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ブランドを立ち上げる理由

ブランドを持っている人や将来持ちたいと思っている人は、「ブランドを立ち上げる」という行動を起こすことに「大きな理由」があるはず。

私の場合は「着物の良さを知ってもらいたいから」「デッドストックに光を当てたいから」というのが「大きな理由(根本的な理由)」ではありません。

では、なんでブランドを立ち上げたのか。

それは私のアイデンティティとなる「何か」を持ちたかったからです。


今回は私がブランドを立ち上げるに至ったまでの思想をシェアしつつ、ブランドを立ち上げる「理由」について考えてみました。

目次
・軸が欲しかったフリーランス1年目
・自分だから生み出せるもの
・ブランドは自分の人生、思考そのもの
・経営者の自己的な想い

軸が欲しかったフリーランス1年目

フリーランスになって最初の1年目はグラフィックデザイナーやアートディレクター、ミラノでの販路開拓や展示会オーガナイズのキュレーター・ディレクターが主な仕事でした。

どれも自分で選んだ大好きな仕事だったし、今でもそれらは大切な仕事としてやっています!

でも、「あなたは何をやっているの?」と聞かれた時に一言で上手くまとめられなかったんですよね。
なにか「これ!これが私の軸!」と言えるものが欲しかったんです。

あと、クライアントさんありきで、そこから案件をもらうのではなく自分発信の全くの新しいことを一から始めたいとも思っていました。(といってもフリーランスになって数ヶ月後でしたがw)

自分だから生み出せるもの

ブランドを立ち上げようと思い立ったのは2015年の12月(たしか)。
というのも翌年の2016年は日本とイタリアの国交樹立150周年私がイタリアに来て10年目という二つの節目がたまたま重なった年だったからです。

なので、この年に新たな一歩を踏み出すことに大きな意味があると感じていて、私を成長させてくれた二つの国「日本とイタリア」のそれぞれの「何か」を使って「何か」を生み出したい!と考えたんです。(めちゃぼんやり)

私だからこそ生み出せるものはなんだろう。

そう考えながら自分のそれまでのイタリア生活の10年を振り返りました。
イタリアに来て最初の数年は日本とイタリアの良い部分、悪い部分が色々と見えてきて、たくさんのことを考えさせられ、それぞれの国を好きになったり嫌いになったり、というのをひたすら繰り返していたように思います。それがしばらくすると両方の文化や国民性を客観的に見られるようになり、「日本のこういうところが素敵だから忘れないでいよう」「イタリアのこういうところは良いから取り入れよう」という意識を自然に持つようになっていました。
そんなことを思い返していると私が生み出したいことは私がなりたい人のような二つの国のいいところを取って落とし込んだモノだと気がつきました。

では具体的に何を作ろうと考えていた時、ふと「小柄だからぴったりと合う服が少ないんだよなあ」という自分の悩みから、着物からインスピレーションを得たスカートを思いつきました。着物特有の「巻く」「たくし上げる」をデザインのヒントにしたらどんな体型な人でもフリーサイズでぴったり着られるスカートになると思ったのです。

そこから、
着物の形のスカートにどんなイタリアの要素を取り入れようか。

そういえばイタリアでラグジュアリーブランドの余ったデッドストックのシルクを取り扱っているお店があるな。

それなら着物もデッドストックの反物を使おう。

使われなくなったテキスタイル同士の融合だからブランド名は「レナクナッタ」だ!!

こうして私の頭の中で小爆発のようにポンっとブランドが誕生したのです。

ブランドは自分の人生、思考そのもの

「着物の良さを知ってもらいたい」「デッドストックに光を当てたい」というのももちろん"renacnatta"を経営する中での大切な想い。ただ、根底の根底にあるのは「私のアイデンティティとなるものを持ちたかったから」という超人間的な理由なんです。
アイデンティティと書くと響きがいいですが要は「私ってこういう人間でこういうこと考えているの!」というのを分かりやすくモノで表現したかったんです。

今では初対面の人に「何やっているの?」
と聞かれたら「スカート専門ブランドを経営しています。」
というのが1番最初の答えになりました。
そしてブランドのコンセプトやデザインに私の人生や思想がそのままが反映されているので、ブランドをしっかり知ってもらえた時にはもはや私の頭の中が伝わっていると同じ、くらいに考えています。

だから「やっと心から着たいと思える服に出会えました。」と言ってもらえた時には本当に嬉しいんです。

経営者の自己的な想い

ブランドを経営していく上で、例えば「伝統を伝えたい」とか「自分のブランドを着ることで少しでも幸せを感じてもらいたい」という想いはもちろん必要不可欠。そういう訴えがないと誰にも響かないでしょうし。
ですが、もっと「自分の欲しいものがないから作った!」など経営者の自己的な想いが(表に出す必要はないけれど)根底にある方がブランドをよりユニークなものにして、ブレない軸を形成していくのではないのかな、と思います。

こうやってnoteを書きならが自分のブランドを改めて見つめ直すと、今まであまり気にしていなかった他のブランドの思想とかも気になりだしてきますね...!!
なにか面白い新しいブランド(アパレルに限らず)ありましたらぜひ教えてください。

Cover photo from my Instagram (@by_aika): Galleria Vittorio Emanuele II (ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガレリア)

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デザイナー・ディレクター/横浜出身。15歳でミラノに移り住み早12年。(でも最近は1年の半分京都。)日本とイタリアのデッドストックの生地を使ったスカートブランドを経営してます。他にも色々しています。

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気ままなブランディング紀行
気ままなブランディング紀行
  • 19本

「文化を纏う」をコンセプトに着物とシルクのデッドストックを使ったリバーシブルスカートを展開するブランド”renacnatta”の代表大河内愛加が自身のブランドのマーケティング・ブランディングetc.について考え、向き合うためのマガジン。アパレル素人のひらめきから立ち上がったブランドの背景や、日々の気付き、ビジョンなどを書き綴っていきます。

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