりけりだと思いますが…)。

自分の技がどう伝わっているか?

問題は自分から相手に伝わった感覚です。わかるわけはないのですが、確かめる方法としては相手に聞くという方法があると思います。ただ、稽古中にいちいち確認するわけにはいかないので、なんとなく相手の反応をみて、「これなら大丈夫かな?」と思ったりします。後に聞いてみると意外と自分が思っていたような力みのない印象だったり、逆に力が入っていると思われていたり…。

でも当たり前ですが、自分では自分の技の感覚を直接的に感じられるわけではないので、自分の力を自分で確認することは叶いません。

再現したい「あの感じ」

どうして自分の技が相手にどう伝わっているのか気になるのかというと、私には師範や先輩から投げられた「あの感じ」を再現したい欲求があるからです。
あのフワッとして、包まれるようで、対抗する気にもなれないくらい強い、でも心地よい…色々とありますが、自分が受けた技のイメージをなんとか再現したいと思っているのです。自分に自信がないというのも一理あります。

感覚を伝える難しさ

週に一回、指導するようになって、難しさを痛感することの一つは、感覚を伝えることだと思っています。
自分が今まで体感してきた、あの感覚やこの感覚、肚の感覚とか、手の感触とか…言葉では伝えにくいことばかりなのです。一辺倒の答えはなくて、しかも言葉では無理な部分であると思っています。

一歩一歩

前に進むには、相手を投げて伝える、相手に投げてもらって伝えるなど、実践を通した指導が必要なのだと考えています。

言葉で説明するのが困難ですが、感覚では「それ!」とハッキリとわかります。逆に「それは違う!」というのも。だから、稽古してもらって実践で力みなく、流れが途切れないで技ができたときや、柔らかな受け身を取れたとき、すかさず「それそれ!」と伝えることが良いのではないかと今は思っています。

本当に手探りですが、そのうち「それそれ!」の感覚が定着してきて、当たり前のようになって、みんなに広がっていったらいいなと思っています。

2021年も残りわずかです。寒さは増しますが、楽しんで稽古したいと思います。

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