ARMアーキテクチャが主流になったのはジム・ケラー(Jim Keller)の功績?
お疲れ様です。
日々、ChatGPTをはじめとするLLMと対話を続けています。
AIについて学ぶ中で、ようやく半導体チップの重要性に気づき、最近ではその分野についてChatGPTとの対話を通じて学ぶことが多いです。
ChatGPTとの対話の中で、インテルが開発したx86アーキテクチャに比べ、消費電力が少ないARMアーキテクチャを採用する企業が増えていることに気づきました。
この潮流の背景を調べているうちに、AppleのA4・A5チップの開発と、それに関わったジム・ケラー(Jim Keller)という人物に行きつきました。
ジム・ケラーは、半導体設計の業界で広く知られる人物で、インテルやAMD、テスラ、Appleなど、多くの企業でその設計力を発揮し、数々の功績を残しています。
Appleは2007年に初代iPhoneを発表しましたが、当初は半導体チップをサムスンに外注していました。
しかし、2008年から2010年にかけて、Appleは半導体の内製化に着手し、ARMアーキテクチャをベースとしたA4やA5といったチップの開発に成功します。
この開発にはジム・ケラーも関わっており、彼の貢献が大きかったとされています。もちろん、彼一人の功績ではありませんが、彼の存在は大きかったようです。
結果として、2010年以降、AppleはiPhone向けにARMアーキテクチャをベースにした自社開発の半導体チップを開発することができ、iPhoneの性能を効率的に高めることができるようになりました。
さらに10年後の2020年には、iPhoneで培ったARMアーキテクチャの設計ノウハウを活かし、PC向け半導体チップも独自開発を進め、Mシリーズと呼ばれるARMベースの半導体チップの開発に成功しました。
こうした流れの中、ARMベースのアーキテクチャを採用することが主流となり、2024年にはMicrosoftが次世代PCとして発表した「Copilot+PC」にも、ARMベースで開発されたQualcommのSnapdragonチップが一部採用されはじめています。
まとめると、現在ではx86アーキテクチャに代わり、ARMアーキテクチャが主流となっていますが、その流れの起点となったのは、2008年から2010年にかけてのAppleによるiPhone向け半導体チップ開発の成功にあると考えられます。
その成功の中心人物の一人がジム・ケラーであり、彼の影響は非常に大きいと感じています。
もし、AppleがA4・A5チップの内製化に失敗していたら、ARMアーキテクチャが主流になっていないのではないかと思います。
どの時点が、時代の流れの転換点だったのか考えるのは楽しいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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