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Vol.27 お呼びだし①

子育てにおいては私も夫も同じ意見。
子どもたちには好きなことをやってほしいと思っている。

好きなことをやらせるのはいいけれど、少々甘いかも知れないと思うときがある。

息子は現在高校2年生。

中学生だった頃は、友達と仲良くしており、学校生活を楽しんでいたと思う。
あの時までは、先生からは問題を言われたことはなかった。

反抗期ながらも私に対してやさしさを感じる。
勉強は誉めたものではないけれど、
いい息子だと思っている。

だが、まだまだ未成年の未熟な息子。
決して油断してはならないのだ。

それをわからせられる出来事がおきた。

中3のある日、学校から電話がかかってきた。

息子が学校のタブレットから写真のデータを盗んでSNSにアップしたり、友達にあげたというのだ。

驚いて息子に聞くと、

体育祭の写真が欲しくて、自分のスマホをこっそり学校へ持っていき、先生にタブレットを借りて、先生の見ていない時にデータをもらった。
そしてインスタにあげたり、欲しいという友達にあげた。

と答えた。

「データを盗んだってことなんだね」
と私が言うと、息子は
「盗んだ!?」

盗んだという感覚はなく、こっそりもらったくらいの軽い気持ちでだったらしい。

物ではないから盗んだ感覚はわかりずらかったかも知れないが、盗んだのである。

先生の電話は続き、数日後に進路面談を控えていたので
「◯◯くんは話が長くなると思うので、一番最後の時間にさせてください」

と言われて電話を切った。

息子は基本的には小心者。
悪いこと、やんちゃなことはできない
と思っていたので

やられた
甘かった

そして面談の日。
先生からは
「君のことを信頼してタブレットを貸したのに、その信頼を裏切られたことが悲しいんだよ」
と諭された。
私は、学校がインターネットに写真をあげるために必ず各家庭に承諾を得ていることを説明した。

知らない人がSNSを見て
「かわいい子がいるなぁ。学校に見に行ってみようかなぁ」
なんて人がきて、誰かが襲われたら、どうなると思うの?
と諭した。

そしてさらに、高校進学の話し合いの真っ最中。
息子は学校推薦をもらって行きたい高校があったのだ。

先生に、学校推薦の希望を伝えると
「学校推薦は、高校と中学の信頼関係でできているものなので、今回のような生活指導を受けた生徒に関しては難しいです」
と言われた。

正直、私はこの事件を聞いた瞬間に、学校推薦はもうだめだなと思ったが、息子に事の重大さを分からせるためにわざと先生に話した。

「このくらいならと思ってやったことが、いろいろなところに影響するんだってわかった?」

息子はうなだれている。

先生は怒らず息子に優しく諭してくれてありがたかった。

息子はなぜ体育祭の写真を欲しがったかというと、コロナで保護者見学ができずライブ配信になったので、写真が一枚もなかったからなのだ。

ライブでは、息子は体育祭を楽しそうに参加していた。

このくらいなら、という軽い気持ちが
大きな影響を及ぼすとわかってくれたらいいなと願いました。

その後は特に問題を起こすことなく、無事に中学を卒業しました!

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