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【真面目な人へ】昼寝と睡眠時間とスタートアップの関係について

「睡眠時間について、どのようにお考えですか?」
「よく寝る」

「一般的に8時間程度の睡眠がいいと言われているかと思います。それでいて、色々な経営者の方の本を読むと、4時間とか3時間というショートスリーパーもいらっしゃる。短い睡眠時間であれば、そのぶんな起きている時間が長くなるわけだから、将来にとって有益なことに時間を投資できるのではないでしょうか?」
「いや全然」

「オバマ元大統領は任期中に昼寝のタイムスケジュールを必ず入れていらしたという話を聞いたことがあります。すでにUBER社やGOOGLEそれにNIKE社でも昼寝スペースを社内に設置して、スタッフが最大限の能力を発揮できるようには配慮しているそうです」
「へぇおもしろい!」

「子育てが始まったばかりの社員や不眠症気味の方もいるので、そういった人たちに大いに受け入れられているようです」
「ふうん」

「一方で、寝ている時間というのは日中に詰め込んだアイディアやコンセプトを一旦寝かせるために有用な時間であるという考え方もあります。潜在意識に働きかけて、無意識化で情報を整理するということです」
「あるね」

「相川さんは世界に進出される前、あるいは起業する前と後では睡眠について変化が出ましたか?」
「あるね。まず基本的な睡眠についての考え方を話しておくよ。それは『気分』だ」

「気分、というと、いつもおっしゃる『いい気分でいることほど重要なことは何もない』という引き寄せコンセプトに基づいたお話ですね」
「その通り。寝過ぎてソワソワしてしまう人もいるだろうから、何時間の睡眠がよいという議論は難しいと思うね。 私は10時間程度は今では寝ているけれど、起業する前は6時間ちょっとだったな。それに昼寝はナシ。7時くらいに起きて朝から体操とアファメーショントレーニング、そして9時に出社して仕事。ランチタイムは15分で済ましてあとは語学とビジネスの勉強。午後の仕事を終えてから夜は心理セミナーに出てコミュニケーション論の勉強。そんなスケジュールだった」

「そうなんですね!今の僕のスケジュールが大体そんな感じです。やりたいことがたくさんあるし、学びたいことも多いので、自然とそういうスケジュールになってしまいます」
「いいね。 起業した後も睡眠時間は変わらなかったよ。 最初の1年半は、アルバイトと本業の兼業だったから、朝6時半からサンドイッチ屋でバイトするために5時半には家を出る。10時半までバイトして、11時から朗読のステージを15時半頃まで。それから17時から22時までコールセンターでバイト。 週に二回はボイトレとダンスに演技のレッスンを受けて、土日はまた別のバイトを朝から晩までしていたよ。あの頃は寝不足でイライラしてものに当たることが多かったな」

「ゆったりしてらっしゃるように見える相川さんでも、そんな時があったんですね!」
「事業が安定して成長していったけれど、睡眠時間は変わらずいつも忙しい感じ。 心の中に『ゆったりするなんて贅沢。今は働かなくてはならない』という自戒の念があったのだと思うよ」

「アァーわかります!恥ずかしながら、僕にもあると思います。勉強しなきゃ、将来のために行動しなきゃって思いますね。頑張ってる友人なんか見ると、負けるもんかという気持ちにもなります」
「男の子だねぇ。いいね。私にとって転機になったのはイタリアに引っ越した時だね。 なんといっても文化が違う! 1日のタイムスケジュールが日本と全然違うのだよ」

「へぇー!それってシェスタがあるとか、昼休みにランチタイム2時間とかそういうことですか」
「そうそう。 まず、朝は結構早いね。8時にはお店がほぼスタートしている。 それから12時半にはお店が閉まっちゃう」

「え!じゃあ昼休みで用事を足そうとおもってもダメなんですか!」
「そうね。それから長いランチタイムで、もちろん業種にもよるのだけれど、大体16時くらいまではお店はクローズしているね。 そのご19時半か20時くらいまで営業して終了」

「あーー日本のコンビニみたいに常に開いている店ってないんですかね?」
「あるけど、ミラノやローマとか大都会に行けばね。 ほとんどの店はない。だから用事は午前中に済ませないと、その日のうちに終わらない可能性が高い。特に厄介なのが木曜と金曜。 それは、窓口の人が先延ばしにしたがる傾向があるから。こっちは急いでるのに『また来週来い』なんてことを平気で言う連中なのよ。頭にくるけど文化だからしょうがないところがあるね」

「それは、、日本では考えられませんね」
「それに、イタリアはレストランのディナータイムが始まるのが9時とか結構遅い。例えばローマでも外国人観光客が18時半とか19時から食事するんだけど、地元民は仕事を終えてうちで着替えたりくつろいでいるか、アペリティーボといってディナータイム前の軽食なんかをやってる頃なんだよ」

「へぇー!朝早いのに、夕食のスタートが遅いって意外ですね」
「劇場の開演時間も9時とか9時半なんてのがあるからね。ほんといつ寝てるの?とよく思うよ」

「というと、相川さんはイタリア式スケジュールの睡眠になっているということでしょうか?」
「いや自分流だね。 イタリアに引っ越した直後から、心置きなく寝るようになったのは事実だ。 大体、ランチでたべる食事量が日本の2倍はあるからね、それにワインも飲むでしょう? どうやってもノックアウトしちゃうよ。昼寝は不可避だ」


「ああー!量多いんですね」
「まぁ平日のランチタイムをガッツリたべている人は珍しいかな?と思うけれど。基本的にガッツリ時間をかけてたべるランチは日曜日だね。都会の人は割とあっさりパニーニとかスパゲッティ一枚をたべて済ませているようだよ」

「それは日本と同じですね」
「うむ。それにイタリアは冬以外、ものすごく日照時間が長いのだよ。例えば夏の花火大会。スタート何時だと思う?」

「今のお話から察すると9時頃ですか?」
「22時頃だよ大体」

「そんな夜中にドカーン!!って近所迷惑じゃないんですかね?」
「いやー、大晦日に至っては、日付が変わってゼロ時からドカーーーん!だよ。うるさすぎて、最初見た時なんて『空爆?!爆撃かよ!?』と本気で心配したくらいだよ」

「それはやばい、、、おじいちゃんおばあちゃんには辛いですね」
「まぁイタリアは総じて労働時間が日本とは比べ物にならないくらい短いと思うね。まず残業なんて言葉を聞かないし。もちろん真面目な人もたくさんいるから、その人たちがぐったりした顔で『毎日仕事、仕事ですよ』と話す姿を見ていると、こういう人たちがイタリアを支えてくれているんだなと感じるね」

「アァーそういう真面目な方もいらっしゃるんですね!みんな陽気でいい加減なのかとおもっていました」
「私が真面目だから、真面目な人が身近に集まるんじゃないかな」

「相川さんのおっしゃる真面目というのは、具体的にどういう意味なんでしょうか?例えば僕は真面目だと、以前おっしゃっていましたよね」
「うむ。義務に対して忠実な人。やるべきことをしっかりやっている人。自分よりもよのため人のために頑張っている人。そんな意味合いで私は真面目という言葉を使っているよ。だからこそ、そういう真面目な方々に、心置きなく安心して睡眠をとってもらいたいと願っているよ。なぜなら、それはご本人の健康のため。自分の命というのは、自分一人だけのものじゃないからね」

「それは素敵な考え方ですね!自分を大切にすることが、周りの人を大切にすることだということですかね」
「そう。ストイックに頑張るのもいいけれども、自分に優しくしてあげることも大切だ。なぜだと思う?」

「はい、それは全ての本質がエネルギーだから、ですね。合っていますでしょうか?」
「正解」

「しかし先生、私はただ先生のいうことをオウムのように繰り返しているだけで、その『エネルギー』なるものの存在を理解しているわけではありませんよ。それに、それを使いこなすなんて濡れ手で粟、おこがましいように思います」
「謙虚で素晴らしいね。知ったかぶりの人々が多い中、君のようにまっすぐに真理を追い求める姿は眩しいよ」

「いえいえ、頑張ります!」
「とりあえず何も考えないでよく寝ることだろうね」

「それにしても、イタリアのお話といい睡眠の話といい、実際に体験されている相川さんの言葉は楽しいです。重みがあるけど、イキイキしていてまるでその場所に行ったような気持ちになります」
「そう言ってもらえて光栄である。私も伝え方は手探りだからね。アドバイス貰いたいくらいだよ」


睡眠。

皆さんは何時間寝ているだろうか?

ここで解説しているように、人それぞれ適した睡眠時間があるだろうし、昼寝を挟んだ方が調子が良い人もいれば、あまり寝なくても元気な人もいることだろう。

短い睡眠で元気な人が、無理やり平均睡眠時間を確保しようと一生懸命目を閉じても、それは逆にストレスにつながってしまう。

かつて歌手の宇多田ヒカルさんが引退宣言をしたときに『マネージャーがいないと何もできないような人間になりたくない』というような趣旨の発言をされていた(確か?)ことを思い出す。

普通に考えたら『引退なんてしなくて活躍すればいいじゃないか!特別な才能の持ち主なんだからマネージャーの力を借りたらいいじゃないか!』であろうに。

自分らしい選択をすること。

眠たい頭を無理やり起こしながら仕事をする?

うとうとしながら将来のための勉強に励む?

本当にそうしたいならそうすればよいと思う。

忙しい方々はこう反論するだろう。

『そうはいっても納期を期限を守らなければいけない。多少は寝る時間を削って頑張らなければいけないこともあるのでは?』

その通りでしょう。

だが、振り返って欲しい。

それ、去年も同じ状況だったのでは?

それ、一昨年も同じ状況だったのでは?

何が言いたいかというと、私も同じことを無意識で繰り返してしまっていたからである。

社会は一人では成り立たないわけで、誰かに多少合わせる必要性はあるだろう。

しかし、合わせすぎて疲弊してしまっていないか?

私が東京で起業してからイタリアに引っ越すまでの10年間はまさにそんな感じだった。

寝る時間から、自分のワークスタイルを再考するきっかけになったら幸いである。

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