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一人旅はトラブル続き。だけどやめられない。

友達と旅してる時は、何事も起きないのに対して、一人旅している時は必ず何かが起こる。この現象に何か名前を付けたいが、いい案が思い浮かばない…。
ということで今回は一人旅で経験したあらゆるトラブルを記録しておく。当時はものすごく焦ったり、感情が高まったりしたが、帰国前の今となっては全て笑い話。消化すべく記録していく。

ホステルのエントランスが開かない!?

初めての一人旅でポーランドのクラクフに行った時のこと。事前にBooking.comでホステルを予約し、メッセージでエントランスのコードが送られてきた。

いざホステルに到着して、そのコードを入力した。何だか鍵が開く音はするが、肝心のドアが開かない。正確に言えば自動で開くのではなく、私が開けようとしてるのだが開かないのである。何回もコードを入力してはドアを開けようとする、これを繰り返していた。そこへ1人の女性がやってきて、慣れた手つきでドアを開けてくれた。

どうやらドアを押す力が足りなかったらしい笑

日本のドアって軽い力で開くからそれを想像していたんだけど、こっちのドアは驚くほど重い。かなり力を入れないと開かない。その時の私はもちろんそんな事を知っているわけがなく、ただただドアの前で何回もドアを押して、立ち往生している変な人だった。

寝坊して飛行機に乗り遅れる大ピンチ!?


次はコペンハーゲンに行った時のこと。この旅は友だちと行ってて、コペンハーゲンから次の目的地に行くところで別行動の予定だった。

私が予約した飛行機は朝の9時。2時間前に到着するためにホステルを6時に出ないと間に合わない状況だった。

前日はかなりたくさん歩いて疲れていたこともあり、目覚ましを複数かけて、着替えて出発するだけの状態にして寝た。今寝れば5時間は寝れる。
次の日、起きてスマホを見るとなんと6時。起きた時は何が何だか分からない状況だった。目をこすってもう一度見てみるけど、やっぱり6時。一気に焦り出して、心臓がドクドク早くなっていくのがわかる。
コンタクトをつけて、とりあえず着替えてホステルを飛び出す。前日に準備をしていたおかげで、5分で出発できた。走って駅に向かい、駅に向かいながら電車を調べるとあと5分で電車が来る!歩いて10分かかる道のりを走って5分?しかも重たいリュックを背負って?! ゼェゼェハアハアなりながら懸命に駅に向かってダッシュする。

駅の下を通ろうとした時、電車が到着した音が聞こえた。最後の砦は休憩が2回ある階段ダッシュ。休憩場所が2回ある、というだけで、どれほど長いか想像できるであろう。

寝起きで頭も回っておらず、起きて早々5分間もダッシュしたため足も限界がきていた。

「急げ急げ、まだ間に合う!!!」

そう思っていた時、急に視界がグレーに変わり、足元にあるはずの階段が目の前にあった。そう、重たい荷物を持っていながら階段でこけてしまった。これにより電車を逃して一気に絶望。こけた恥ずかしさももちろんあったが、それよりも電車を逃した絶望の方が大きかった。次の電車は30分後。上手く行けば1時間前に空港に着くことになる。とりあえず呼吸を整えて、最悪の事態を想定しながら電車を待つ。
世界が明るくなってきた。ようやく電車に乗ることができ、早歩きで手荷物検査に向かい、無事搭乗することができた。

初めてこんなにヒヤヒヤした出来事を経験した。この後にもっとやばい経験をするとは知らずに…。

ついに飛行機に乗り遅れる!??


プラハ・ブダペストにオペラ鑑賞の旅をしていた時のこと。

1日目…プラハでオペラ鑑賞、
夜から朝にかけてブダペストに移動
2日目ブダペストでオペラ鑑賞
3日目の朝一の便でドイツに戻る

今考えるとやばすぎるスケジュールを立てていた。2日目の夜はホステルに泊まるか、空港泊をするか迷ったが、荷物を置きたかったのもあってホステルを予約した。

連日の疲れもあり、オペラを鑑賞し終わってホステルに帰るとすぐに眠気が。ドミトリーということもあり、着替えてすぐに出れる状態に準備をして、目覚ましは小さい音(他の人を起こさないように)にして2回だけセットした。

7時の飛行機、5時に起きないと間に合わない状況。現在時刻1時。うん、明らかにヤバい状況。ただ私は疲れが溜まりすぎてて、死んだように眠った。

翌朝、時計を見てみると

なんと

7時。

飛行機出発時刻に起きてしまった。最大のやらかし。急いで飛行機に遅れがないか確認したら、1時間半遅れてることを確認。またもや5分でホステルを飛び出し、重たい荷物を背負って、全速力でバス停めがけて走り、望みをかけて空港まで向かう。出発時刻残り25分のところで手荷物検査を通過し、電光掲示板を確認したところ、Gate closedの文字が。

「嘘だろ…。いやワンチャンいけるかも」

そう思って搭乗口に行くが、当然ながら締め切られている。なんとかお願いするも、
「いやこれはシステムだから無理なんだ。代わりの飛行機を100€で用意できるから、一旦出口でて、このマーク探してね」
とあっさり切られた。

仕事だから割り切ってるとわかってはいるが、こんなにも虚しい気持ちになるものなのか…。

「この飛行機30€くらいだったから取ったのに、また取るのに100€!?高すぎじゃないか」

と、パニクった頭で考える。Skyscannerで飛行機を探してみるが、どんなに早くても明日到着のようだった。
明日は予定があるためなんとか今日のうちに帰りたいところ。

そうだ!あれがあるじゃないか。我らヨーロッパ留学勢の強い味方、Flix bus!
ヨーロッパは陸続きだから、空じゃなくても陸で帰れるのが強いところ。バスを検索してみるとちょうどいい時間にミュンヘンまで行くバスを発見。とりあえずミュンヘンまで行って、そこから電車で最寄り駅まで行こうと即決した。ドイツにはDeutschlandticketという、月49€(学生は29€)払うだけで、ドイツの電車(ICE以外)に乗り放題の神のようなチケットがある。とにかくドイツのどこかしらまで帰れたら、家に到着することができる。

ミュンヘンまでの道のりは、それはそれは順調なもので、かなり安心しきってた。
最後の関門はDeutsch Bahn。今まで4回ほどミュンヘンに行ったことがあるが、帰りの電車が4回のうち3回は遅延orキャンセルだったから、ミュンヘン駅に関してはあまりいい思い出は無い。

私の勘は的中。1時間に1本しかない電車が2本もキャンセルされてた。この時の絶望感はもう言葉に表せない。バスに乗る前に朝ごはんを食べたっきり水500mlで耐えてきたのに、朝の7時から移動し始めて、現在時刻19時だと言うのに、またここで追い打ちをかけてくるのか。

さすがに駅で2時間も過ごす体力は無い(精神的にも身体的にも限界)ので、直通ではなく乗り換えが2回必要な電車に乗ることにした。電車に乗っていれば寝れるからまだ楽なのである。

さあここで大事なのが乗り換え。タイムスケジュールを見ると、乗り換え時間は10分〜15分とまあ十分な方であった。

しかしここで上手くいかないのがDB。電車は順調に遅れていき、乗り換え時間が10分、8分、5分と着々と短くなっていく。

そしてついに、電車の到着時刻と出発時刻が同じ時間になった。 もうダメだと思って電車を降りたその時、ぶわぁぁーーーーって他の人が走って乗り換えの電車に向かっていった。私は最後の力を振り絞って食らいつき、なんとか電車に間に合うことができた。ここで諦めていたら、次の乗り換え電車は1時間後。二の舞になるところだった。

結局家には23時頃着いた。本来なら3時間ほどで帰れる道のりを、朝の7時から移動していたため、16時間の大移動であった。これほどまで大変な思いをした旅はもう二度と経験しないだろう。まあこれも今となってはいい思い出だし、朝早い飛行機に乗る時は必ず空港泊しようと心に誓った。

ホステルのパスワード忘れてドアの間に閉じ込められる!?


これまたホステルでの事件。このホステルは鍵が3つあり、玄関のドア、部屋、ロッカーの3つだった。しかし玄関のドアを開けてからもう1つドアがあり、ここは紙に書かれたパスワードが必要だった。私はこのことをすっかり忘れていた。ずっと行きたかった場所にようやく行けた嬉しさで、紙に書かれたパスワードをメモしたり、写メを撮ったりすることなく出かけてしまった。

街での散歩を楽しんで、ホステルに帰って、玄関のドアを開けた時、目の前に白い扉が立ちはだかった。一瞬何が何だかわからなかった。

「???あ、パスワード…!」

そう思い出し、必死に記憶にあった数字を打ち込んでみるも開く気配は全くなし笑 そりゃそうだ、チェックインした時に一瞬しか見てないのだから覚えているはずもない。ちなみに、荷物を置く時にはちょうど中から人が出てきて、そのおかげでパスワードを打つことなく2枚目のドアを突破した。

絶望しながらも微弱なWiFiで何とかホステルにメッセージを送る。

「そういえばチェックインした時にWhatsAppを案内されたな。WhatsAppで追加してないけど、果たして連絡返ってくるのか…?」

こう思いながらとにかくドアとドアの狭い隙間で待つ。

5分、10分、少しづつ時間が経過していく。
ホステル側からの返信は来ない。
もう諦めていっそのことどこかで待とうかな。

そう思っていた時、ガチャッと玄関のドアが開く音がして、同い年くらいの女の子が入ってきた。その子はちゃんと紙を持っていたため、なんとかもう1枚のドアを突破することができ、無事に部屋の中まで入ることが出来た。

こんなに旅をしているのに、初歩的なミスをするなんてなんてアホなんだと反省し、部屋に入ってすぐに紙の写メを撮った笑
二度とこんなことが起きないように、今度からはチェックインを終わらせたその瞬間に紙の写メをとろうと思う。


ここまで、私が一人旅で経験した大きなトラブルを記してきた。一人旅をすれば、必ず1回はトラブルが発生するが、その度にそれとなく乗り越えることができる。そして毎回学びがちゃんとある。これもまた一人旅の醍醐味。
こういう状況も楽しめるようになったんだ、と成長の瞬間を感じる。
こうやってトラブルもあるけど、それでもワクワクすることやおもしろいことの方が圧倒的に多いから、一人旅はやめられない。

私の教訓は以下の通り
・朝早くの飛行機を取るな。
・もし取ったら、空港泊をしろ。
・そもそも無茶な旅程を立てるな。
・海外のドアは意外と重い。全体重をかけて開けろ。
・海外のドアキーは日本と大違い。がちゃがちゃして開けろ。
・ホステルのパスワードや連絡先はその場で写真を撮るか、すぐに追加しろ。

私の経験したトラブルが誰かの役に立てば、それは嬉しい限りです。

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