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AIが描いた未来の桃太郎 - 伝説の英雄がサイバーパンク世界で蘇る!

 GPTを使ったニューロマンサーのサイバーパンク小説化に失敗した俺は、失意のどん底にいた。酔いつぶれたまま、ネットの暗い裏通りをさ迷い歩いていた。モノクロの雨に打たれ、安っぽいビルの薄暗い階段を昇り降りしながら、絶望に縋り付くように情報を求めていた。
 だが、どんなに探しても、手がかりは見つからない。そんなある夜、ふとした瞬間に、俺の目に飛び込んできたのは、ある日本の昔話だった。それは、桃太郎の物語だ。

『そうだ…桃太郎をサイバーパンク風にしたらいいじゃねえか!』と、俺は閃いた。未来都市を舞台にした桃太郎と、彼を取り巻く仲間たちの壮絶な戦い。それは、まさに俺が求めていた物語だった。

 すぐさま、俺はそのアイデアを形にし始めた。ネオン輝く夜の街を、桃太郎と犬、猿、雉が駆け抜ける様子を想像しながら、熱を帯びた文章を連ねていった。

 数日後、遂に俺は『サイバーパンク桃太郎』の原稿を完成させた。満足げにその成果を眺める俺だったが、その瞬間、あるニュースが目に飛び込んできた。

世界初、画像生成AIで描かれたフルカラーコミック『サイバーパンク桃太郎』ついにコミックス発売! #桃太郎チャレンジ も実施中

 愕然とする俺。まさかのタイミングで、既に誰かが同じアイデアで出版していたのだ。この絶望感は、まるで脱出不能な電子迷宮に迷い込んだかのようだ。

 だが、ここで投げ出すわけにはいかない。俺は、己のアイデアを信じ、立ち上がる。そして、次の目標に向かって、再び鍵盤を叩き始めた。今度こそ、誰も見たことのない物語を生み出すべく。


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