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リュック1つでどこまででも

留学に来てから、旅をするのが趣味になった。週末にはふらっと知らない街に行って、のんびり歩いたりその街の人々を観察したり。休みの日はドイツ国外にも足をのばしてみたり。色々な世界遺産を見て回ったり、美しい景色を見に行ったり。
ちょっとした短い旅も、宿泊を伴う長い旅も、いつもリュック1つで出かけている。このリュックが私の相棒。リュックに必要な物をぎゅうぎゅうに詰め込んで、食料を少し詰めて、ついでにほんの少しのわくわくも詰め込む。
このリュックを背負って、私はどこまででも行く。

キャリーケースでもいいけど、それだと何か少し違う。私がしたいのは「旅」であって、「旅行」ではない。それにキャリーケースは何かと都合が悪い。そもそも小さいサイズのキャリーケースを持っていない。石畳の多いヨーロッパ、移動がまず大変。電車に乗ったとき、席を確保するのが大変。飛行機なら追加料金が必要。いろいろなところに行って階段しかない時、絶望。

だから私はリュック1つで行く。リュックさえあればどこまででも行ける。
旅を繰り返すごとに、リュックの扱い方にも慣れてきたし、詰め方も慣れてきた。いろいろな場所に行って、見て、体験して、体感して…。自分自身の視野も広くなったし、旅を重ねるごとにリュックと一緒に成長している感じがする。今ではもう手放せない存在になった。

さあ次はどこへ行こうか。私にはまだまだ見たい景色、行きたい場所、歩いてみたい道がたくさんある。時が過ぎるのは非常に早く、留学生活はあと半年もない。金銭的にも時間的にも、ヨーロッパを回れるのはこれが最後かもしれない。だったら少し破産してでも自分が行きたいところには行っておきたいと思う。後悔しないように、時間とお金が許す限り旅に出かけよう。

これからも私はリュック1つでどこまででも行く。

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