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デザイン学生2年の夏を振り返る

ごあいさつ

初めまして!常葉大学造形学部2年生の鈴木です。ライティング・言語化・アウトプットの習慣を身につけたい…!と思い、遅ればせながら今、2年生の夏休みが終わったタイミングでnoteの投稿を初めてみた次第です。
備忘録や日記のようにつらつらと書き殴っていくため読みづらい部分などはご了承ください。
不定期でささやかながらの更新ではありますが、宜しくお願いします。

夏休みを振り返る

とりあえず、夏休みを総じて表すのなら「悔しい」の一言に尽きるのかなと思います。夏休みを終えた後、このような月並みにネガティブな言葉で片付けられる過ごし方をしてしまわないようにと計画を練ってはいたものの、いざ夏休みが始まってみると自分の見通しの甘さ、マルチタスクの苦手意識が顕著に現れてきたのを実感しました。
しっかり計画を立てたのに達成できなかった時の自分への失望感は、計画を立てずにいた時の何倍にも大きく感じますね。今もかなり虚無感がすごいのですが、計画を立てないと怖くて気が済まない性格なので、後期に向けて計画を立ててみたりしてます。今度こそは…!という気持ちで取り組みます。自分への喝、戒めのため、精算して自分の中で一区切りつけるためというのも、note投稿を始めた大きな理由です。

1.プロダクトデザインのイラスト制作

では夏休みの大半を何に費やしていたかというと、主にイラストを描いていました。
同じ大学の異なる学部間でのプロジェクトで、別の学部の方と交流するのは初めてだったのでドキドキしながら参加させて頂きました。造形学部からは私含めて3名参加し、主にプロダクトのデザインを担当させて頂いています。グラフィックの分野ですが視認性・可読性・審美性を考慮しこのプロダクトを使うペルソナを常に意識しながら制作しました。

しかし、制作する上で問題となったのは役割分担です。私はこのプロジェクトでマネージャーという役割を任命されたのですが、チームを取りまとめたり仕切ったりした経験が少なかったので、頑張らなきゃ…!という気持ちが先走った結果、空回りしていました。そして、このプロジェクトの中でも大きく占めるイラスト制作を一人で担うことになったのです。

「あなた自身の負担が大きく、またこのプロジェクトの楽しい部分もあなたが大きく占めてしまっている」

恥ずかしいことに、先生からこの言葉を頂くまで自分自身ではその事実に全く気付いていませんでした。
2週間ちょっとの間、昼から夜まで部屋に篭って描くことは正直苦しいと思ってしまっていました。本来ならプロジェクトは楽しみながらやるべきものであるのに、なんとしてもプロジェクトを完遂しなきゃという責任感ばかりが大きくなってしまって、”メンバーが楽しくやりがいをもってプロジェクトに参加出来るようにする”というマネージャーの大切な役目を蔑ろにしてしまったことに気づいたのです。

勿論、話し合った結果この方法に至ったのではありますが、締め切りや効率ばかりに囚われず視野を広く持ち、マネージャーとして自分が機能できていたらと思うと悔しさがあります。今となってはもっといい方法があったのではないか、そもそも全てのイラストの絵柄を統一する必要はあったのか、一度先輩や先生に相談するべきだったのではないか、と反省や後悔がふつふつと湧いてきました。

以前授業内でのチームで少しだけリーダーを任せていただいた時も、「リーダーだからといって背負いすぎず、メンバーに頼ったり弱みを見せてもいい」と先生からアドバイスしてもらっていたことをふと思い出しましたが、改善できずに二の舞になってしまったことが心苦しいです。人に頼ったり、甘えたりが苦手な部分は意識して改善していきたいです。

まとめると

  • ただ単にプロジェクト達成を目指すのではなく、質の良いプロジェクトの達成を目指す

  • 逐一進捗を報告することで確認の前にミスを防ぐ

  • 分析、コンセプト設計などに時間を取られ過ぎない

  • メンバーを頼る、なんでも一人でやろうとしない

  • イラストはラフの状態で一度先方に確認を取る(修正の時間節約)

以上が反省点・気づきでした。書き出してみると、当たり前に思えることなのに実際にやっていると見落としてしまうものだなと感じました。くよくよしてるばかりでなく、次に繋げていきたいです。

反省ばかり書いてしまいましたが、プロジェクトは良い方向に向かい現在はほぼ最終段階です。イラストも納得できるまで何度も修正し、より良いものにするためやりとりを活発に進められて高め合うようなとても良い雰囲気で参加することができました。

  • DTPの実践・知識

  • 実際に使われるプロダクトのデザインに関わることへの責任感

  • 異なる学部学生同士でのコミュニケーション

  • 忍耐強くやり遂げた達成感

  • イラストを描くのも好きだけど、ペルソナやCJMを考えたりコンセプト設計をする「分析」のフェーズも好きだと気づいた

以上がこのプロジェクトで得られたことです。(きっともっといっぱいある!)

作業が他の人よりも2倍かかると自負しているので、ひとつの事に集中しないと終わらない...!と夏休みの2週間ちょっとの間は、部屋に籠ってひたすら描くことを繰り返していました。
そのこともあって、以前から悩んでいた肩凝りが悪化して祖母に肩を揉んでもらうという異常事態も発生したので、外に出てリフレッシュすることやスマホやPCを見ない日を作ることも大事だと実感できたことも成果の一つです。(やりすぎ!と母に割としっかりめにお叱りを受けました。心配をかけてしまったことは反省です。)

また自分でも意外だと感じたことは、制作のフェーズに入る前のコンセプト設計やペルソナ、CJMなどの分析への興味が高まってきたことです。
もともとは絵を描くことが好きで色彩や表現について勉強したいと思い大学に入ったのですが、なぜかグラフィックの分野に振り切れない自分がいた事に正直自分でも戸惑っていました。でもこのプロジェクトを通して少し自分自身を理解できた気がしたのです。それはまた次の「自己分析と目標設定」の章で書いていくつもりです。

最終段階に入っているこのプロジェクトですが、実物が形になるのはまだ先なので、またいつかnoteに振り返りなどを投稿できたらと思っています。


2.自己分析と目標設定

「何を目指してるの?」「将来は何をしたいの?」そんな質問にいつも煮え切らない言葉ばかりで返答してしまっていました。そして2年の後期に差し掛かっている今、しっかりと時間をかけて考える時間が必要だとも感じていたので自己分析してみました。

私が所属するデジタル表現デザインコースは、アート分野とデザイン分野の中間に位置しているようなコースです。なので一見中途半端に感じますが、逆に言えばいいとこ取りできるようなコースでもあると思うのです。
私が大学へ入学したのは、第一章でも書いた通りもともと絵を描くのが好きで色彩や表現を勉強したかったからでした。なので入学当時の私はイラストレーションやパッケージなどのアート分野の方に興味が向いていたのだと思います。

しかし、授業やプロジェクトなどを通して何か違う…と感じたのです。私自身、手を動かすことは好きで楽しかったですし、周りにもそう映っているようでしたので、このモヤモヤはなぜだろう…?とずっと考えていました。
2年の前期はそれもあってずっと空回りしていて、ひたすら悩んでいました。本当に私がしたいことがなんなのか、何を目標に何を頑張ればいいのか…。

そして、2年前期も終わりの時期に、デジタルシンキングの手法を使った授業での成果物を発表する機会がありました。KJ法などを用いて課題を洗い出し、ペルソナ想定からCJMの作成、ペルソナに喜んでもらえそうな企画を話し合って考案、予算以内で制作を行い、最終的にペルソナとして想定していた子ども達に体験してもらったのです。喜んでもらえるかドキドキして緊張しすぎて、始まる前から胃が痛くなっていました…笑
反省も多かったですし、アンケートも厳しい評価もあったりしたのですが、最後の感想の場で「楽しかった」「丁寧に教えてくれて嬉しかった」と伝えてくれた子たちもいて、涙が溢れそうなほど感激したのです。

その時は激しく感情が揺れ動いたことに対して、特に気を留めていなかったのですが、今思えば私が絵を描くことが好きになったルーツに関わっているのではないかと思うのです。

私が絵を描き始めたのは小学校の頃からですが、勉強も運動もそこそこで特に特質したものが無い子どもでした。ですが、授業の一環で描いた絵が先生に褒められたことがとても嬉しくて、自分の特技にできるかも…!と思い始めたのだと思います。

その後は中学校・高校でポスターやしおり、楽譜の表紙、プログラムの挿絵…などその他色々担当させてもらいました。今考えると特技を伸ばすのにすごくいい環境にいたんだな…と実感します。当時は皆の役に立てていることがとにかく嬉しく、絵を手渡した時に言ってくれた「ありがとう」が何よりの絵を描く理由だったと思います。他にも、友達には誕生日にイラストを描いて送ったり、私が絵を描くときは必ず「誰かのため」に描いていました。

勿論、「ありがとう」という言葉を望む自分のためでもあるのですが、自分自身が楽しんで絵を描いたり、理想的な絵を求めて研究する、といったことへのリソースは同じコースで学ぶ学生に比べて低いことに最近気づいたのです。(周りの子達はみんな「創作」を当たり前にしていて、自分自身の世界観やキャラクターを持っている…すごい)
大学に入ってから授業以外で如実に絵を描かなくなり「誰かのために」絵を描くのが好きと気づくまでは、「本当に絵が好きな人はちゃんと時間を割いて絵を描くのにな」、「私なんかが絵を好きなんて言っていいのかな」、「何を学びにきたんだろう」と本当に悩んでいました。ペンを持って紙に向かっても自分の描きたいものが全くなかったのです。

その時の自分はアート分野に傾いていましたが、授業などを通してデザイン分野の楽しさに徐々に気づき始めました。
様々なデザインは絵と同じで色彩のバランス感覚が求められ、デザインの4大原則などを活かして、ユーザーが視覚的にわかりやすく捉えられるように設計する。しかもデザインするのはグラフィック、プロダクトだけでなくサービス、コミュニケーションデザインなどの「ユーザーの体験」にまで広がること。

自分の中でもやもやしていたこともあって、あまりピンと来ていなかった「UI・UXデザイナー」という職業がここにきて突然キラキラと輝き出したのです。

「誰かのために」絵を描くことが好きだった私は、「誰か」つまり「ユーザー」のためにデザインすることが好きなのではないか。それが、自分の本当にしたいことなのではないか。そう仮説を立てた時、ペルソナであった子ども達の言葉に激しく心が揺れ動いたことを思い出したのです。

この先もうじうじ悩むこともあるだろうし、これが絶対にやりたいことだと胸を張って言えるほどの自信があるわけでもありません。ただ、考え導き出した中で現段階での最適解です。

なので「何を目指しているのか?」という問いには、「UI・UXデザイナー」と躊躇わずに答えようと思うのです。

あまり目標を絞らず、広く学びを深めた方が良いという意見も承知で、なぜ私がこんなに目標を定めることに重点を置いているのかというと、事前準備をしてしっかりと計画を練ってからでないと走り出せないからです…。(だから行動が遅い)目標がないと、準備も計画もできず、色んなことにあちこち手を出して頭がパンクしてしまうというのは大学に入って痛いほど痛感しました。不器用な人間です。

やっとのことで目指すものが定まると、心が軽くなりました。さあ計画を立てよう…!今私に必要なものは何で、何をすればいいのか?色々調べたりしました。

そんな時にちょうどDeNAさんが共有してくださったこのnote記事がとてもわかりやすく有益すぎて、即ダウンロードしてmiroに貼って活用しています…。ありがとうございます!
2年9月の現段階ではできていないことが多すぎて、やらなければいけないことが山積みだな…と震えております…。そこで、フェーズごとに3ヶ月後の目標を設定しました。


フェーズ1 学習/制作

  • 本を読んで知識が増えている(読んだ数だけ自信になる!)

  • DailyUI、Daily cocoda、UI Challengeなどで基本的なUIの画面を作れる

  • プロジェクトなどに参加して、作品を一から作る

  • 色彩検定3級合格(ゆくゆくは1級を…!)

フェーズ2 知る

  • 就活に対する解像度が高くなっている(Twitterやnoteのチェック)

  • セミナーなどに参加し、職種理解が深まっている

フェーズ3 絞る 

  • 学習/制作やセミナー、SNSを通して自分のビジョンが少しずつ見えている

フェーズ4 ポートフォリオ準備

  • ポートフォリオ講座に参加し、基本的なことが理解できている

  • プロジェクトなどに参加した時の感想や写真をまとめている

  • 先輩方のポートフォリオやサイトを見てイメージをつけておく


目標も決まったのであとは進むのみ。
ちゃんと胸を張って「UI・UXデザイナー」になりたいと言えるように。


3.あつまるデザナレ

VIVIVITさん主催によるデザインカンファが9月9日(金)~11日(日)の3日間にわたり開催され、私も視聴者として参加させて頂きました。
なんと!デザナレ最終日の11日は夏休み最終日でしたので、デザインパワーを沢山吸収し、やる気をみなぎらせて夏休みを締めくくることができました。

登壇されるデザイナーの方々のパワーに圧倒されっぱなしで、私も負けじと#あつまるデザナレで発信したり、配られたデータなどをまじまじ眺めるなどしましたがただただ尊敬の念が高まるばかりでした。本当にすごい…。

どのセッションもとても面白くて、ここでは感想は書ききれないのですが特に印象的だったのはDay2に行なわれた「ガチ競演!Figmaデザインソン」でした…!
一つの画面で、4つのチームの作業がリアルタイムで進んでいく様子は圧巻でしたし、何より短時間でアイデア出しからプレゼンまでやるなんて…!とひたすら感動しました。手の早さもさることながらクオリティも妥協せず想像以上のものを作り上げられていて本当に凄いです。その時は車に揺られていましたが、酔うのも気にせず目をキラキラさせて食い入るようにに見てしまいました。
そしてどのチームの方々も和気あいあいとして雰囲気もあたたかかったことも印象的です。とても素敵でした。


4.noteの投稿

note投稿と言っても夏休み最終日に書き始めて出来上がるまでに一週間ほど掛かったので、夏休みにしたことではないのですが、このnoteができるまでにも自分の中で葛藤があったので書いていきたいと思います。

私の頭の中は常にジャングル状態で、考えすぎてしまう癖は幼い頃から染み付いて取り除くことは不可能だと思っていました。しかしその解決策は割と簡単で、考えていること全部頭の外に一旦取り出してしまえば良かったのです。勿論全てを取り出すことは出来ませんし、私自身も氷山の一角ぐらいでしか自分を理解できていません。ですが、以前よりも少し楽になったことは事実です。

自分の中に何人もの自分がいるかのように幾つもの思いや意見が交差して、その時々によって大きく主張する人物が変わっていく感覚が常にありました。それもあって、自分の本当の願いは靄がかかったように埋もれて見えないままで、それは異常なことなのだと恥ずかしさで口をつぐんでいました。それこそ、紙に書き出すのも怖かったのです。書き出してしまったら、それが自分の真実だと認めざるを得ないと思ったからです。
しかし、人は皆画一的ではないですし、環境や時々の状況で簡単に変化していくものであるから、そのように考える必要はなかったのです。自分の頭の中から溢れ出たもの全部丁寧に掬い上げてそれらのグラデーションの中に本当の願いがあるのではないかと、むしろ自分から芽生える様々な事象を受け入れて長い目で見て楽しもうと思えたのです。

今まで日記を続けてみようと思って何回も挫折しました。つらつらと並べた言葉がひどく陳腐なものに見えたからです。「楽しかった」「悲しかった」そんな言葉ばかりで、自分がいかにつまらない人間であるかを再確認されている気がしていましたし、毎日毎日ちゃんと自分と向き合うのはかなり気力のいることでした。だから二週間に一回、1ヶ月に一回のペースでガガガっと書き出すのが自分に合っていて、なぜ楽しかったのか、辛かったのか、単純な言葉で終わらないようにすることを意識することで細々と日記は続いています。

noteに投稿することを決めたのはかなり自分の中で勇気がいることでした…。日記に書き出すのはまだ自分の中だけに留められますが、noteは不特定多数の方々の目に留まります。未熟な自分の内側を晒すのは恥ずかしくて怖く、他の方がどう感じているのか常に気になってしまうからです。(Twitterもフォロワーが多くなるほどツイートをしなくなります…)
しかし、社会に出てアイデアを提案していくのを目標にしている身なのにそれではいけないと自分の中でとても焦っていました。いつまで殻の中に閉じこもったままなのか、変えるなら大学で学んでいる間に…。そんなことを、正直に言って入学当時から思っていたし、自分の中からはっきり言葉にすることをひたすら躊躇っていたのかなと思います。
だから今、自分に喝を入れて、頑張るぞ!とこのnoteで宣言したいのです。

自分から発信すること、正直まだ怖いです。でも今から習慣をつけることが、後々自分の役に立つと信じています。

おわりに

私のことを知っている方ならご存知かと思うのですが、いつもはうじうじとしていて自信が無く口下手なただの学生です。
ですが、文字を綴ったりイラストを描くのはほんの少しだけ得意です。そんなちょっとの好きや得意を頼りに、自分なりに頑張っていきたいと思います。

このnoteがその一歩となりますように🌱

長い文章をここまで読んでくださり、ありがとうございました🙇‍♀️

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