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何を見ても何かを思い吐く、妊娠5週目

※このnoteは2022年10月頃に書いたものです。
2023年5月に無事出産いたしました!

朝起きると気持ちが悪くて、ふらふらしながら水をのむ。
トイレに行こうと思って立ち上がるのも、気持ち悪い。
服を着替えるのも、気持ち悪い。
おにぎりを握るのも、気持ち悪い。
座るのだって、立っているのだって、気持ち悪い。
というか、生きてるだけで、ずっとずっと気持ち悪い。

とにかく「気持ち悪い」のオンパレードで、
ちっとも動きたくない。じゃあ横になれば楽になるかっていうと、そんなこともない。

これがあと何週間つづくのか…
いっそ人間をやめて、草になりたい。

そんな、何をしても何かを吐く、吐きそうになる、つわりの時期がやってきた。

妊娠する前の「つわり??そんなの、どんなにひどくても赤ちゃんのためなら乗り越えられる♪☆」と信じきっていた自分を、顔面の形が変わるくらい思いっきりビンタしてやりたい。この辛さは、経験した人にしかわからない。わからない奴は、何も語るな。まじで辛い。

こんな体調のせいか、この頃の私はいつもうっすら機嫌が悪かった。

これもホルモンバランスの影響とか、つわりの一部らしいけど、ほんとに自分でも引くほどイライラしてしまう。

よく妊娠中に夫婦の危機が来る、なんて言うけれど、イライラした時に一番遠慮せずに態度に出してしまう相手が夫だったりするわけで、そりゃあ関係が悪化することもあるだろうなと思う。

私の場合は夫に喧嘩を吹っ掛けるようなことはなかったものの、仕事で帰ってきて疲れているはずの夫に「今日もつわりがいかに辛かったか」を熱心に語りかけ、体調悪いアピールを存分にかましていた。
夫は「大変だぁ…」とつぶやきながら聞いてくれていたけれど、内心かなり鬱陶しかったのではないかと思う。

一応つわりを軽減する対策というのはあって、
・ビタミンB6のサプリを飲む
・生姜を食べる
・こまめに飴やチョコレートを口に入れる
等々がネットに上がっていて、どれも試してみた。

残念ながらこれらは本当に気休めにしかならなくて、一番良いのは「寝る」か、「何かに集中して、気持ち悪さを少しでも頭から追い出す」ことだった。

なので、仕事が終わるとすぐに横になり、眠れる時は眠る、
眠れないときは自分が一番集中できること―私の場合は本を読むことなので、ひたすら本を読み漁った。
(ちなみにこの記事のタイトルは、ヘミングウェイの「何を見ても何かを思いだす」を真似ている。読んだ本から着想を得ているので多少は有意義な時間を過ごしたといえる)

結局つわりは妊娠16週目(妊娠5ヵ月)くらいまで続き、2か月以上の長い期間を「今にも吐きそう」な感覚に苦しみながら過ごした。

もしこのnoteをつわりと戦っている妊婦さんが読んでくれているとしたら、
(私はつわり関連の情報を狂ったように検索した)
あまり参考にならない話で申し訳ない。
ただ一つ言えるのは、あなたは毎日生きているだけで本当に立派だってこと。
仕事ができない日があってもいい。
イライラしてしまう日があってもいい。
毎晩、その日1日を乗りきった自分をうんと褒め称えてほしい。
私達はいま、めっちゃ頑張ってる。

どうか、明日は今日よりもつわりが楽になっていますように!



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